ゴミ処理問題の行方

三豊市・観音寺市広域組合のクリーンセンター問題が激動期を迎えています。
1月21日、観音寺市粟井町奥谷地区が新クリーンセンター建設受け入れに同意したことに対し、その建設の可否の三豊市の対応が迫られています。
現在の観音寺市案は、日量156トンの生ゴミを含むすべての可燃ごみを焼却する溶融炉建設です。
12月12日に三豊市議会の全員協議会に提示された、この観音寺市案(平成18年12月17日に掲載)に対する三豊市の結論と代替案を5月までに提示しなければならない状況になっています。
その中、3月23日(金)三豊市案のゴミ処理の方向を見定めるための先進地視察研修に行ってきました。
訪れた京都市のバイオマス化技術実証研究プラントは、観光地でもある当市が平成11~14年度の3年に渡り、旅館やホテルの生ゴミ、市場の野菜くずや剪定草木、古紙などの様々な条件で運転を実証してきたものでした。
バイオガス化技術とは、何もかもを燃やし尽くす溶融炉の発想とは対極にあり、生ゴミを含む可燃ゴミから電気を得るという循環型社会の実現のための一つの方法です。生ゴミ・食品廃棄物・草木類などを発酵し、メタンガスに変換し発電するというものです。
この方法の優れたところは、三豊市の可燃ごみの回収の現状を少し向上することで対応可能であるということです。
このことにおいては、同時に説明された京都府南丹市で実用化されている「カンポリサイクルプラザ」のバイオリサイクル施設の説明は、そっくりそのまんま三豊市と観音寺市の現状に適したものであるとの認識を得ました。
観音寺市案の新クリーンセンター溶融炉の提案処理能力は、日量156トンです。
全国的調査では、市民生活から出る可燃ゴミの内、生ゴミがおおよそ3分の1を占めることがわかっています。
三豊市・観音寺市広域の生ゴミは、156トンの3分の1の50~60トンと見込まれ、まさにこのプラントは当広域を想定したようなモデル施設と感じられました。
受入・前処理工程、発酵工程、ガス利用工程、発酵残渣処理と、大きく分けて4工程となっており、処理能力50トンを有しています。
ゴミ1トンあたり200㎥のメタンガス収率で換算すれば、10,000㎥のメタンガスとそれによる15,000キロワットの発電(1,500世帯)が得られるシステムとなります。
残渣は熟成ヤードで2次発酵され、選別工程を経てコンポストとなり大地へ帰り、廃プラは石炭代替燃料となり再資源となります。
発想の原点は、ゴミは資源であり循環するものであるということです。
直径7メートル・長さ40メートルの発酵槽が1系で、日量25~30トンの処理能力で概算設備費25~30億円(トン当たり1億円)の建設予算が必要との説明です。
この発酵槽2系で50~60トンのシステムで、50~60億円の投資となります。
施設建設経費として溶融炉110億円に対し50~60億円と、周辺整備経費がどれくらい掛かるのかなど、検討は重要です。
ゴミに対する考え方と思想によって、未来社会が抱えるコストと生活環境に大きな影響を及ぼすと思われます。
この研修を三豊市・観音寺市広域のクリーンセンター問題の進展につなげなくてはならないと思っています。

