議会開会中の総務常任委員会

三つの常任委員会が開催されています。
21日は私の所属する総務常任委員会があり、組合規約の変更1件と条例の一部改正2件、一般会計予算中の当委員会関係部分、の付託された4議案の協議が行われ、全議案とも原案通り可決されました。
28日の3月議会最終日に、委員長より協議内容の報告がされ議決の運びとなります。
議案第16号 「三観広域行政組合規約の一部変更について」
ごみ処理施設(山本クリーンセンター)の、三豊市と観音寺市の負担割合を変更するもの。
<変更前> 建設費 人口割
        運営管理費 75%実績割り、25%人口割
<変更後> 運営管理費 実績割 
        施設閉鎖に伴う費用 人口割 
   *20年2月1日より適用する。
議案第24号 【三豊市消防団条例の一部改正について】
上級法改正に伴い消防団員の任用・給与などの諸規定の条文一部改正のためのもの。
議案第25号 【三豊市土地開発基金条例の一部改正について】
定額の基金を運用するために、その金額を 697,070,269円と定めるもの。
議案第41号 【「平成20年度三豊市一般会計予算」中の関係部分】主要事業
『総務部』関係
<秘書課>
市長交際費                2,3000千円
<総務課>
チャイルドシート助成事業         2,560千円
三観広域行政組合負担金 (一般)2億       円
                 (消防)9憶       円
消防団活動服整備             7,980千円
ハザードマップ作成業務          3,000千円
など
<人事課>
退職手当組合負担金         6憶63,000千円
社会保険料・雇用保険           51,000千円
など
<職員課>
福利厚生事業              16,400千円(職員健康診断など)
非常勤職員・公務災害補償負担金   6,800千円
など
<管財課>
本庁庁舎環境整備事業          12,000千円
本庁舎・支所管理事業        1憶14,000千円
など
『政策部』関係
<企画課>
国際交流事業                17,000千円
コミュニティバス事業          1憶69,000千円
離島振興事業                72,000千円
粟島海洋記念公園管理事業        44,000千円
仁尾港係留施設整備事業         11,500千円
ふるさと融資事業            4億       円(イズミへの貸付金)
まちづくり事業                36,000千円(コミュニティ助成他)
豊中庁舎跡地整備事業           3,355千円
など
<財政課>
公債費  元金 28億13,000千円 利子 5憶68,000千円
             計 33憶81,000千円
など
<情報政策課>
防災行政放送システム施設整備事業  17,500千円
幼稚園等出先施設ネットワーク整備事業 33,000千円
広報発行事業                  9,000千円
情報通信機器維持管理事業        40,000千円
など
他に市長直属の<会計課>及び、独立した部局として<監査事務局>と<議会事務局>があります。

『詫間政司の日記帳』 200回到達

人事案件が議題の中心となった、三豊市議会平成20年第2回臨時議会が2月28日に開かれ、教育委員会委員の任命と、議会人事が審議されました。
教育委員会委員は、前任者が2年の任期満了のため、市長から三野町大見の建林伊都子氏を任命したいとの提案があり、同意することに決しました。
議会人事は議長に宝城明議員で、副議長に為広員史議員となりました。
私は総務常任委員会に席を置くこととなって大平敏弘議員の下で、副委員長を務めさせていただくこととなりました。
特別委員会は行財政改革調査特別委員会で、組織改編や施設有効活用などに取り組むこととなります。
また、三観広域行政組合議会議員の選任もいただき、広域消防・クリーンセンター・老人ホーム・介護・電算など、17の事業の円滑な運営に携わることとなりました。
早速、3月3日(月)に平成20年第2回三観広域行政組合臨時会が招集され、議長に観音寺市の西山正勝議員、副議長に三豊市の大西敏典議員が選任されました。
広域議会には、総務常任委員会と厚生常任委員会の2委員会が置かれ、私は厚生常任委員会で観音寺市の中村保夫議員の下で、副委員長の任に当たることとなりました。
三豊市議会議員となって早2年が経過しました。
折り返し点を通過し、残り2年足らずの任期となり、『詫間政司の日記帳』も今回の書き込みで200回を数えることとなりました。
三豊市と三観広域の発展のために、力を尽くしてゆかなければならないと心を引き締めています。

