今日、平成18年第2回三豊市議会定例会議が開会されました。会期は6月23日までの15日間です。
議案の提案説明に入る前に、横山市長より行政報告として、当面する重要施策などの経過について報告がありました。
総務部関係として、各支所ごとに自治会長を開催。三豊市内545の自治会長さんほぼすべての出席で、各支所ごとに自治会連合会支部が設立された。5月30日に各支部より選出された支部長、副支部長によって「三豊市自治会連合会」が設立された。
「移動型市政」については、4・5月と支所での市町業務を実施。改めて行政区域の広さを実感。市民の皆様方や職員と話し合う機会をもう少しつくりたい。
「幼稚園・保育所の保護者との対話集会」については、4月河内・5月平石幼稚園で実施。貴重なご意見をたくさんいただいた。教育は最大のテーマと考えており、今後も月1回のペースで教育長と一緒にまわる。
政策部関係として、まず、市の出資する法人関係の人事の報告。「株式会社みの」「高瀬天然温泉グリーンヒル株式会社」及び「株式会社たからだの里」は市長が代表取締役社長に、「三豊市土地開発公社」「三豊市国際交流協会」及び「サービス公社みの」については、助役が理事長に就任。「仁尾マリーナ株式会社」は、出資比率が50パーセント以下のため、監査役に助役が就任。
次に、地域審議会は5月11日から31日までの間7町で開催。市民の目線から見た多くの意見や提案は、後日、要旨を報告したい。
行財政改革については、4月1日に行政改革推進室を設置。市長を本部長とする「行政改革推進本部」を設置し、全庁的に取り組んでいる。今月中に、市民や専門家による「三豊市行政改革推進委員会」を設置することとしている。
市民部関係として、平成18年度三豊市地区衛生組織連合会の総会が開催された。会長に山本町の渡辺清氏、副会長には三野町の坪内啓三氏と豊中町の三野武夫氏が選任された。各支部への助成金やゴミ分別・粗大ゴミの取り扱いなどのほか、今後の環境・公衆衛生の取り組みについての意見交換を行った。
以上のような内容でした。
議案の提案説明があり、大綱的な質疑があり1日目の日程は終了しました。
13日(火)から、一般質問が始まります。私は「子どもたちの安全安心のための取り組みについて」をテーマに行います。
実は、会議終了後の全員協議会の内容がすごかったのです。
三豊市土地開発公社の「原下工業団地(旧高瀬町)の土地造成事業に係る事業損失」についての物でした。
17年度末簿価 2.152.914.166円(21億5千3百万円弱)に対し、実勢価格予想 9~10億円で、その差額は約12億円の損失予測との説明があり、早期に処理したいとのこと。処理が遅れれば遅れるほど損失額が増えてゆく。いろいろと複雑な経緯があるようですが、すべての情報を曝け出さなければ、いかなる結論も導き出せません。説明を聞いているうちに頭がクラッとしました。
今日のところはここまでとして、私も少々頭を冷やします。詳しくは後日。
6月定例市議会に向けて(パート2)
前回の補正予算案に続いて、そのほかの提出案件についてのお知らせをします。
今回の提出議案数は、一般会計・特別会計・地方公営企業会計の補正予算案5つを含む27議案となっています。補正予算案以外の議案の主なものは、次の通りです。
専決処分の承認を求めることについてが3議案。
三豊市環境審議会条例の制定が1議案。この審議会は三豊市の環境保全に関する基本事項を調査審議するために置かれます。
条例の一部を改正する条例が6議案。その中には、教育民生常任委員会で協議した、乳幼児医療費助成と母子家庭等医療費支給の窓口無料化についての条例改正が含まれています(4月21日書き込み)。
橋梁架替事業委託契約締結について、「市道大辻大野線西光寺橋橋梁架替事業」を香川県と工事の契約を結ぶのが1件。平成16~19年度に掛けての事業で18年度は160.000千円の契約となります。
市道の路線認定について、山本町の「調整池北線」・「調整池南線」と高瀬町の「西部浄水場線」の3件。
