平成25年度の三豊市議会の体制を決定する臨時会が、2月25日(月)に開催されました。
単記無記名による選挙の結果、三豊市議会第8代議長に坂口晃一議員が、副議長に鴨田偕議員が選出されました。
また、議会から出される監査委員には、三宅静雄議員が就任することとなりました。
議会運営委員会は、会派会長5人と常任委員会委員長3人に議長を加えた9名で構成され、互選により山本明議員が委員長となりました。
なお、各常任委員会人事は、総務教育常任委員会(9名)委員長に金子辰男議員が、建設経済常任委員会(8名)委員長に川﨑秀男議員が、民生常任委員会(9名)委員長に城中利文議員が、それぞれ互選によって決定されました。
私は、建設経済常任委員会に所属し、議員任期4年目最後の1年間を、建設経済部と水道局に関する予算と施策の審議に、全力を尽くすこととなりました。
1年足らずの間ですが、よろしくお願いいたします。
本年度最後の 閉会中の民生常任委員会
私が委員長を務める三豊市議会民生常任委員会の最後の閉会中の委員会が、平成25年2月18日(月)13:30から開会されました。
前年度の委員会から大幅な計画遅延状態で引き継いだ、三野保育所改築を最初として、次期ごみ処理施設建設や、その完成までの空白期間のごみ収集運搬・処理業務委託、ごみ収集運搬の直営から民間への委託、し尿・浄化槽汚泥の処理先変更に伴う収集運搬体制整備、火葬場建設など、重要案件が目白押しでした。
この日提案された案件は、この一年を締めくくるのに相応しいものでした。
【工事請負契約の締結について】
三豊市立三野保育所改築工事の入札結果は、
(建築) 請負金額 4億5万円
請負業者 富士建設(株)
(電気) 請負金額 7,665万円
請負業者 四電工観音寺(営)
(機械) 請負金額 9,000万円余
請負業者 三喜工事(株)
で、来年中の完成予定です。
なお、外構工事及び旧建物解体工事は次年度で実施となります。
【財産の取得について】
南部火葬場建設用地の買収額が示されました。
山本町神田の現・斎場周辺の山林32,335㎡余を、4,350万円弱で取得します。
単価は㎡当たり610円~2,400円で、平均単価は1,570円となっています。
【南部火葬場プロポーザルの結果について】
プロポーザル審査委員会の八木澤委員長から、市長に提出された建設設計業者の選定の答申が示されました。
最優秀提案者 (株)山下設計関西支社
次点 (株)日総建大阪事務所
なお、基本設計を2月27日発注予定です。
また、炉のプロポーザルも続いて実施予定です。
【空白期間の処理について】
次期ごみ処理施設完成までの空白期間のごみ処理は、北部と南部を2地区2業者に同一単価で委託することが決定されていました。
これに対して、北部事業者から、他自治体の負担金を処理単価の外扱いとして欲しい旨の要望書が提出されました。
協議の結果、認めるわけにはいかないとの意見が多数を占めたため、再度、事業者と調整することとなりました。
【一般廃棄物(家庭ごみ)収集運搬業務民間委託について】
既に民間委託している区域の山本地区・三野地区・詫間地区・財田地区は、説明会に既事業者の4社が参加しました。
2月27日に決定の予定です。
直営である3区域の内、仁尾地区を除く豊中地区・高瀬地区は、説明会にそれぞれに4社が参加しました。
3月8日に決定の予定です。
4月1日からの業務開始に向け手続きが進められます。
なお、仁尾地区は、委託への環境が整うまで調整が続けられます。
【竹資源の事業家について】
大倉工業とともに、竹チップ添加パーティクルボードの研究開発事業を行っています。
事業化を進めるために、乾燥チップが200~500t/月必要です。
そのための伐採・運搬・チップ化・乾燥等の事業に対応する、竹林所有者への説明会と伐採業者の募集を行っています。
【一般廃棄物(し尿・浄化槽汚泥)の処理施設変更について】
平成26年度から中讃広域瀬戸グリーンセンターへ処理施設が変更となることに伴い、収集運搬事業者の車両が直接搬入することとなっています。