出初め式にあたり

三豊市消防団の出初め式が、三豊市立高瀬町体育館で1,000名を越える団員の参加により厳粛かつ盛大に挙行されました。
特に、昼から行われた懇親会のお誘いのあった地元桑山分団の皆さんには、日頃の感謝の気持ちを少しですがお伝えしたいと思います。
新年あけましておめでとうございます。
午前中の出初め式では、底冷えの中にもかかわらず、凛々しく頼もしい姿を披露いただき心が熱くなりました。
日頃は、火事や自然災害などの防災や緊急時に、地域住民の生命と財産を守るため日夜ご尽力いただいておりますこと、心より感謝するとともにお礼申し上げたいと思います。
昨年は元旦早々住宅火災で出動いただき、忙しい年の初めとなりましたが、本年は皆さんの年末警戒のおかげもあり、穏やかな新年を迎えることができますことは、何よりの幸せであると思います。
さて、三豊市の消防行政においては、三豊市消防団と三観広域消防によって、市民の安心安全が確立されています。
1市9町から三豊市と観音寺市の2市となり、三観広域行政組合のあらゆる面での調整の難しい局面が生まれてきております。
今大きな問題になっているクリーンセンターは、三観広域行政組合規約第3条で定める17項目の共同処理事業の中の13項に、「ごみ処理施設の設置及び運営管理に関する事務」として明記されています。
これがクリーンセンターの存在根拠となっていますが、年末年始にかけて観音寺市が民間委託へと大きく舵をきることにより、クリーンセンターの存在そのものへの議論に進みつつあります。
このように、新年とともに大きく広域行政環境が変化しようとする現状ではありますが、皆さんが広域消防とともに担う、地域住民の生命財産を守る使命と意義は、決して変化するものではなく、ますます求められると考えています。
今後とも三豊市7万市民のために、変わらぬご活躍をいただけることを期待したいと思います。
三豊市消防団の更なる発展と、団員の皆さんとご家族のご健康ご多幸をお祈りいたします。

年の初め

新年あけましておめでとうございます。
今年最初のブログです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
初日の出もなんとか雲の間から拝むことができ、元旦の稟とした空気の中で太陽の存在の大きさに、更なる畏敬の念と可能性を強くしています。
また、三豊市が3年目に入りますます発展してゆくことを願うとともに、私も日々の市民生活はもとより大所高所からの視点を忘れることなく、議員活動に取り組んでゆかねばと心新たにしています。
昨年に引き続き今年も、ごみ処理と再資源化の手法の考え方は、三観広域行政組合の方向性と合わせ主要課題になると思います。
昨年暮れに国が地球温暖化対策の一環として、太陽光発電システム普及の方針を発表しました。
一般住宅用太陽光発電システムを、現在40万戸から概ね20年後の2030年までに1,400万戸に増やし、住宅用の電力容量を130万キロワットから同じく30倍の4,000万キロワットにするという計画です。
この計画は今年夏に行われる、北海道洞爺湖サミットで表明されます。
そのために、平成20年度において20億円の予算を計上し、内外の専門家による国際研究期間を当年度中に設立し、新技術研究による低価格高効率の太陽電池の開発を行い、エネルギー効率を高め、現在1キロワット当たり46円の発電コストを、2030年までに7円に下げ、火力発電と同等にする計画です。
現在日本には、世界シェア№1のシャープをはじめ、京セラ、三洋、三菱、昭和シェル、ホンダなど有力企業が揃っています。
これらの企業ノウハウと世界技術を一つにすることによって、無尽蔵な太陽エネルギーの本格利用が実現し、自然エネルギー(新エネルギー)導入に向けての真の動きにしなくてはならないと思います。
昨年作られた「三豊市地域新エネルギービジョン」にも、太陽エネルギーを中心に据えた方針が鮮明に記さています。
太陽電池の発電効率や補助金制度の問題点を克服し、三豊市地域が太陽電池モジュールの輝きに覆われた光景を思い描きつつ、雲間から溢れる太陽光線に目細めている年の初めです。