指定管理者の指定についてが10件。「たくまシーマックス」・「三豊市粟島海洋記念公園」・「三豊市仁尾マリーナ」・「三豊市高瀬町総合交流ターミナル施設(高瀬天然温泉)」・「三豊市高瀬町産地形成促進施設(高瀬天然温泉)」・「三豊市山本町産地直売所」・「三豊市つたじま海水浴場施設及びキャンプ場」・「三豊市秩父ヶ浜海水浴場」・「三豊市高瀬町朝日山資料館」・「三豊市詫間町紫雲出山遺跡館」となっています。
まだ幾つかの追加議案があるようです。9日開会の6月定例市議会に向けて、調査研究を進めます。
6月定例市議会に向けて
9日からの6月定例会に提出される議案の説明がありました。
今日は、予算についてお知らせします。
三豊市始めての3月定例会で可決された予算は、7町が持ち寄った積み上げ予算で政策的経費及び投資的経費は組まれていませんでした。したがって、今回提案された一般会計の補正予算案は、骨格予算として編成された当初予算に追加される、政策的・投資的施策に対してのものが多くを占めています。
予算規模は、一般会計補正予算額10億67、066千円の増額となり、総額273億77、066千円となります。
内訳の中で私の気になっていた主な事業は、次ぎのとおりです。
1.水道事業会計負担金として、160,000千円。
山本町河内長野地区の上水送水施設建設事業のために、合併特例債を一般会計で借り入れ、水道事業会計へ負担金として対応。
2.地域新エネルギービジョン策定等事業に、9,001千円。
地球環境負荷と化石燃料消費量の低減のため、新エネルギーの導入を図ることを目標とし、基礎調査・ビジョンの策定調査・報告書の作成をし、新エネルギー利用の具体的な導入施策の検討をを目的とする。
3.地域防災計画策定業務に、5.000千円。
旧町の地域防災計画を見直し、新規計画を策定。風水害等編と地震対策編及び資料編に分けて作成する。あわせて、防災マップも作成する。
4.防災行政無線整備事業に、2.300千円。
市内全域をカバーする防災行政無線施設を整備し、市民の生活安全と広報活動の充実を図る。基本計画の作成のため。
5.高瀬中学校建設事業に、503.968千円。
老朽化に伴う校舎の建て替えと、運動場整備。
6.豊中中学校校舎改修事業に、4.548千円。
教室のベランダ出入り口サッシと廊下側の窓枠の修繕。
7.勝間小学校ランチルーム屋上改修事業に、4.689千円。
老朽化による雨漏りにより、漏電の危険のため修繕。
8.比地大小学校耐震診断業務に、4.175千円。
耐震診断を実施。
9.財田上小学校放送施設整備事業に、3.427千円。
放送施設に故障が多く新規に更新。
10.財田中小学校耐震補強事業に、4.600千円。
耐震診断の結果により、補強工事をする。
11.不登校対策教育支援センター設置事業に、4.756千円。
不登校児童・生徒の学校復帰を援助するために設立する。指導員を配置し高瀬公民館で事業を行う。
12.豊中町学校給食センター屋根防水改修事業に、7.106千円。
雨漏りがひどいため改修。
13.豊中町学校給食センター食器消毒保管庫更新事業に、9.990千円。
設備が老朽化し機能低下し不衛生であるため更新する。
14.三豊市市長杯争奪スポーツ大会事業に、1.300千円。
合併による三豊市住民の親睦を目的とする。
その他、様々な事業が予算案化されています。道路・橋梁・河川・港湾・公園・農道・農業支援・温泉施設修繕・公共施設営繕など、多岐にわたっています。
しっかりと調査研究をし、6月定例市議会に臨みます。
次回は、補正予算以外の議案についてお知らせします。
施設視察
6月1日、教育民生常任委員会に係る公共施設の視察を行いました。
前の委員会で視察要望のあった施設を訪問しました。
市民部人権課関係で、「ふれあいプラザにお」、「高瀬人権センター」、「上高野文化センター」の3施設。