100回記念・「庁舎の位置」と「まちづくりプラン」

「三豊市の市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」を、12月定例会に続きこの3月定例会に上程しようという動きがあることは前回お伝えしました。
12月と今回の大きな違いは、市長による執行部提案なのか、議会の一部の議員による議員提案なのかということです。
三豊市条例の第1号である最重要条例を、3ヶ月もたたないうちに再び条例改正を行うことの異常さ(12月の改正は大店法に振り回された思いつきだったのか)と、市民に対してのまちづくりについての説明がされていないことの2点において、私は今議会における上程はいかなる形であろうとも反対です。
横山市長もこの議会での執行部提案はしないことは明言しています。
ところが、三豊市議会の中では執行部が提案しないのならば、行財政改革のスピードを上げるために議会から議員提案をしようとの意見が出されています。
まちづくりに対する充分な議論もなく市民への充分な説明もなく、「庁舎の位置を変えれば良くなるのだ」といった、何がどう良くなるのかの議論と説明のできない短絡な意見には耳を覆いたくなります。
寿工芸跡地の利活用を含めた庁舎の位置の問題が議会内で議論されだす以前から、私は「庁舎の位置」と「まちづくりプラン」はセットで議論されなくてはならないと主張してきました。
「庁舎の位置」の問題が、遊休施設の有効利用に伴う行財政改革ならば、寿工芸跡地と豊中庁舎周辺の整備開発は、市民生活に直接影響を及ぼす重要な “まちづくり” であり、そのためには「まちづくりプラン」が必要であるといえます。
よって、このような議論も計画もされていない現段階では「このようなまちづくりをしますよ」の説明ができないのは当然なのです。この二つは両輪であり並行して議論し計画されなくてはならないのは明白です。
行財政改革は目的ではなく まちづくり のための手段でしかありません。
「庁舎の位置」を変更することで、どんなまちにするのかの説明が市民にされなくてはなりません。
議会と執行部の間の限られた、住民不在のやり取りにしてはならないということです。
庁舎の位置を変える条例が議員提案され上程可決されれば、どのようなまちづくりが始まるというのでしょうか。
まちづくりは、しっかりとしたビジョンで創られた「まちづくりプラン」で進められなくてはならないと思います。
今、議会に求められる役割は何なんでしょうか。しっかりとした「まちづくりプラン」のないままに、執行部に大きな予算を費やしてまでの庁舎移転を促す「三豊市役所位置を定める条例の一部を改正する条例」の議員提案をすることでしょうか。
そうではなく、議会がやらなければならないのは、庁舎移転の条例改正の執行部提案が出される時までに、「まちづくりプラン」を創り、市民への説明と理解を得た上でなければそれは許さないくらいの構えを示すことであると思っています。
すべての目的は まちづくり のためなのですから。
手段が目的になってはならないと思っています。

庁舎問題と選挙公約

昨年末の12月定例会で上程可決された「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」で、豊中庁舎が仮庁舎から本庁舎であることに確定しました。
ところが、この地方自治体にとって最重要の第一条例である当条例の再改正案が、先の議決から1ヶ月もたたないころから計画が始められていました。
12月の条例改正は何だったのでしょうか。そして、私たちが提案した「閉会中の継続審査を求める動議」を、三豊議会はなぜ否決したのでしょうか。
地方公共団体という法人格を持つ三豊市と三豊市議会の、思慮を欠いた良識を疑う呆れた考えと行動であったといえます。
2月27日の三豊市議会議員による全員協議会において、庁舎問題を審議していた総務常任委員会から、その報告がされました。
その内容は、現豊中本庁舎には問題があり、新庁舎は建設しない方針上、現有遊休施設の高瀬支所に本庁機能を持たせ、豊中庁舎と併用することが望ましいとの結論に至ったというものでした。
問題点として、
1) 第2・第3庁舎の老朽化と耐震性
2) 補助金の関係上豊中保健センターの転用の難しいこと
3) 判りにくい分散した組織配置
4) 人事考課制度の1フロアー制の問題
5) 駐車場の問題
が、あげられていました。
第2・第3庁舎の老朽化と耐震性に始まる数々の問題点は、「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」が、議決された12月以降に判明したことでもなく、つい先日わかったことでもありません。むしろ7町による合併協議会の時から承知されていた事実です。
5町による合併協議会までは、高瀬庁舎が本庁舎の位置だったのです。ところが7町合併になったとき、高瀬庁舎では職員が入らないから豊中に本庁舎を受けて欲しいということになったのでした。
豊中旧町民は、豊中庁舎が7町合併のための三豊市の本庁舎であるならばと、8千万円近い改築費を豊中町の予算を投入し、豊中町の町民の集いの場をも提供し受け入れたのです。
これらの一連の合併協議会の中には、現市長もおり、旧7町議会の議員も各々の議会でこのことは了解し議決したのです。
今になって、老朽化だの耐震性だのと問題が今発生したかのあげつらいは、何時の何と比較しているのでしょうか。これらの問題点は、移転改築費用2億円をかけるような、高瀬庁舎への移転計画の理由になどなりはしないのです。
横山市長の選挙公約にも、「4年間は新庁舎は建てない。三豊市の本庁舎は豊中庁舎の現有施設で充分だ。」と言っているではありませんか。位置を高瀬へ移すなどとはまったく触れていません。
豊中本庁舎にいかなる不適な理由を求めようとしても、現高瀬支所にはもともと職員が入らないし、会議室もろくに確保できないから、豊中庁舎になった事実は変えようがないのです。
もともと、すべてが収まらないはずの高瀬へ本庁舎を移そうとするのならば、豊中庁舎を庁舎改修以前に復旧し出てゆくべきです。
豊中町民の多大なる献身的理解と、寛大なる心によって7町による三豊市合併は成立したのです。
三豊市誕生に対し、何の犠牲も払わず、汗もかかず、ただ選挙に大勝したからと言って、「三豊市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例」の一度ならず二度の提案と、それに係わる大規模な移転計画はどのように考えても論拠がありません。
このままでは、横山市長!!!選挙公約違反ですぞ!!!
少なくとも、今直ちにやることではありません。もっと他にやることはあるはずです。

