NPO法人青空クラブでは、一昨年の “そば” 栽培体験に続く第2弾企画として、本年は、夏休みに収穫できるトウモロコシ栽培に挑戦しようと計画しています。
水曜日ならば、桑山放課後児童クラブの子どもたちが集団下校するとのことで、皆そろっての種まきができると予定していたのですが、あいにくの雨となり、翌日の4月25日(木)の夕方の実施となりました。
雨での順延となりましたが、畑の土に適度のお湿りができ、結果オーライでした。
自然とうまくお付き合いするとは、こんなことをいうのだと改めて感じています。
ネーブル刈りでお世話になった筒井さんのご厚意でお借りした0.2aほどの畑に、青空クラブ副理事長の三野さんの指導で、20名余の子どもたちは、今人気沸騰中の 『ピュアホワイト』 の種を、一粒一粒丁寧に・・・? 蒔いてくれました。
『ピュアホワイト』 は、生でも食べられるほど皮が薄く、とにかくトウモロコシとは思えないほど最高に甘くおいしいとのことで、収穫がとても楽しみです。
子どもたちには、夏の収穫時期までの間、時々栽培地に足を運んでもらって、しっかりと草取りをお願いします。
どれだけ汗をかいたかによって収穫の感動は格段に大きなものとなるはずです。
青空クラブの子どもたちが栽培している、トウモロコシ畑だと分かる看板を皆で作って、建てたいとも話しています。
とれたての 『ピュアホワイト』 を口いっぱいにほおばり、はしゃぐ子どもたちの姿が目に浮かぶようです。
しっかりと草取りのお仕事をして、お利口にしていないとお預けですからね!
NPO青空クラブ保護者説明会
NPO法人青空クラブが運営する、桑山放課後児童クラブと本山放課後児童クラブの合同保護者説明会が、3月10日(日)に開催されました。
早朝から約1時間、日頃子どもたちが使用しているそれぞれの施設の清掃を行った後の開催でしたが、忙しい中にも関わらず、たくさんの保護者の皆さんの参加をいただきました。
毎年行っている、次年度に向けての保育指導方針などについての説明会ですが、今回は、NPO法人発足して初めての通年運営してきた実績を踏まえての開催でした。
理事長として、青空クラブの運営と保育の考え方をお話させていただきました。
「三豊市には、市の設置する放課後児童クラブが22ヵ所あります。
その内5ヵ所が民間によって運営されています。
青空クラブは桑山と本山の2ヶ所を、市から事業委託され運営しています。
市の直営を選ばずに、なぜ民営の道を進んできたのかは、保護者の皆さんの意見や要望と子どもたちの実態に即した速やかな対応を、市にいちいち相談しなくても、自らの判断で改善することができるからです。
これこそが、子どもと保護者の皆さんに対する、信頼と安心を提供することであると信じているからです。
来年度の青空クラブの保育方針は、体力と学力がともに伸びる保育を実践したいと考えています。
子どもたちに進路選択の可能性が大きい生き方をして欲しいと願うからです。
体力がなければ、目指す目標を実現するまでに力尽きるかも知れません。
また、学力がなければ、自分らく生きるための選択の幅を小さくするかも知れません。
子どもたちには、自分の責任と力で、自らの道を切り開いていく力を身につけて欲しいのです。
すべては、保護者の皆さんの運営に対するご理解とご協力なくしては、成果をあげられるものではありません。
一年間どうぞよろしくお願いいたします。」
保護者、先生、指導員など、子どもたちに関わるすべての大人の、見守る力にかかっているのだと思っています。
シンプルイベント “ネーブルがり”
七宝山には、かつて、ぶどうやみかんの畑が中腹付近まで一面に広がり、全国に名を馳せた果実が実っていました。
今や、農業後継者激減による高齢化で畑は耕作放棄され、山の木々はふもと近くまで迫ってきています。
そんな中にあっても先祖代々の土地を、忙しくも時間のやりくりをして守っていこうとする人がいます。
NPO法人青空クラブでは、1月19日(土)に、ある農家さんの協力で “ネーブルがり” をしました。
桑山と本山の両学童保育クラブの子どもたちと保護者を対象に希望を募ったところ、30名ほどの応募があり、指導員の先生を含め総勢約35名の参加となりました。
いつでもできそうでできないことは結構あるものです。
ぶどうやみかん畑は、減少したとはいえ七宝山の裾野には、当たり前にある景色です。
当たり前で身近過ぎて気にも留めないものやことに新しい意味をもたせ活用することで、新たな価値が生まれます。
「そこにあるネーブル畑で “ネーブルがり” 」
持参したエコバッグに、自分でもぎ取ったネーブルを一杯に詰め込み、一人4~5kgもあろうかと思える収穫を、自慢げに下げて持ち帰っていきました。
こんなシンプルイベントに、子どもたちは大はしゃぎです。
次なるシンプルイベントは、今年の夏に “トウモロコシがり” です。
取れたてをその場で焼きトウモロコシにして食べることを計画したいと考えています。
農家であり、たまねぎ採種の(株)七宝の副社長でもある筒井和光さんには、ご協力をいただき心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
「シンプルイベント “トウモロコシがり” 」 もよろしくお願いしますネ。(ちょっと調子よすぎかな?)