年の暮れに思う

三豊市が誕生して2年目の平成19年も押し詰まってきました。
この一年を振り返りながら、ふと思い浮かんだ人がいました。
(社)青少年育成国民会議副会長である、上村文三先生のことです。
私が青少年育成アドバイザーの通信講座を受講していた、3年前の年の暮れに参加した宿泊研修の担当講師です。
上村先生は今年の10月に、まんのう町で開催された「琴平地区少年育成センター 創立30周年記念大会」に、記念講演の講師として招かれていて、私も聴講させていただいたのです。
その時の演題が「大人(親)が変わると子どもも変わる 親見れば僕の将来知れたもの」で、人間社会でのコミュニケーション能力の大事さを、その発達の遅れを社会や家庭の育てる力の減退に、原因を見いだしたものでした。
「伸びよう伸ばそう育つ力育てる力」をスローガンに活動してきたが、特に育てる力が弱くなっていることが根本問題だと考える。
人は生まれながら皆人間になるのではなく、人間になる道を家庭や学校や地域で教えられ、人のまねをして体験することで初めて人間になる。
そうしなければ、人間の形をした化け物となるだけだ。
現代社会は、地域、家庭でも大人が享楽にふけっており、大人(親)が変わらなければ子どもが変わるはずがないのだ。
それでは、大人(親)のどこをどのように変えればよいのかだ。
私は母親の言葉から、①おもいやりの心 ②感謝する心 ③人に役立つことをする 
父親からは、 ①途中で止めない強い心 ②我慢する耐える心 ③敬愛の敬う心 を教えられた。
これらの教えの中から、畏怖する心に気づき、その結果「人柄」という人間力を身につけることの重要さに行き着いた。
「人柄」という人間力とは、まさにコミュニケーション力であるといえる。
人間は他人と全く関係を持たず生きることができないことは、誰もが当然のことと知っている。
それでは、コミュニケーション力に必要な能力とは何か。
①人の感情や意志を理解する能力
②場の雰囲気を理解する能力
③社会のルールを理解する能力
④相手に自分の考えを理解させる能力
これらの社会的能力を養い、使いこなして人間関係を作らなければ生きてゆきにくい。
ところが、家庭における親子のコミュニケーションは実に悲惨な現実である。
小家族になり話す機会が減ることと合わせ、直接話さなくても便利な社会になったなどの理由で、極端に親子の関係が希薄になっている。
対処療法ではなく基本対策が大事だ。
「一に健康、二に人柄、三・四がなくて五に頭」として、大人(親)が手本となり生活習慣や人とのつきあい方などの、社会規範と躾に取り組める社会環境を創ってゆくことだ。
なぜ年の暮れの今、私がこんなことを思い考えているのかなのですが、この一年を振り返りコミュニケーションのとれない三観広域行政組合の現実と重ね合うからなのだろうと思うのです。
当日配られた資料に、「国家の品格」の著者である藤原正彦さんの、“基本的な社会のルールを守らない、守れない若者たち”へ宛てた手紙がありました。
一部抜粋ですが最後に記したいと思います。
『昔の日本人には、「他人の迷惑にならないことなら何をしてもよい」などと考える人はいませんでした。
道徳心の低下は若者だけではありません。「法律に触れないことなら何をしてもよい」という大人が多くなりました。
法律には「嘘をついてはいけません」 「卑怯なことをしてはいけません」 「年寄りや体の不自由な人をいたわりなさい」 「目上の人にきちんと挨拶しなさい」などとは書いてありません。「人ごみで咳やくしゃみをする時は口と鼻を覆いなさい」とも「満員電車で脚を組んだり脚を投げ出してはいけません」もありません。すべて道徳なのです。人間のあらゆる行動を法律のみで規制することは原理的に不可能です。』
多くを内包した示唆に富む内容だと思っています。
やるべき方向ははっきりしています。
特別なことをやらなくも、当たり前のことを日々続けることなのです。
「自らを律する」こと、これこそが実は永遠の課題なのです。