(株)イズミの山西社長来る

「ゆめタウン三豊」出店予定の(株)イズミから、三豊市への挨拶と説明のための訪問がありました。
山西社長他4名の社員の皆さんから、契約候補者選定の御礼と会社概要並びに、「ゆめタウン三豊」で考えていることなどの説明がありました。
三豊市を新拠点都市と位置づけ、中心市街地の創造を地域の皆さんと共にやってゆきたい。
三豊の ゆめ支え・育て・語れる 事業展開を計画している。
商圏は20万人とし、市外へ流出している消費人口を流入人口に変える。
地域の経済と産業活性化があってこそ、「ゆめタウン三豊」の成長がある。この考えで地産地消を超え、すでに“地産域消”に取り組んでいる。実例で、「ゆめタウン八代店」の食品販売は年間25億円だが、八代市からの仕入れは29億円もある。また、雲仙市では地元に仕入協議会ができ、そこを窓口として関係を深め、地元産品を自社店舗網で売れ筋に育てている。
その他、ラッピングバス(コミュニティバス)の協力や、災害時の避難場所と物資の提供なども取り組んでいる。
このような事業活動を通じ “地域の夢” “働く人の夢” “住む人の夢” の実現に向け営業を行っている。
YouMe  あなたとわたしの 夢づくり 街づくり が始まろうとしています。
三豊市の隠れた力がどれくらい溢れてくるのでしょうか。本当の力・地力が問われるのはこれからです。