横峯先生を招いての座談会
早くお伝えしようと思っていたのに、あっという間に一週間以上が過ぎてしまい、おまけに月が替わり師走になってしまいました。
NPO法人青空クラブで、年度当初から計画していた 『ヨコミネ式』 教育法の横峯吉文先生を招いての、研修座談会が、11月25日(日)に実現しました。
横峯先生は、女子プロゴルファーの横峯さくらさんのおじさんです。
『ヨコミネ式』 教育法は、“All children are geniuses ━すべての子どもが天才である━” を理念に、幼児・児童が自律することを導いています。
2歳までは、過保護に親の愛情を存分に注ぎます。
3歳になったら、自律に向けてスタートです。
子どもが成長する過程で、嫌がることもなく身につけるべき適齢期があります。
その時期だからこそできることをやらせるのです。
0~6歳は、運動の時期(その子の身体能力はこの時期に決まる)。
~12歳は、頭の時期(勉強の嫌いな子は独りもいない。子どもは勉強が好き。なぜなら「できるから」)。
「いじめがあるのは、子どもたちが “ひま” だから」
の言葉には、私の頭がハンマーで殴られたような衝撃でした。
この世の中には、人の数ほどにあまたの教育法があります。
『ヨコミネ式』 教育法も、子どもを人に育てる方法の一つです。
NPO法人青空クラブでは、既成概念や偏見にとらわれず、多くの教育法を学び、個々の子どもに相応しい関わりが持てるよう研鑽を積んでいきます。
先ず。私たちの心と頭が想像力と柔軟性が豊でなければなりません。
横峯先生には超多忙の中、三豊市の小さな学童保育クラブまで来てくださり、感激で一杯です。
ありがとうございました。
取り組めるところから、進めていきたいと考えています。
すべては、子どもたちの将来のためです。
[第一回 暮らし広場 -ゆるり日和ー] 近づく
NPO法人青空クラブ主催の [第一回 暮らし広場 -ゆるり日和] の開催日が近づいてきました。
11月18日(日) 三豊市市民交流センターで、11:00~16:00の間行われます。
1月13日(日)付けのこの場 「本物に包まれて子育て」 でも記しているように、子どもたちと子育て中の保護者の皆さんにとって、本当に心安らぐ温かい環境とはどのような空間なのかを、見つめ直す機会を提供したいと考え続けてきました。
私たちの周囲を見渡せば、よりよく生きるための素材に恵まれていることに気付きます。
それは、衣食住のすべてに広がっています。
豊かな自然に育まれた、野菜や果物たちに、それらを使ったお菓子や料理。
人にやさしい衣服に雑貨。
近くの山から切り出された無垢木材の、床や壁、いす、テーブル、おもちゃ。
贅沢だと思えるほどの本物があふれています。
今回の計画を進めるにあたり、KANAMARU STYLE の藤田社長、雑貨屋Bouton の島崎さん、我が青空クラブ指導員の藤田さんには、すばらしいチームワークで企画を練り上げていただき、感謝しています。
「本物に包まれて子育て」 という、私の当てのない漠然とした思いを、このような姿で現実のものとしてくれたことに、感謝を超えて驚きを覚えています。
皆さんのみずみずしい感性に、これからも期待していきたいと思っています。
当日は混雑が予想されますが、ゆめタウン三豊さんのご好意で、最上階の駐車場利用を快諾いただいていますので、安心してお越しください。
秋晴れの最高の天候に恵まれ、 [第一回 暮らし広場 -ゆるり日和ー] が、来場者の皆さんにとって新たな生活スタイルの発見の日となることを願っています。
三観こどもまつり
三豊市と観音寺市の社会福祉協議会と、地域で子育て支援に取り組む団体などが協力して立ち上げた 「三観こどもまつり実行委員会」 主催による “三観こどもまつり” が、1月15日(日)にゆめタウン三豊で開催されました。