とかみ園と新クリーンセンター

9月定例議会最終日を明日に控えた9月25日(火)、三豊市議会議員全員による全員協議会が開かれました。
9月21日に開かれた三観広域行政組合の報告が、真鍋時敏広域議長より行われました。
「特別養護老人ホーム とかみ園の民間移譲」と「新クリーンセンター建設問題に関する意見書」に付いて報告があり、協議が行われました。
「とかみ園」に付いては、合併前の平成17年の三豊地区広域市町村圏振興事務組合議会の中で、旧高瀬町が移譲を受ける約束となっていたようで、これによって平成18年の合併によって三豊市が引き継ぐ形となっていました。
ところが、この間の介護政策が措置から契約へと転換したことと、官から民への流れの中で三豊市(行政体)が引き継ぐよりも、三観広域として民間移譲をする方が公明性が保たれるとの考えが言われるようになり、プロポーザルによる民間譲渡先募集を行うこととなったと言うことです。
募集期間:10/1~15
対象   :全県下の介護関係事業者
土地   :有償(後日書き込み予定)
建物   :無償(国の補助事業であったため、有償では返還が伴う可能性があるため)
移譲期日:平成20・4/1
移譲先の決定:審査委員会を設置し検討決定する。
「新クリーンセンター」については、すでに9/22付けの新聞にも報道されているように、三観広域行政組合の管理者である、横山三豊市長と白川観音寺市長に提出された意見書についての協議がされました。
広域議員16名(2名欠席・1名署名拒否)のうち13名の署名で提出された意見書は、
『自治体単独では2市いずれもの財政的負担が大きく、非効率であるとし、広域行政でより良い方法を検討すべきが市民の声であり、行政に課せられた責務であり、次の2点を強く要求しています。
1.両市が主張してきたバイオマスと全溶融のいずれの方式も、白紙に戻す。
2.改めて、方式及び場所は、三観広域行政組合で協議する。』
との意見内容となっています。
白川観音寺市長がすでに明らかにしている、民間委託による市単独か、あくまでも、三観広域による広域行政と事業とするのかによって、みとよ地域のゴミ問題に対する取り組みが大きく変わってゆきます。
今回の「新クリーンセンター建設問題に関する意見書」が両市民のゴミ処理に対する意識強化と積極的減量化へのきっかけとなるようにしなければならないと思っています。
最後に少し気になっていることがあります。
ゴミ処理には「本当に巨費が必要なのか?」と言うことです。
市民すべての参加による、あらゆる意味での省力化が図れるような、政策判断をしてゆかなくてはならないと思っています。

一般質問

9月定例会の一般質問が、14名の「発言通告」により1日7名ずつで、11日と12日の二日間で行われました。
ものの見方や問題意識、切り口、見極め方などには、様々な解釈と捉え方があることを一般質問のたびにいつも感じるのです。
14者14様とでも言いましょうか、実に多様です。
この多様さこそが地方議会の存在価値そのものではないか、とさえ思えてきます。
「渇水対策のための水資源確保」
「幼稚園と保育園の一元化の方向性」
「三観広域組合のゴミ処理施設(クリーンセンター)」
「職員の給与について」
「庁舎移転と遊休支所施設の活用」
「原下工業団地の経過の市民説明を求める」
「市長交際費の情報公開」
「新市総合計画について」
「過疎地域空き家の活用対策について」
「防災行政について」
「オストメイトへの取り組みについて」
「コミュニティバスの乗客の安全性」
「自殺防止対策の取り組み」
「合併支援金と特例債について」
「高瀬支所を三豊市役所と呼ぶのか」
「庁舎移転と組織機構再編について」
「公民館の現状とこれからの事業活動と運営方針」
「放課後児童クラブ(学童保育)の現状と市の責務」
「高瀬パーキングをスマートインターチェンジに」
「子ども医療費無料化の拡大へ」
「行財政改革の見直し」
「コミュニティばす導入の経過」
「後期高齢者医療制度の充実」
「子育て支援課と幼保一元化の関係」
「コミュニティバスの路線変更の可能性」
「期日前投票の投票率について」
などで、バラエティーに富んだすごいメニューです。
私は、以前この場に書き込んだ内容を、少し視点を変えて質問しました。
「新エネルギービジョンについて」は、このビジョンを“実現可能な理想図”と位置づけ、市民を巻き込んだ全市に及ぶ具体的活動にするよう求めました。
少し遅れているが、啓発活動を重点に具体的な施策として取り組んで行くとのことで、まさにこれからであり緒に就いたところであるとのことでした。
「正職員と臨時職員の格差について」は、あまりにも先行する行革のために、省みられることもなく影響を受けている行政サービスの現場の、臨時職員の雇用環境の実態把握を求めました。
また、行政サービスの質の向上と安定提供は、活き活きとした現場が無くては成り立つものではありません。
組織活性のためにも、臨時職員の雇用環境の実態把握とともに、“5年間退職者不補充”の方針転換による、正職員の採用が重要ではないかと求めました。
市長より、専門職については見直すことも考えて行きたいとの答弁でした。
詳しくは、議会終了後「広報みとよ」と、この場でお伝えしたいと思っています。