いずれも、地域住民の生活改善・向上を目指し、同和問題のすみやかな解決を目的とし建設・運営されています。どの施設も、職員が常駐しており常に利用者の相談指導に当たっています。訪問したときに、地域のお年寄りが集い手芸などの趣味や、健康器具による健康増進・維持運動に取り組んでいました。日ごろは文化講座や放課後の子どもたちの預かりの場となっているところもあり、もはや、同和問題を越えた地域の文化・福祉・教育の中心的役割を担っています。
健康福祉部保健課では、「三野町保健センター」、「高瀬町保健センター」「山本町保健センター」の3施設です。以前にも書きましたが、「三野町保健センター」は、何度見てももったいない。さらに「山本町保健センター」も立派で遊休スペースも見受けられました。一つ一つの施設の有効利用の見方だけではなく三豊市全体の職員の適正配置も含め保健福祉政策の視点の必要性を感じます。「高瀬保健センター」は、比地地区の公民館としての役割を果たしています。安藤館長さんのお人柄が印象的でした。
教育委員会教育総務課では、「下高瀬小学校建設予定地」、「高瀬中学校建設現場」の2箇所。それぞれ旧三野町、高瀬町からの継続事業です。公共施設の耐震化や、小中学校の教育制度の問題など、三豊市の防災や教育の考え方と理念、行政のあり方にも及ぶ大きなテーマです。予算の上でも大きな事業となっており、現地を見て改めて底の深い議論で進めてゆかねばと感じました。
最後に、「三観広域行政組合クリーンセンター」の視察です。
この施設は、観音寺市と三豊市の家庭ごみを一手に引き受けています。焼却施設・灰固化施設・粗大ゴミ施設・埋め立て処分地施設の4施設からなり昭和61年から62年にかけて順次稼動を始めました。当初15年の使用期限で出発したのですが、他に移転先が確定せず5年の延長期間が過ぎ、なお2年が経過しようとしています。施設の老朽化に伴う改修及び維持管理費の増大と、埋め立て処分地施設の許容の限界など、三豊市の環境衛生行政の根幹をなす最重要課題です。特に、埋め立て処分地施設の残存許容スペースは1年半ほどしかないとの説明に、ゴミ0作戦の役割の大きさを再認識したのです。私たち市民のごみ減量運動の推進定着も急がなければならないのも当然ですが、ゴミを生活空間から排除する従来の発想ではなく、ゴミ(資源)とともに社会はあるとの気ずきが常識化され、その発想のもとに最終処分地(ゴミ再生の地)が求められなくてはならないのではとも思いました。ゴミの墓場から、資源誕生の地へと転換が必要であるとの思いを強烈に感じました。
駆け足の視察でしたが、忙しい中同行いただいた各部課長さん、そして受け入れていただいた施設の職員の皆さんありがとうございました。今回の視察をより価値のあるものとするために活動をしてまいります。
障害者自立支援法と障害者スポーツ
本年4月より、障害者自立支援法が施行されています。私たちの住む三豊市においても、10月からの制度運用に向けて県との調整検討がされています。
この法律は、どんな種類の障害者も同じ制度で、地域の中で自立した生活を送ることを目指してつくられたものです。
これまでは、身体、知的、精神のそれぞれの障害の種類や、大人と子ども(年齢)によって受けられるサービスの内容が、それぞれの法律で決められていましたが、障害者自立支援法によって、障害の隔てなく共通のサービスが地域で受けられるようになるのだそうです。その一つが地域生活支援事業です。
それによって、障害者が地域へ出てゆくことを後押しし、また地域は普通に彼ら彼女らを受け入れる環境をつくってゆこうというものです。
障害者が地域の中で自立して生活を送るための様々な福祉サービスの種類が検討されています。
障害者が地域住民とともに活き活きと明るく生活するためには、本当にどんなかかわり方が良いのでしょうか。
このような手探りの中で、「障害者スポーツ」が注目され普及が進められています。
今日、かがわ総合リハビリテーション福祉センター 体育館で、「第5回フライングディスクなみかぜ大会」があり、見学に行ってきました。昨年の第4回大会までは障害者だけの参加でしたが、今大会からは健常者と障害者のペア競技を取り入れ地域との交流を深めることを目的にしていると言うことで、誰もが元気で楽しく競技に熱中していました。