中讃広域から、環境美化のために、それと分からない架装を求められています。
市内にある収集運搬車両は30台ほどで、車両整備交付金として最大で約2億3千万円が必要となります。
来年度予算に計上される予定です。
なんとかこの日に漕ぎ着けたのは、委員の皆さんと所管部局職員の皆さん、議会事務局職員の皆さんのおかげであると、心から感謝しています。
一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。
第6回 会派「議会報告会」 のお礼
今年一番の冷え込みとも感じる2月9日(土)の夜に、三豊市民クラブ会長の宝城議員の地元である三野町で開催した、三豊市民クラブの第6回 会派「議会報告会」に、多くの市民の皆さんにお集まりいただきました。
用意した60席ほどのイスでは足りずに、会の途中に三野町保健センターのすべてのイスを掻き集め80席余りに増やし、盛況の内に報告会を終えることができました。
開催地である三野町に関係した報告や意見・質問もあり、支所等の重複する公共施設の今後の扱いや、まちづくり推進隊の課題、火葬場整備、し尿・浄化槽汚泥処理先変更、三野津中学校体育館改築、太陽の家でのつどいの場所づくりなど、予定の一時間半を一杯に使い、意見交換ができました。
今回いただいた貴重なご指摘を活かし活動していきます。
ありがとうございました。
『三豊市民クラブ会報 6号』 ができました
2月9日(土) 午後6:30から、三野町保健センターで開催する、三豊市民クラブの第6回会派 「議会報告会」 にあわせて作成した、会報紙ができ上がりました。
毎回、 「議会報告会」 に来場していただいた市民の皆さんに、お配りしています。
報告会ごとに発行してきましたので、第6号となります。
3つの常任委員会と3つの特別委員会及び、三観広域行政組合、会派研修報告など、会員9名皆で手分けして原稿を書いています。
平成24年度後半の主な案件について、できるだけ簡潔にまとめました。
ご覧下さい。
第6回 会派「議会報告会」のご案内
三豊市議会議員としての任期も一年足らずとなりました。
本当に月日の流れの早さに、改めて驚きを感じています。
前回の三豊市議会議員選挙で当選した議員有志によって結成された三豊市議会会派 「三豊市民クラブ」 では、2月と8月の年2回、これまでに5回の議会報告会を開催してきました。
豊中町を1回目として、高瀬町、財田町、詫間町、山本町の順で実施しています。
今回の第6回は、三野町での開催となります。
平成25年2月9日(土) 午後6:30~8:00
三豊市三野町保健センター
で行います。
三野町出身の、『みとよふるさと大使 要潤さん』 似のイケ面キャラに、ご案内の一助をお願いしています。
多数の市民の皆さんのご参加をお待ちしています。
閉会中の民生常任委員会・7
多くの課題を抱えて、平成24年度の三豊市議会民生常任委員会が私を委員長としてスタートしてから、早くも1年が来ようとしています。
委員会任期が残すところ20日ほどとなる2月4日(月)に、閉会中の民生常任委員会が開催されました。
協議題は、 「三豊市一般廃棄物(し尿・浄化槽汚泥)の処理施設変更について」 です。
三豊市のし尿と浄化槽汚泥の処理は、平成26年度から多度津町にある中讃広域瀬戸グリーンセンターで行うこととなっています。
その対応として、現在業務を行っている 『三豊環境保全事業協同組合』 に加入する事業者保有のバキュームカーが、さぬき浜街道を通り直接搬入する方法が検討されています。
瀬戸グリーンセンターから示された条件は、外観から収集運搬車と分かりにくくするために、アルミ・エコパネルで覆い、環境美化に配慮することとなってます。
三豊市の都合で既存施設を閉鎖することによる搬入先変更で、これまでの業務内容が大幅に変更されるということであるため、事業者に対する収集運搬車の整備経費の負担軽減をどの程度まで許容するのかとともに、業務にかかる手数料改定が主要課題となっています。
中讃広域瀬戸グリーンセンターへの搬入開始の日までに、安心で快適な業務体制が整うよう、 『三豊環境保全事業協同組合』 と交渉が進められていきます。