生ゴミ処理について

三観広域行政組合のクリーンセンター建設について、新聞やテレビで色々報道がされています。
観音寺市は単独でのゴミ処理施設建設に意欲を示し、一方三豊市は観音寺市に対して規模による効率化と経済性のためには、二市による広域事業としての取り組みが欠かせないと投げかけています。
この中で、三豊市は観音寺市案の全溶融炉ありきでなく、三豊市の代替案であるバイオガス化施設も合わせ、広域議会で審議して欲しいとも要望しています。
私は、2案の方式に限定した議論に止まって欲しくはないと思っています。
それは、ゴミ問題を通してどんな仕組みが、広域住民と地域社会にとって望ましい有り様なのか、の議論から取り組んで欲しいと考えているからです。
方式だけの議論ならば、双方に問題点は指摘されます。
全溶融炉方式は、自然環境や資源問題や維持管理費用の面から今や、現状にそぐわないと言われ始めています。
また、生ゴミ再資源化を主にしたバイオガス化施設は、実績に乏しく農業主体の三豊地域には適しているとは考えられないからです。
このような状況の中で、三観広域及び観音寺市と三豊市の3議会の動きとは別に、ゴミの排出主である市民の皆さんにとって、どのような仕組みが相応しいのかを、自分たちの問題として考える必要が有ると思っています。
三豊地域の風土やゴミ再資源化の流れから、私は生ゴミは“大地に返す”ことを基本におくべきだと思っています。
農業地域であり、豊かな大地が生命線であるこの地域がなぜ、50億円も100億円もの巨費を投じて生ゴミを「燃やし」、あるいは「バイオガス化発電」という回りくどい方法を採る必要が有るのかということです。
私たちは何時の頃からか“土”の持つエネルギーとパワーを軽んじてきたのでは無いかと思っています。
私たちが排出した生ゴミは“大地に返す”のです。
分解された生ゴミは栄養豊かな“土”へと変わり、地力ある大地によって三豊地域の誇る特産品が栽培され、農業が更なる主産業へと飛躍するのです。
こんな物語を描くのも一つの方向であると思っています。
今、私はアースワーム(地球の虫)とお友達になろうと、色々と策を労しているところです。