「障害者スポーツ」は、障害者の社会参加に大きな可能性を秘めているとの印象を強くしました。更に、障害者だけのものにとどまることなく地域の誰彼隔てなく参加できる「アダプテッドスポーツ」に進化させてゆければとも思いました。
思いがけず、豊中町の馬渕さんに会いました。障害者の国体に当たる全国大会で、フライングディスクで優勝したのだそうです。目標を定め挑戦し続ける方法として、社会と係わりを持つ手立てとしてスポーツはやっぱり適しているのでしょう。「障害スポーツ」から「アダプテッドスポーツ」へ。
ぜひとも、地域生活支援事業の一つに、障害者が普通にそこにいてスポーツをしているような福祉サービスが実現できればと思っています。
豊中町老人クラブ連合会総会の祝辞
今日、三豊市豊中町老人クラブ連合会総会があり、お祝いの挨拶をさせていただきました。その内容を此処に書き込むことで、私の考えていることや思っていることの一部でも伝られたらと思います。
おはようございます。
本来なら、香川議長が議会を代表してお祝いを申し述べるところではありますが、あいにく公務のため出席できないとのことで、地元議員が代役をするのもよいのではないかと言うこともあり、そしてまた、私も教育民生常任委員会を預かっているということで、今日は私、詫間がご挨拶させていただきます。
本日は、豊中老人クラブ連合会総会おめでとうございます。
このように盛大に催されましたこと心よりお慶び申し上げます。
日ごろは、奉仕活動・健康長寿活動・生涯学習安全活動にと、豊中町の福祉文化の発展のためにご活動いただき、語りつくせない成果を挙げて来られたことに感謝し、心より御礼申し上げます。三豊市もスタートして5ヶ月が過ぎようとしていますが、皆様方のご理解とご協力により一歩一歩前進をしております。
昨今、幼い子どもたちに対する目や耳を覆いたくなるような事件が続発しておりますことはご存知のとおりでございます。
なぜ、こんな日本と日本人になってしまったのでしょうか? 誰しも思うところでありますが、私は、一言で言えば「家がこわれた」のだと思っています。記憶にある言葉に「国を消すには、その国の歴史を消せばよい。」というのがあります。これをそのまんま家や家族にも置き換えることができると思っています。
まさに、日本と日本人の再生は「家の歴史を教えること」から始めるのも一つの方法だと思っています。
「あなたがここに居るのはお父さんお母さんが居て、おじいちゃんおばあちゃんが居て、そのおじいちゃんおばあちゃんにもお父さんお母さんが居て・・・・・・・、あなたのご先祖が居るから、あなたがここに居る」「あなたは一人ではないんだ」ということを、伝えてゆくことだろうと思います。
様々な人生経験をされた皆様方には、長きに渡り活動されてきた行事に加え、生きること、この世に存在することの意味を語り継いでいただくことも役割の一つに加えていただくとともに、地域の子どもたちを今までと変わりませず見守ってやっていただけますことをお願い申します。
最後になりましたが、皆様方の益々のご健康とご活躍、また、豊中老人クラブ連合会の末永い発展をお祈りしお祝いの言葉といたします。
老人クラブの皆さんとゆっくりお話を伺えたらと思います。
三豊市豊中地域審議会
遅くなりましたが、先週の木曜日(18日)第一回の豊中地域審議会に、傍聴として参加したことをお知らせします。
一般公募で選ばれた3名の委員さんを含め10名全員出席で開催されました。
委嘱状交付、市長挨拶、出席者紹介、そして議題へと進みました。
議題の議事進行は、審議会委員さんによる互選で選ばれた会長によって進められることとなっており、委員さん同士の話し合いによって会長と副会長が選出されることとなりました。選出にあたり約束事がひとつ出されました。施政方針で打ち出している、「各種委員会の2割以上は女性委員となるよう調整(この会は三対七)」の趣旨で、会長と副会長のいずれかは女性にして欲しいということでした。穏やかな話し合いで、会長に松内さん(男性)・副会長に斉藤さん(女性)が選出されました。このやり取りを見ていた私は、委員の皆さんの力を合わせて目標を達成しようとする連帯感と皆さんのバランス感覚のすばらしさを感じました。