香川子育て県民会議育児の日が、毎月19日であることを知ってもらうと伴に、両市にある子育て支援団体やグループが知り合い交流するきっかけとすることで、地域全体で子育て支援する社会にして行こうとするものです。
ゆめタウン三豊の屋内イベント広場のステージでは、子どもたちのダンスや合奏、ファッションショーなどのほか、マジックショーやゲームなどで、大いに賑わっていました。
屋外の駐車場では、警察と三観広域消防の協力で、パトカーや白バイ、はしご車、電気ミニ消防車の試乗で、子どもたちの歓声が上がっていました。
私が運営に関わっているNPO法人青空クラブも、事業紹介のパネル展示で参加していました。
子育て支援と一口に言いますが、その活動には様々な切り口のあることに改めて驚かされます。
視点を変える事で気付く問題意識や、置かれた生活環境と得意分野の異なりによる活動の多様さが見えてくるのです。
三豊・観音寺地域に、既に子育て支援のエネルギーが蓄えられていることを知るとともに、連携によって更なる飛躍の可能性を感じます。
実行委員会の皆さんには、今回が初の試みであることで、この日を迎えるまで大変な苦労があったようです。
しかし、それも報われること間違いないほどの大盛況で、子育て真っ最中の親子や家族総出の参加で、狙い通りの成果が得られたものと思います。
ますます、子育てしやすい地域になるよう、連携と交流が広がっていくことを願っています。
本物に包まれて子育て
子育て環境にとって当たり前の要素とは何でしょうか?
子育てには、それに相応しい環境が必要であることは、誰もが知っていることです。
「三つ子の魂百まで」 という言葉がありますが、人格の大元は幼い時期に多くの部分を決定され、大人になってからは変わりにくいことをいっています。
「香川木育推進フォーラム」 が、 『子育て環境改善事業』 を行っています。
「木育(もくいく)」 活動として、子どもや保護者が日常生活の中で、 『木とふれあい、木と遊び、木と暮す』 ことを提案するもので、木のよさを生かして子どもたちが健やかに育つ環境づくりを支援するためです。
子どもたちの居住環境に無垢材をとり入れることで、子育て支援をするというものです。
私は、乳幼児期のできる限り早い段階から、子どもと保護者に自然素材の本物に包まれた空間で暮らして欲しいと考えています。
その環境は、地元産の天然木材はもちろん、地域の人が栽培した有機・減農薬野菜や、オーガニック衣料など、住・食・衣すべてにわたります。
子育て環境には、本物が欠かせない要素だと思っています。
この考えを広げるために、NPO法人青空クラブの事業として “本物に包まれて子育て” を展開したいと考えています。
すべては、子どもたちが健康に育ち、たくましい大人に成長して欲しいと願うからです。
そばの収穫 大豊作
今年の夏の猛暑の中、桑山放課後児童クラブ(NPO青空クラブ運営)の子どもたちと一緒に、種まきしたそばが収穫できました。
財田町にある 「農家のそば屋 そば処財匠(ざいしょう)」の主人、山崎隆行さんにお手伝いを願って、12月13日(火)に足踏み脱穀機での脱穀、とおみによる選別を行うことができました。
昨年は、長引く残暑で種まきの時機を逸して9月下旬となったため、花は咲けども実はまばらにしか付かず、大失敗でした。(2011/1/13の書き込んでいます)
今年は、昨年よりも1ヶ月早い夏休み最後の8月31日(水)に種まきをしました。
正直なもので、すくすくと成長して、みごとな花を咲かせしっかりと実を付けていました。
11月14日(月)と16日(水)、そして21日(月)の3日間に分けて、刈り取りをしはぜ掛けしました。
21日の作業は、クラブの子どもたちに刈り取りの体験をしてもらい、大助かりでした・・・?
たしかに数の力はすごい!