委員長としての最後の教育民生常任委員会

三豊市最初の、教育民生常任委員会委員長の任を受け、1年間運営を行ってきました。
三宅副委員長や委員の皆さん、所管の部次課長の皆さんのご協力によって、合併初年度の様々な課題を捌き、漕ぎ抜いてこれましたことを心から感謝いたします。また、至らない委員会運びに適切なご助言いただいた議会事務局の森さんには本当にお世話になりありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。(直接言うと白々しいのでこの場でお伝えしておきます)
2月15日(木)に開いた、委員長としての最後の教育民生常任委員会の報告をします。
当委員会所管の教育委員会・市民部・健康福祉部の3部より、委員会了承済みの案件のうち政策変更に伴い19年度予算編成に影響のある件と、急を要するものとが協議題として提案されました。
教育委員会の教育総務課から、2件の提案がありました。
1. 「市内中学校の空調設備について」 は、横山市長より、すでに整備済みの高瀬中学校以外の市立5校と組合立1校について、「19年度予算において整備の方向で進めていたが、組合立について観音寺市との調整が間に合わず、全校同時使用開始の方針から、1年間を目途に観音寺市との調整が付くまで、整備実施の先送りをしたい」との提案がありました。これまでに9月定例会の大平敏弘議員の一般質問に対し整備の方向の答弁もあり、また、11月の当常任委員会においても、提案され了承もしていた案件でもありました。
自然環境の変化に対応し、教育環境の改善向上は必要とされることです。しかしながら、高瀬中学校の空調整備がきっかけでの他校への整備の政策展開は、教育的観点や特色ある三豊市教育の確立の点からも、論拠が弱いと感じていました。
三豊市独自の学校教育の確立に向けて、教育理念の議論が本格化しなければならないと思います。
2. 「下高瀬小学校の改築工事について」 は、工事の契約状況と工期及び設備の概要の説明がありました。
特に、工事請負費については、設計価格に対する請負率と、予定価格に対する落札率の差異について質疑が集中しました。概ね、先日のこの場(ブログ)で報告した内容と同様のものでしたのでご覧ください。
市民部の水処理課からは2件、市民課から1件の提案がありました。
1. 「三豊クリアプラザ損害賠償請求事件について」 は、平成12年3月20日に北三豊環境衛生組合で発生した事故の判決が、本年3月29日に言い渡される旨の説明がありました。
平成15年の公判を第一回とし、本年1月29日の第16回公判で結審となっています。
損害賠償請求額は1億円を超えており、判決の如何に係わらずいくらかの賠償責任は免れないであろうとのことです。
2. 「生活排水処理構想のパブリックコメントについて」 は、三豊市のホームページで実施するとの説明でした。
3. 市民課からは「年度末・年度始めの休日開庁について」の報告がありました。
この時期、就職や転勤、就学などの転入・転出の手続きのために、通常の2倍の利用があるため、豊中支所の窓口を日曜日も開くというものです。
観音寺市と丸亀市はすでに実施しています。
開庁日時は、3月18日と25日・4月1日の日曜日のAM8:30~PM5:00です。
詳細の告知は、ホームページや広報誌・各地域ごとの連絡手段で行います。
健康福祉部は、医務国保課と福祉事務所からの提案でした。
1. 「西香川病院に関する覚書について」 は、三豊市と三豊・観音寺市医師会との間で取り交わされるものです。一つは市立病院条例の、病院外でのデイサービス事業項目追加の覚書の内容の確認です。もう一つは、第1病棟(認知症病棟)増築事業で、事業費のそれぞれの2分の1負担と、設計はプロポーザル方式で行う覚書の内容確認でした。
2. 福祉事務所からは、福祉タクシーの新年度案についての説明でした。
80歳以上のお年寄り5800人を対象とし(実質交付率は77パーセント)、現在一人当たり年間10,000円のタクシーチケットを配布しているのを、19年度は8,000円に減額するものです。
予算査定の2割削減の方針とあわせ、高齢者福祉政策の一環としての、コミュニティバス事業開始との関係による、減額となっています。
以上簡単ですが、委員長としての最後の教育民生常任委員会報告でした。
来年度の新たな展開に向け準備を整えなくてはならないと思っています。
今後ともご意見をいただき、今以上に深いお付き合いをいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