松内会長の進行により議事が進められてゆきました。
先ず、地域審議会の役割が述べられました。
(1)新市建設計画の変更に関する事項
(2)新市建設計画の執行状況に関する事項
(3)新市の基本構想の策定及び変更に関する事項
(4)その他市長が必要と認める事項
が確認されました。
続いて、三豊市の予算規模263億円の説明と自主財源が全体の36.8パーセントしかないこと、香川県の人口は101万人で、三豊市の人口は7万1千人余りで県民の7パーセントにあたり、また面積は222.66平方キロで12パーセントを占めているとの紹介がありました。パワーポイント使用による三豊市のまちづくりについての説明では、三豊市の地理的全体像が、塔重山から見た財田・三豊中学からの山本・七宝山からの豊中・爺神山からの高瀬・鳥坂ICからの三野・七宝山から海に広がる仁尾・荘内半島上空からの詫間、それぞれの風景が写真で紹介されました。私たちのまちは、多様で豊かな自然に恵まれていることを再認識しました。また、あわせて新市建設計画や平成18年度施政方針、三豊市のまちづくり考察の説明がなされ、意見交換へと移ってゆきました。
意見交換では、
中期財政計画と行財政改革推進計画を基にして、三豊市総合計画を平成20年より実施するについて中期財政計画とは何年なのか質問が出、10年を視野にし5年を目標とするとの答えがありました。そのほか、市税や使用料の徴収状況や地方債残高(借金)についての質問がありました。
農業の再生。人件費の推移。寿工芸跡地の有効活用。ゴミ0作戦への市民の参加(買い物袋持参運動)。粗大ゴミの収集箇所の集約による高齢者対応。高齢者参加による地域づくり。小学校などの空き部屋利用による老人憩いの場(託老所)づくりなどのアイデアや意見、要望が出されました。
まちづくりについて、委員の皆さんそれぞれの生活や置かれた立場で常日頃から考えている思いの強さに、新鮮な気づきがありました。ともすれば、現状肯定の前例主義になりそうな自分にとっても刺激のある有益な時間でした。
三豊市の七つの地域審議委員の皆さん2年間ご苦労様です。私もしっかりと取り組んでゆきます。
傍聴させていただきありがとうございました。
教育民生常任委員会(5月)
昨日、議会委員会室で「教育民生常任委員会」が開かれました。
前回(4月)に決めた件についての、”所管事務調査”としての委員会となります。
報告として
(1)三豊市として統一すべき各部課の業務について
(2)公共施設利用の現状について
協議題として
(1)ゴミ処理の現状と今後の展開について
(2)下高瀬小学校改築の実施計画等について
(3)高瀬中学校改築の進捗状況について
(4)教育施設耐震化の現状と課題について
(5)吉宗瓦窯跡整備について
報告(1)では、
市民部から、「ゴミの収集形態」「ゴミの分別方法等」「火葬場の運営形態」「農業集落、漁業集落排水事業に係る分担金及び使用料」「浄化槽市町村整備推進事業(市町設置型)に係る使用料」の報告がありました。
健康福祉部から、「福祉・保健施設の管理方法」「老人介護支援センター運営事業委託料の均一化」「生きがい活動支援通所事業委託料算定基準の統一」「生活管理指導員派遣事業委託料算定基準の統一」「敬老会行事関係(80歳以上招待、一人当たり 3,000円)」「遺族会行事関係、三豊市合同慰霊祭(地区慰霊祭 1柱 2,000円)」「老健・特養ホーム等の補助、管理(宝壽苑、みの荘、にお荘、とよなか荘)」病院事業会計繰り出し金」の報告がありました。
教育委員会から、「学童保育に関して」「公民館の運営に関して」の報告がありました。
報告(2)では、