三観広域行政組合のこれから

“三観広域行政組合”の事業であるクリーンセンター問題を考える中で、広域行政の本来の役割とあり方を問い直さなければならないと感じています。
1市9町で構成されていた“三豊地区広域市町村圏振興事務組合”が、市町合併で三豊市と観音寺市の2市になり、現行政組合に移行しました。
この間、市町合併のうねりに飲み込まれ、一部の事務処理の見直しはあるものの、新しい時代に求められる広域行政の理念や性格についての充分な協議が、置き去りにされていたように思われてなりません。
このような状況の中で、新クリーンセンター問題が2市の間で議論されているのですから、話がかみ合わないのはしょうが無いことなのでしょうか。
しかしながら、広域行政の主旨と理念、そして目的には変わりがあろうはずはありません。
変わるとすれば、構成団体が変わることによる事業と組織の見直すことであろうと思います。
そのためには“三観広域行政組合”の現状の理解が必要です。
そんなことを考えている時、ちょうど平成19年3月発行の最新版「三豊広域ガイドブック」が手に入りました。
「三観広域行政組合議会」   :構成市議会選出16名(観音寺市8名・三豊市8名)
                  負担割合は人口比(観音寺市48%・三豊市52%)
「共同処理事務及び主な事業」
*養護老人ホーム“七宝荘”は、昭和49年三豊広域組合立の七宝荘と観音寺市立母神園を統合し設立。定員130名(2人部屋50室・1人部屋30室)。短期入所(1人部屋4室)。
*特別養護老人ホーム“とがみ園”は、平成6年に新築移転した。定員50名。他に短期入所20床・老人デイサービスセンター・老人介護支援センター・居宅介護支援事業を行っている。
*クリーンセンターは、昭和61年に焼却施設・灰固化施設・埋立処分地施設を、昭和62年に粗大ゴミ処理施設を稼動。現在、新クリーンセンター建設が検討されている。
*香川県三豊体育館の運営管理をすることで、地域住民の体力づくりやスポーツ振興に努める。
*電子計算センターは、住民に関する記録、納税通知書の作成、住民情報、税情報、印鑑オンライン等で証明などを集中管理。
*介護審査課は、平成12年からの介護保険制度に対し介護認定審査会が、平成18年からの障害者自立支援法に対し介護給付等認定審査会が、審査判定事務を行っている。
*常備消防である広域消防は、火災・救急・救助を行っている。消防本部・南消防・南消防第一分署・北消防・北消防第二分署・北消防第一消防・防災センターを有する。
*三豊ふるさと市町村圏基金の活用。平成元年から、1市9町からの出資と香川県からの助成で、10億円のふるさと市町村圏基金を設置して、運用益でソフト事業を展開している。
1市9町時代から2市となり、各々のまちが広域的要素を持った今、これからに向けての三豊地域をにらんだ広域事業とはどのような姿なのかを組み立て直さなくてはならないのではないのでしょうか。
三観広域の主旨と理念、そして目的の発想の原点に立ち返る時が来ていると思っています。

クリーンセンターについて

4月12日(木)、三豊市議会議員全員による全員協議会において、三豊市・観音寺市広域行政組合の新クリーンセンター建設に関する協議が行われました。
前回の広域議会で、三豊市が観音寺市案(奥谷地区に全溶融炉建設)に合意できないのであるならば5月までに対案を出すよう求められていました。
それに対し、三豊市では京都のバイオガス化技術施設の視察研修などを行い、具体的な対案の検討が進められていました。
ところが、5月を待たずに観音寺市よりこれまでに掛かった地元対策事業費と、19年度及びこれ以降に発生するであろうその費用、更に施設建設(観音寺市案)に係る事項(建設を実質了承する内容)に付いての協定書の締結要請がきたのでした。
三豊市としては、対案提案の約束の期限である5月を待たずして、観音寺市案を受け入れるわけには行かないとの意見が多く出されました。しかしながら、これまでの経緯が観音寺市に丸投げ状態であったことや、他の三観広域事業への影響を考慮し、覚書に止めるよう求めることとしました。
他、今調査研究中の三豊市案のバイオガス化と、観音寺市案の全溶融炉の検討比較の説明がされました。
三豊市の方針は、“ゴミは資源である”を基本的な考え方としており、全溶融炉によるすべてを燃やし尽くす発想の対極にあります。ダイオキシンを出さない。地球温暖化はさせない。地球環境への負荷を小さくする。この基本姿勢に変わりはありません。
その一つの方法が、生ゴミのバイオガス化です。
これをを対案として、今後急ぎ建設候補地の選定を行うこととなります。
もし、観音寺市との交渉の末にバイオガス化に決定したとしても、生ゴミと廃プラ(石炭代替エネルギーとなる)以外の可燃ゴミはやっぱり焼却が必要となります。
焼却施設については、近隣施設の利用の再検討が最も現実的であると考えられます。
直島の施設は、日量250トンの処理能力を持ち、豊島のゴミ処理は10年計画で5年を経過しています。
5年後には計画完了の予定となっています。
また、丸亀・多度津の施設は直島に匹敵する処理能力を持ち、日量250トン規模で、人口14万人を対象の事業のために受入実績は、日量120トンといわれ、ゴミの量が不足している現状となっています。
このような現状を総合的に見極めてゆかなければ将来に大きな禍根を残しかねません。
ゴミ問題は、未来社会をどのような思想に基づき描いてゆくのかの試金石にもなります。舵の切り方によって生活環境は大きく変わるのだと思います。