寿工芸跡地に「ゆめタウン三豊」

暦の上では春ですが、気候はまだまだ冬のはずなのにこの暖かさは異常です。暖冬の影響で全国的に水不足が懸念されているようです。
四国の水がめといわれる早明浦ダムも例外なく、貯水率の低下が心配されています。
今日2月9日(金)は、朝から久しぶりの雨模様で少しは水不足の解消になるのかと、期待しているのですが、まだまだのようです。
ただ、久方ぶりのこの雨は、少々は大地の潤いとなることとあわせ、私の心にとっては、年明けからの乾いたいろんな出来事に思いを巡らせるきっかけとなる、お湿りとなりました。
年末年始からの三豊市の大きな課題について、ようやくお知らせする時間が持てました。
寿工芸跡地の利活用の「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査」における、契約相手先候補者選考について、お知らせします。
1月15日のプロポーザル募集締切日までに5社の応募があり、いずれの提案内容も大型商業複合施設でした。
1月31日を契約先の推薦者決定の期日として、執行部代表5名と議会代表5名の計10名の審査委員会が開かれました。名称は「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査委員会」といい、私も議会代表委員の一人として参加しました。
この審査委員会の運営は、全10条からなる「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査委員会設置要綱」に基づき実施されるものです。
委員会の業務は、「審査基準に関すること」「応募者及び提案書等提出された書類の審査に関すること」「必要に応じ聞き取り調査を実施すること」等とします。
委員の責務として、応募提案者との直接間接を問わず係わりを禁止し、もしそれのある場合は当提案者を審査対象外とします。また、守秘義務として委員は、市が公表した情報以外は一切の情報を公開してはならないと厳しく定めています。
審査基準は、公平・公正・透明性から、審査の途中で変更しないためにも充分な協議を行い、全委員が共通の物差しで判断できるよう、項目ごとの配点基準を定めることとしました。
最初の案は、土地代50パーセント・雇用者数20パーセント・地元対策への配慮10パーセント・事業の実現性10パーセント・総合的な印象10パーセントでしたが、土地代金の50パーセントは重すぎるのではないのかとの意見が出されました。提案内容の良し悪しの検討をしたとしても、土地代金が結果に影響を与えすぎると、まちづくりのための有効活用の理念に相応しくないのではないのか、などの協議の末、土地代金を40パーセントとし、総合的な印象を20パーセントとし調整されました。
尚、土地代金の開示については、最初に知ると審査事態が金額に引きづられる懸念があるとの判断で、最高と最低の提示額の発表にとどめ、審査の最後に開示することとしました。
ちなみに、最高額は19億6千万円で、最低額は14億5千万円余でした。
よって配点基準は、土地代金40パーセント・雇用者数20パーセント・地元対策への配慮10パーセント・事業の実現性10パーセント・総合的な印象20パーセントと決定しました。
*「雇用者数」の提案は、最少が400人で最多が850人でした。
*「まちづくり対策」については、 売上額・土地の有効活用・店舗の魅力度・営業時間・青少年対策・交通安全対策・地元特産物の研究度・高齢者などへの対策・実業への徹し方 などを中心に審査しました。売り上げは50億円から100億円。駐車場は1,000台から1,760台。各社とも地産地消や地元特産品の全店舗展開や、周辺環境整備についての提案がされていました。地域を考え、地域に愛され、地域と共に歩み成長してゆく企業理念に重点が置かれました。
*「事業の実現性」は、いずれも大手一流企業及び地元での実績のある商業者であるために、大きな差はないとの全体の空気となりました。ただ、事業計画に対する変更の可能性についてはヒヤリングで再確認をしました。3社の商業系と2社のデベロッパー系に大別され、商業系の実業性の高いことがまちづくりへの安心感と継続性において、上位におかれました。
*「総合的な印象」は、各審査委員ごとに印象は微妙に異なり、また主観が含まれるために、各々が順番をつけて集計することとしました。結果は、10名すべてが同一業者を一位としていました。
*「土地代金」は、各社とも提案書にすでに金額が提示されており、申し込み順に発表されました。
以上の審査経緯によって、すでに報道されております通り、 (株)イズミ が最高の審査点を獲得し、「契約相手先候補者として推薦する者」とし、横山市長へ答申されました。
    株式会社 イズミ
       土地代金   :17億4,577万9千円
       名称(仮)   :「ゆめタウン三豊」
       店舗面積   :21,230平方メートル
       駐車台数   :1,760台
       雇用人数   :延べ人数1,050人(内 地元850人程度)
       営業時間   :AM9:00~PM10:00
       売り上げ目標 :約100億円
       年間来場者数:600万人(参考 高松店1,100万人)
当審査委員会は、契約先候補者1社及び補欠候補者1社の選定をし、推薦したときまでを任期としているため、このときをもって解散しました。
この後は、土地の売買契約業務となるために、三豊市土地開発公社の手続きとなります。
地域としては、寿工芸跡地が三豊市のまちづくりと経済活性化の核となり、市にも市民にも豊かな未来が開けるように、協力し係わってゆかなくてはと考えています。