この日の委員会で了承した方針で事業協同組合と調整を図り、その結果が2月18日(月)に予定されている、本年度最後のこの委員会に報告される予定です。
『日本のこれから、日本人のこれから』
香川県市議会議長会議員研修会が、1月29日(火) 「国家の品格」 の著者で、数学者・作家・お茶の水女子大学名誉教授の藤原正彦先生を、講師にお迎えして開かれました。
いつの頃になるのでしょうか。
270万部のベストセラーとなった 「国家の品格」 を、読んだことがありました。
細かいところは忘れましたが、歴史の見方や日本人の特性など、強烈な刺激を受けたことを憶えています。
私の、物事に対する考え方や捉え方の基礎に、まちがいなくなっていると思っています。
『日本のこれから、日本人のこれから』 の演題で、1時間半ほどの瞬く間の時間でした。
政治家は国民の言うことをきいてはいけない。
歴史を見ても国民の言うことをきくと戦争になる。
国民の声を聞くのではなく、国民のハラは何かを見極めなくてはならない。
そのためには、 “圧倒的な教養” を身につけていなければならない。
その上で、対極的観点と長期的視点で決断する。
いざとなったら命を懸けるのだ。
今の日本の退潮は、この国が真のエリートを失ったことによる。
経済が壊れたとしても、国が壊されてはいけない。
そうならないためには、教育によって母国語(日本語)をマスターし、論理的思考を身につけさせることだ。
資源のない島国日本は、 “人” しかない。
日本は普通の一番ではだめで、断トツでなければ生き残っていけない国だ。
日本は普通の国であってはならない。
異常な国であるべきだ。
それが 【日本の国柄】(くにがら) だ。
【日本の国柄】 は、 “情緒” と “かたち” からなっている。
“情緒” は、美しい自然の中で育まれた美的感受性からなるものだ。
文学・芸術・数学・物理など、世界中で一流のものを生み続けてきた。
日本の教育は、これらをもっと教えていくべきだ。
“かたち” は、慈愛・勇気・正義・惻隠・卑怯を憎む心、そして、公のために命を捨てる心などで表される。
特に、惻隠は21世紀のキーワードになるだろう。
すべての言葉に質量を感じる、期待を超えた講演でした。
政治に携わる者は、 “圧倒的な教養” を身に付けなければならないことは、 「国家の品格」 で遠い昔から知っていることでした。
いつまでも、厳しく思い言葉です。
危機管理の年
前回のこの場で、13日(日)の午前中に消防団出初式が行われたことをお知らせしました。
その日の午後に行われた成人式の終了後、三豊市消防団豊中方面隊第1分団(桑山地区)の新年会におじゃましました。
団員の皆さんを前にして、新年の挨拶をさせていただきました。
今年は 「危機管理の年」 です。
一昨年の3月11日に発生した東日本大震災で、市民・住民の皆さんの命を守るために犠牲になった消防団員の皆さんのことを思うとき、とにかく早く情報の一元化が必要であることを感じています。
犠牲になった東日本の消防団委員の皆さんのような不幸を、二度と繰り返してはなりません。
信頼できる情報の収集と正確な伝達の仕組みを、いかに一元化するのかが問われています。
平成24年度当初予算で、三豊市が予算化し取り組んでいる 『危機管理センター』 の建設整備を推進するとともに、事業継続計画(BCP)の早期作成と危機管理の組織体制を確立し、信頼できる情報を発信できるようにしなければならないと考えています。
新春とはいえ、これからが本格的な冷え込みの季節となります。
健康には十分に配慮していただき、ご活躍いただけますことをお願いいたします。
昨年の12月議会の一般質問もあり、 本気の 「危機管理の年」 にしなければならないと思っています。
平成24年12月定例会 一般質問報告・2
前回に続いて、平成24年三豊市議会12月定例会の一般質問報告をします。
2件目の 「危機管理センターについて」 です。
【質問】
平成24年度当初予算で、危機管理センター建設計画の予算が計上されている。