先般全議員で見学した公共施設のうち、この常任委員会の所管課に属する施設の、管理利用状況についての説明がありました。市民部関係施設として3ヶ所、社会福祉施設・保健施設が26ヶ所、文化施設が15ヶ所、スポーツ・レクリエイションが施設が36ヶ所となっており、特に各町の保健センターに管理人がおらず有効な利用がされていない現状が見えていす。
協議では、(1)~(5)いずれも、これからの三豊市の環境衛生と学校教育・文化事業の政策方針にまで及ぶ重要な問題であり、また6月定例会に増額補整予定の案件もあります。早急に整理しお伝えしなければと思っています。
最後に、これからの当委員会において取り組みたい案件についての話し合いをしました。
できるだけ早期に、ゴミ0作戦推進(ゴミ減量化・資源化)に関する施設研修として三観広域クリーンセンターと、生ゴミ処理プラント事業のモデル先進地研修を計画してはどうかの意見が出ました。また、充分な利用のできていないと思われる、各町の保健センターや下高瀬小学校建設予定地・高瀬中学校建設現場、そして人権関係施設の現地調査の実施要望が出ました。
6月定例会の前には、教育民生常任委員会として三豊市と三観広域施設の現場研修を実施できればと考えています。
古文書教室
昨年から、古文書教室に通っています。
今日も午前中、2時間ほど豊中町上高野の文化センターで初心者コースがあり、古文書の勉強に取り組みました。
何回やっても進歩が実感としてない。本当に古文書が読めるようになるのだろうか。自分自身の努力不足を棚に上げて、そんなことばかりを思っています。
何事もそうなのですが、下手でも続けることで、ある時突然に気づき慧眼することがあります。進歩の度合いは人それぞれでしょうが、決して贅沢は申しません。少なくとも古文書の約束事と、崩し文字が私にとって身近な物となるようになればと思っています。
私が古文書を習おうと思ったわけは、ITの進歩でキーボードが常識の時代になればなるほど、手書き文字の希少性が重要となるであろうと感じたからです。
文化、歴史、伝統、そして昔の人の心、技術、口伝えなど、その他多くを手書き文字で伝承されているのです。文明が発達し、現代を伝承する手段が変わったとしても、過去を省みるのは伝統の技術であり、伝承の言葉であり、昔から伝わる生活習慣や手書きの古文書であったりするのです。
現代の日本社会の諸問題を見るとき、私たちの祖先とあまりにも異なることの多さに気づきます。
私は、日本人の精神は日本語そのものだと思っています。だから、私の発想の形が古文書に触れることで昔の日本人の心に少しでも近づくことだったのです。
平成17年7月「文字・活字文化振興法」が施行されました。
「目的」
文字・活字文化の振興策を推進し、知的で心豊かな国民生活および活力ある社会に寄与する。
「基本理念」
国民が等しく豊かな文字・活字文化の恵沢を受ける環境を整備する。国語が日本文化の基盤であることに配慮する。学校では言語力をはぐくむ。
「責務」
国や地方公共団体は文字・活字文化の振興策を策定し、実施する責務がある。
ほか、「地域での振興」・「国際交流」・「文字・活字文化の日(10月27日)」など明文化されています。
このようの法律を制定しなければならないのは、日本国民の心の中に当然だとしていたことがそうではないからこそあえて謳わなくてはならない事情があるのでしょう。
コピー機など存在しなかった時代の”今を残し伝える”手段。限られた時間に書き写さなければならないための崩し文字。その形が古文書です。
日本・郷土の歴史を顧みる。世界に誇る日本の歴史と神話も含め、三豊市に伝わる昔話や郷土史など、郷土を愛する心を育てるさまざまな可能性を感じています。
キーボードをたたくだけではなく、たまには筆を手にし本を読みましょうねということなのでしょう。
私は、ただひたすらいつ訪れるとも知れない慧眼のために黙々と古文書教室に通い続けるのみです。
香川県高松東倫理法人会特別講演会
昨夜、高松国際ホテルで上甲晃先生の講演会が「”今こそ志高く” 日本人の品格」の演題で開催されました。