三豊市立下高瀬小学校改築工事安全祈願祭

久しぶりに冬らしい凛とした冷え込みとなった今日2月2日(金)、三豊市立下高瀬小学校の改築工事安全祈願祭に、教育民生常任委員長として参列しました。
三豊市には25の小学校があり、統廃合の問題が行政改革推進委員会で答申され、また市議会においてもいろんな意見が交わされている中での改築工事着工となりました。
今回の改築対象校舎は、昭和45年~46年に建築され35年を経過しており、平成15年の旧三野町時代に耐力度調査等を行った結果、早期の改築が必要と判定されたものです。
今日から1年後の平成20年1月末日完成に向けて工事が始まります。
*建築本体工事(12社による一般競争入札):菅・富士・神詫建設共同企業体 予定価格902.254千円に対し、札価格696.000千円(税別)。落札率77.14パーセント。
*機械設備工事(8社による指名競争入札) :扶桑建設工業 予定価格104.390千円に対し、落札価格104.000千円(税別)。落札率99.63パーセント。
*電気設備工事(8社による指名競争入札) :四電工観音寺営業所 予定価格81.690千円に対し、落札価格64.600千円(税別)。落札率79.08パーセント。
*設計管理(5社による指名競争入札)    :斉賀建築設計 予定価格12.070千円に対し、落札価格9.800千円(税別)。落札率81.19パーセント。
機械設備工事ですが、1億円を超える工事でわずか39万円下の、落札率の99.63パーセントはいただけません。香川県でも95パーセント以上は要確認であるとしているようです。
議会の議決を要しない請負契約でわありますが、説明を求める必要があります。
ともあれ、事業関係者の皆さん、工事中の安全確保に充分に配慮いただき事無きことと、三豊市の児童教育を担うすばらしい校舎の完成に力を尽くしていただけますことをお願い申し上げます。       

三豊市のコミュニティバス

まちづくり調査特別委員会のテーマは、1)コミュニティバス 2)少子化問題 3)まちづくり基本条例 の三つとなっています。
このうち、コミュニティバスについては、昨年12月に路線網の素案が出され、本年1月17日に開かれた当委員会で協議が進められています。
ちょうど先般、まちづくり調査特別委員会で甲賀市のコミュニティバス事業の視察研修を行ったところで、この場でも報告したところでした。
路線の素案については、既存路線の変更7・新規路線4の計11路線となっています。
運行開始までのスケジュールは、2月~3月にかけて地元協議を行い、4月のまちづくり調査特別委員会の最終確認を得て、5月~6月で公共交通会議・陸運支局申請・観音寺市議会(観音寺市への乗り入れ路線の承認)等の手続きの後、7月~9月にかけ順次運行開始の予定との提案となっています。
<既存変更路線>
「1」 高瀬線(約21.1キロメートル)
   原下~高瀬温泉(高瀬支所・西香川病院・高瀬高校 経由)
   *運行効率を高めるために、路線とバス停の変更をした
「2」 豊中高瀬線(約20.4キロメートル)
   山本町砂川~高瀬温泉(市役所・比地大駅・西香川病院・高瀬駅・高瀬支所 経由)
   *豊中町上高野・笠田地区の利用と、笠田高校の通学の足を見込む
「3」 詫間線(約12.5キロメートル)
   名部戸~詫間駅(大浜・詫間電波・詫間支所・永康病院 経由)
   *通勤通学の集中利用のため、バス2台対応
「4」 荘内線(約14.11キロメートル)
   大浜~生里(箱 経由)
   *旧路線どおり
「5」 仁尾線(16.5キロメートル)
   詫間駅~観音寺駅(仁尾支所・観音寺中央高校 経由)
   *年間維持費100万円掛かっている仁尾バス駅を廃止
「6」 仁尾三野線(約22.1キロメートル)
   名部戸~ふれあいパークみの(仁尾支所・詫間支所・詫間駅 経由)
   *善通寺市乗り入れを廃止し、家の浦のスクールバスと福祉バスに対応
「7」 財田観音寺線(約27.8キロメートル)
   黒川~観音寺駅(財田駅・環の湯・財田支所・山本支所・市役所・本山駅 経由)
   *買い物や病院利用にため山本町や観音寺市への移動が多い
   *距離が長いためバス2台対応
<新規路線>
「8」 山本線(約14.4キロメートル)
   山本町立石~山本支所(橋本病院 経由)
   *支所周辺と観音寺市への移動が多く、支所で財田観音寺線に乗り継ぎ
「9」 高瀬三野線(約20.5キロメートル)
   高瀬温泉~ふれあいパークみの(高瀬支所・三野町保健センター・詫間駅・三野支所 経由)
   *三野町と高瀬町・詫間町をつないだ
「10」豊中三野線(約20.7キロメートル)
   市役所~ふれあいパークみの(比地大駅・高瀬支所・高瀬温泉 経由)
   *道路事情やダイヤで路線化できない地域を補うために新設
「11」詫間三野線(約17.5キロメートル)
   大浜~ふれあいパークみの(詫間電波・詫間支所・永康病院・詫間駅 経由)
   *詫間線と詫間電波の通学時の満車状態の解消と、乗り換え無しで温泉へ
以上、全路線100円一律料金による11路線運行のために、新たに5台のバス購入と6台の行政バス投入で対応の予定とのことです。
事業費の試算は、初年度(19年度)約2億円を見込み、その内訳は次の通りです。
  運行収入           26.000千円
  委託料県補助         8.000千円
  一般財源           90.000千円
  バス購入(国合併補助金) 75.000千円
次年度からの経常経費として、年間約1億2千万円と予測されます。
各路線の継続と変更や廃止などの目安となる維持基準は、数値目標を0.15(乗車率15%)とし、変更廃止ラインを0.12(乗車率12%)としています。
三豊市のコミュニティバス事業開始にあたり、福祉・医療費用の推移を勘案しながらの、予算額に対する費用対効果の敏速な見極めが求められると考えます。