キャッ!キャッ!と、にぎやかなうちにみるみる刈り取っていきました。
元気一杯、神事のお払いのようにそばの束を振り回すものもあり(こらこら種が落ちてしまうじゃないか)、どうなることかと思いましたが、1.75aで16.9kg(風袋込み)の収量を得ることができました。
標準は10a当たり100kgといわれていますから、上出来です。
2~3日天日干しした後に、山崎さんに石臼による製粉をしてもらう予定です。
青空クラブのみんなとそば打ちパーティーを、近所のそば打ち自慢のおじさんにお手伝いいただき、ワイワイとやろうと思っています。
アッ!そうそう、昨年からそばの生育具合を何かと心配してくれた(冷やかし?)、桑山公民館の岩本館長も、仲間に混ぜてあげようかな~。
「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 が実現
12月の第一日曜日である4日に、三豊市市民交流センターで、三豊市PTA連絡協議会並びに同子ども会育成連絡協議会、同青少年健全育成市民会議の主催で、NPO法人青空クラブ共催、三豊市教育委員会後援による、平成23年度青少年健全育成事業が開催されます。
市民会議が毎年行っている、絵画・標語優秀作品および善行者の表彰式があり、その後にここ数年は講師の先生をお招きしての、後援会の計画となっていました。
今年度は、諸事情のために後援会に替え、映画上映会となっています。
映画の題名は、河瀬直美監督のドキュメンタリー 『玄牝ーげんぴん』 です。
今年の5月6日付けのこの場に、 「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 として、自主上映会の計画を秘かに考えていることを書きました。
その時は、NPO青空クラブの広報活動の一環として、保護者の皆さんや子育て中で大変なお母さんたちに、心が安らぐ一時をお届けしたいと思っていました。
思いがけず、本年度の青少年健全育成事業の講演会が中止になり、その代替案としてこれを提案したところ、やってみようということになったのです。
市子ども会育成連絡協議会長であり、NPO法人青空クラブ理事長でもある私にとっては、渡りに船のありがたいことであって、常日頃からの問題意識の大切さを改めて実感しています。
『玄牝』 は、河瀬監督が愛知県岡崎市にある産婦人科の吉村医院に、一年間をかけて通いつめ撮影した、ドキュメンタリー映画です。
吉村医院は、臨月の妊婦さんにも薪割りを勧め、自然分娩に相応しい体に導くなど、現代の出産のイメージからはかなり離れています。
ただ、私が感じたのは、白い壁と天井の病院の分娩台で出産することが当然であって、疑問すら感じない現状のほうが、ひょっとしたら異常なのではないかということです。
その上で、出産方法の選択の余地すらない現状は、 “いのち” というものに対する意識の軽薄さの結果なのではないのかという、懺悔にも似た思いです。
河瀬さんのこの映画についてのメッセージとして、
「お産をテーマにした映画というよりは、いのちのかたちを描いた映画でありたい」
とあります。
産まれるとは、産むとは、この世に生を授かるとは、生きるとは、そして “いのち” とはを、一人ひとりが感じていただければと願っています。
『玄牝』 という映画が、人を人として育てるとはどういうことなのかを、見つめ直すきっかけになって欲しいとも思っています。
蕎麦に再挑戦
一月半ほどにもなるのでしょうか。
昨年栽培に失敗した蕎麦畑に、オロカ栄えの白い蕎麦の花が一面に咲いていました。
異常な酷暑であった昨夏の残暑で、適切な種まき時期を逸したため、遅かった秋の突然の訪れで、気温不足による影響なのでしょうか、 「花は咲けども実はならず」 となっていました。
花が咲けば実は成るものだと思い込んでいた、わが身のオロカさに気づいた昨年の試みでした。
今年は、昨年と同じ失敗を繰り返さないために、暑いさなかですが、盆明けには種を蒔こうと決めています。
収穫した蕎麦で、みんなで蕎麦打ちをしようと豪語していたのですから、必ず実現したいと思っています。
何の準備も無く、思いつきのように8月になってからあわてて 「信州蕎麦」 の種を取り寄せた前回とは、明らかに心構えが違います。
今年になって、三豊市財田町の蕎麦の店 『財匠』(ざいしょう) の山崎さんを知りました。
山崎さんにめぐり逢えたのは、私にとってとても幸運なことです。
蕎麦を実際に栽培して失敗した経験があればこそ、名人に素直に私の失敗談を曝すことができたのたと思います。
おかげで、徳島県祖谷の蕎麦の種をいただくことができました。
この週末には、オロカ栄えの白い花の名残のある畑に入って、作付けの準備にかかろうと考えています。
一年間の経験を活かして、みんなで蕎麦を堪能している姿を想い描いています。
8月中に、青空クラブの子どもたちにも手伝ったもらって、種まきをしたいと思っています。