私にとって講師の上甲先生は、14年間松下政経塾塾頭として日本の未来を担う人材を育成されてこられた方であるだけに、ぜひお話をお聞きしたかった方でした。期待どうりの心洗われるすばらしい御講演でした。
近況のお話から
5月の連休には毎年バングラディシュに行くのです。それも一人ではなく家族や知人の子どもたちと一緒に行きます。その中には、松下政経塾出身の中田横浜市長の御子さんもいます。なぜ行くのか。行けば日本人が忘れてしまっていることを思い出させてくれるからです。
「日本人は貧乏を忘れた」ことです。
今の日本には、有り余る物とサービスがあります。それなのにもっともっとと欲しがります。バングラディシュは、日本から見ると不潔で物がなく貧乏です。それにもかかわらず、国際的な満足度調査では、世界中で満足の実感が一番高い国となっています。日本人は便利になりすぎて贅沢病になったのです。
このことを知っているだけではだめで、どうすればよいのか行動出来る人間にならなければなりません。
松下政経塾を辞してからの10年の活動で実感したことの話
松下電器という大企業を退職して、吹けば飛ぶよな”志ネットワーク社”という零細企業を経営して忘れていたことを気付かされました。
知らない間に大企業病にかかっていました。会社とは何のためにあるのか?仕事とは何のためにするのか?そして、声を掛けてくれる(仕事をくれる)ことのありがたさに気付いたのです。それは、「初心を忘れていた」と言うことでした。では、それを取り戻すためにはどうすればよいのかと言うことです。
*どんなに小さなことでも真心をこめて取り組む。ありがたいの心が手抜きできないという気持ちになる。気付かないうちに仕事の選り好みをしていたということだった。
*いつも全力を尽くす。明日を想い煩うのなら今、この時を全力を尽くす。”すべての滅びは自分の心の滅びにある”。
そして、初心を忘れないためのエピオードとして世界のトヨタの経営者も松下の経営者も言うことは同じでした。経営理念(原点に帰る)が身に沁みていなければならないということです。
*細かいことにうるさい。なぜなら細かい仕事の積み重ねが大きな仕事だからだ。小さい仕事の出来る人に大事を任せる。
*ひつこい。松下の高橋さんは社員に嫌われようが馬鹿にされようが、経営基本方針しか言わなかった。その人は会長まで上り詰めた。
*銭つこたらアカン。ないものを嘆くな有るものを生かせ。金を使うな心を使え(金力有限・心力無限)。どんなに平凡なことでも徹底的に取り組む。平凡なことであればあるほど「そこまでやるか」と言わせるまでやることで差がつく。大事は誰も全力でやるから差が出にくいが、小事は誰も軽く扱うから丁寧に扱うことで差が出る。
まとめとして
このような人育ての活動をしているのも、日本の若者に爛々と輝くような目の力がなくなっていると感じるからです。高い目標を持ち、高邁な精神を持った日本人に育って欲しいのです。司馬遼太郎は戦後の日本を評し「昔あった日本の庶民の公的精神が失われた」と嘆いています。実話として、明治の日本人(和歌山の漁民)は自分たちの衣食を提供し危険を顧みず難破遭難したトルコ人を助けたのです。日本はイラク戦争のとき取り残された日本人を自力で助けられなかったのです。その時、トルコは昔のトルコ人が受けた恩に報いるために救助用の軍用機を差し向けたのです。明治の日本人に助けられたトルコの国民は、平成の今も民族の受けた恩を忘れていなかったのです。
国やお金など関係のない当時の日本人には当たり前の行動であったのです。
これこそ「日本人の品格」です。
人を育てる仕事に携わり、松下政経塾の14年と、独立してからの10年間あわせて約四半世紀が過ぎようとしています。この間にわかったことは、”他人を変えることはできない、自分しか変えることができない”と言うことです。
皆さん、少なくとも自分を変えようと決めさえすればれば今すぐにも変わることができます。そのような人が一人でも増えることを願っています。
真に凛々しい方でした。
帰り際に、先生の著書を購入しました。「志を教える」という題名です。
三豊市の進むべき方向の切り口の一つだと思っています。