まちづくり調査特別委員会の視察研修(パート2)

まちづくり調査特別委員会の視察研修2日目は、福井県越前市の「子育て支援」についてです。
越前市は、平成17年10月に武生市と今立町が合併し、人口約87.000人・面積230平方キロのまちとして誕生しました。
先端産業と伝統産業が一つとなって、県下一の工業製品出荷額を誇る産業都市として、更なる発展を続けてゆこうとしています。
福井県は、昔から繊維産業や金属化工業などが盛んで、女性の就業率が高く共働きや三世代同居家庭の多い県となっています。
この地域背景と、細やかな「子育て支援」策によって、出生率は全国の1.23に対し、1.60~1.70と大きく上回っています。
今回の視察研修は、越前市の「子育て支援」に止まらず、県の支援策も含む幅広いものとなりました。
<すみずみ子育てサポート事業>
就職活動・病気・事故など、やむを得ないことで家庭での子育てが困難なときの支援を目的とする。
実施機関は4ヶ所あり、対象の乳幼児童(0歳~小3)及び利用料(350~450円/時)・利用時間は、それぞれの保育ニーズによって施設を選択できるよう定められている。
*福井県3人子応援プロジェクトにより、第三子以降3歳未満児は無料(県費2分の1・市費2分の1)。
<病児デイケア>
子どもが病気や回復期に、保護者の仕事・病気・事故・出産・冠婚葬祭などで、看護できないときに一時預かりをする。
施設として3ヶ所あり、利用対象は小学校低学年、利用料は1日2.000円で、概ね8:30~18:00の利用時間となっている。
*3人子応援プロジェクト適用。
<ショートステイ>と<トワイライトステイ>
いずれも、社会福祉法人 越前自立支援協会が指定管理者となった、児童養護施設 進修学園 への委託となっている。
ショートステイは、保護者が病気や看護・出産・出張などで、家庭で見れない子どもを一定期間(7日間以内)預かる。
対象は2歳以上で、利用料は2.750円/24時間となっている。
トワイライトステイは、保護者の仕事が夜間になり子どもだけでは心配なときに預かる。
対象は2歳以上で、17:00~21:00の利用で1.000円となっている。
<子育て相談機関>
家庭児童相談室(児童福祉課内)・子育て総合支援センター(福祉健康センター内)・地域子育て支援センター(保育園2カ所)・児童家庭支援センター(進修学園内)など。
他に、平成18年に越前市要保護児童対策協議会を設置。
<母子自立支援事業>
離婚や死亡により、ひとり親となった家庭の子育て支援の助成を行う。
1)児童扶助手当   児童育成手当(市単独事業で父子対象)
2)ひとり親家庭の医療費助成
3)中学校卒業児童祝支給:@2千円相当の図書券
4)小中就学支援金支給  :@2万円(小学校)  @2万5千円(中学校)
5)福祉推進資金貸付制度
<児童クラブ(学童保育)>
放課後、保護者が仕事で家に不在のため、毎日一人で留守番をすることが心配な、小学校低学年児童を預かる。
市内に23カ所の児童クラブがあり、すべてを社会福祉法人が委託運営している。
使用施設は保育園と児童館・児童センターの2種に分類され、利用料も8.000千円と7.000千円となっている。
18:00以降は時間ごとに、200~300円の加算預かりとなっている。
越前市における「子育て支援」の取り組みは、市民に認知され当てにされる事業であるとの実感でした。
福井県は、日本一の住み良い県であると言われています。
女性の社会進出に始まり、貯蓄残高、社長排出数などは全国第一位。
平均寿命男女とも最長に始まる全国第二位は、住まいの広さ、信仰ぶかい気風、低い失業率、三世代で同居などがあり、真に人にとって生きるに相応しい地域社会とはどんな形なのかを考えさせられます。
「子育て支援」を制度化するに当たっては、それをより有効に機能させるための地域社会のあり方をイメージした”まちづくり”の視点が欠かせないことに気づいた意味ある研修でした。