今世紀初頭にも発生するであろう南海・東南海大地震に備えるとともに、東日本大震災発生が大きな推進力となり、議会も議決し予算決定した。
ところが未だに建設計画の全容が見えてこない。
三観広域北消防署も含めた建物のハード建設計画の現状と、その担う役割について質問する。
・ 建設目的の再確認
・ 建設場所の確認(本庁舎正面に向かって右側隣接地を購入の上、危機管理機能を置くとともに、市行政機構集約のためのフロアーをもうけるとなっていた)
・ 三観広域北消防署の位置(市の危機管理部門と広域消防は、有事の場合情報の一元化等で一体とするべきだ)
・ 危機管理センターが担う機能
・ 危機管理センターが機能し、業務遂行できるための組織形態と人的陣容(ハードの建物の中に入るソフトが重要えある)
【答弁】
特に近年、全国各地で発生する大規模な地震や台風、豪雨等の自然災害が頻発しており、さらに大地震が予測される中、行政の危機管理機能の強化が強く求められている。
危機管理拠点の充実を目指し計画している。
建設場所については、当初計画の民間用地と本庁舎周辺の用地で健闘している。
まだ用地交渉中で、公表する段階には至っていないが、明らかになり次第、議会に諮る考えだ。
三観広域行政組合北消防署は、消防車両車庫、訓練等等の施設、その他駐車場等の整備を計画している。
危機管理センターには、災害対策本部室と危機管理担当部署を配置し、本庁舎にある防災行政無線や災害対応用の機材、システムを移設し、情報収集・伝達、指揮機能の集約を図り、本庁舎、北消防署を含めた速やかな初動体制を整えることのできるよう計画していく。
組織形態と人的陣容は、組織の見直しを行い、危機管理課(仮称)を設置し、防災、消防、情報管理等を担う部署の設置を検討している。
とり詳細な体制については、業務継続計画の作成を今年度と来年度で行っていくので、配備体制も見直しをしながら取り組んでいく。
議員提出議案
平成24年12月定例会において、 『三豊市議会基本条例制定について』 を含む議員提出議案5件が、議会最終日に上程され可決されました。
それぞれの概要について、議員提出議案提案理由の一部抜粋でお伝えします。
『三豊市議会基本条例制定について』
議会は、二元代表制のもと市長及び執行機関と緊張ある関係を保ちながら、三豊市としての最良の意思決定を導く共通の使命が課せられており、地方公共団体の自立に対応できる議会へと自らを改革しなければならない。
基本条例は、議会運営の基本理念、基本原則を定め、議会、議員の活動原則を明確にし、市民参加の開かれた議会を目指す。
議会活動の積極的な情報の公開と共有、政策活動への市民参加の推進、議員間の自由な討議の展開、議員の自己研鑽と資質の向上、公平性と透明性の確保など、議会としての独自の議会運営のルールを遵守し、実践していく。
市民に信頼され市民とともに歩む議会を目指すため、議会の使命を明確にし、最高規範としての議会基本条例を制定する。
『三豊市証人等の実費弁償に関する条例の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、本会議の公聴会参加及び参考人が対象に加えられため。
『三豊市議会委員会条例の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、委員の選任方法、在任期間等について、法で定めていた事項が条例に委任されたため。
『三豊市政務活動費の交付に関する条例について』
地方自治法の改正に伴い、政務調査費の名称を 「政務活動費」 とするとともに、交付の目的を 「議会の議員の調査研究その他の活動に資するため」 に改め、使途を条例で定めなければならなくなったため、事項を規定するため。
『三豊市議会会議規則の一部改正について』
地方自治法の一部改正に伴い、本会議においても公聴会の開催、参考人の招致ができるようになったため。
三豊市議会の憲法ともいえる 『三豊市議会基本条例』 が制定されました。
三豊市の自主自立のために、議会が議会として機能するために、更なる修練を重ねていかなくてはなりません。