平成19年が始まります

新年明けましておめでとうございます。平成19年の書初めです。
本年は昨年に増し、しっかりとした、より充実のしたお知らせを心がけます。
よろしくお付き合いの程をお願い申し上げます。
1月5日(金)、三豊市議会の初寄りとなった全員協議会が開かれました。
協議のテーマは、昨年から引き続いての「クリーンセンター」の件で、12月12日の全協で協議された結果を、観音寺市白川市長へ伝えたことに対する報告と、今後の対応についてでした。
12月28日に、観音寺市役所へ、三豊市横山市長と香川議長・近藤副議長、そして真鍋三観広域組合議会議長の4名で訪問し、観音寺市の”奥谷”案に対する、三豊市議会の否定的な空気と主な意見を伝えた。
観音寺市からは、「これまでこちらにお任せ(丸投げ)であったのに、案が気に入らないからと言って、今更反故にするとはどういうことか!」「候補地との交渉の兼ね合いもあるため、否定の結論を出すのはもう暫く待って欲しい」などの返答があった。
これに対し、三豊市からの「暫くとはどの程度の期間なのか。」の問いに対しては、「1月か2月か3月かなのははっきりしないが、暫く見守っていて欲しい。」とのことであった。
といったものでした。
この報告に対し、
「前回の全協の後に、現地視察を行ったが、ゴミ運搬の道路事情と季節(豪雨による土砂崩れや積雪による通行止めなど)の使用不安が考えられる。」
「計画が動き出したころと今とでは、ゴミの考え方と処理技術が大きく変わっているのに、何故未だに以前の計画のままなのか。」
「検討が始められてから7年間、まともな情報は無く、住民にも議会にも説明されてこなかったことの不信感と、誰がどこでどのように話が進められているのかが判然としないのはおかしい。」
「両市民と両議会に、同様の情報を提供し、共に考えるべきではないか。」
「三豊市の意見と意思をきっぱりと伝えるべきだ」
「広域行政も市町合併(1市9町から2市へ)で、担うべき役割と機能が変わることを求められているのではないか。三豊市・観音寺市広域組合議会で、三観地域全体のゴミ問題として、2市の本音の意見を出し合い、方向を定め直すべきだ。」
等の意見が出されました。
この事案の根本的な問題は、二つのまちの物事を決定するための手法と過程が異なることにあると私は思っています。観音寺市議会には、三豊市議会と同様の情報が渡っていないようで、こんなアンバランスがあったのでは議論にもなりません。
三豊市・観音寺市広域組合の事業であることの認識を再確認し、市町合併前の三観広域組合議会ではない新生議会として、冷静な議論が早急に行われなくてはならないと思っています。