経済白書にも日本社会に経済格差のあることが明記され、新聞紙上の社会面には日々経済苦に根のある悲惨な事件が後を絶たず、格差是正は重要な社会問題であり政治課題となっています。
また、先の参議院選挙の結果などは、経済格差拡大への国民の不満の表れだと思います。
社会のあり方の基本的なことですが、今日本が選んでいる資本主義経済は、頑張れば誰もが皆同じ結果が得られると言うものではありません。
勇気を持ち、誰もやらないことを、誰よりも早く取り組み、リスクを背負いながらもガンバり続ける人の中に、成功とともに富を獲得するものが生まれるのです。
経済的に、成功する者としない者。
いずれもが混在する。
これが資本主義経済の本来の姿であり、ダイナミズムだと私は解釈しています。
但し、そこには基本的な条件が備わっていなければなろません。
誰もが勇気を持ち挑戦すれば、成功と富を獲得できる可能性のあることと、その富を再配分する制度と仕組みの約束された社会であることが原則だと思っています。
まさにこの国は、可能性という平等とともに、格差をならすことの可能な社会を目指し、政策を展開してゆかなければならないのだと私は認識しています。
さて、三豊市の職員雇用制度を見てみますと、正職員と臨時職員の格差がはっきりと見えてきます。
一般事務の臨時職員は、文字通りの雇用となっているようですが、異常だなと思うのは幼稚園と保育園の幼児教育現場と給食センターの現場の格差です。
10年も20年も正職員に近い勤務をしているにもかかわらず、昇給はありません。
ですから当然、昨日今日入った新人の正職員よりも雇用の待遇が悪いという現状があるのは当然です。
努力ややる気があったとしても報いられない、一個人では乗り越えられない制度になっていると言えます。
このような歪な制度と仕組みを、どのように理解すればよいのでしょうか。
また、正職員とフルタイム勤務臨時職員の間にある、暗いトンネルから抜け出せない格差を、どのように考えているのでしょうか。
現時点での職員配置の実態と、格差是正に向けての考えを聞こうと思っています。
念のためお断りしておきますが、個々の職員さんに関することでないのは、ご理解いただいているものと思います。
あくまでも、三豊市の職員雇用の考え方に対する質問です。
一般質問その2の巻でした。
「ゆめタウン三豊」住民説明会に向けて
8月23日のまちづくり調査特別委員会で、「ゆめタウン三豊出店住民説明会」で行われる内容の事前説明が、泉開発と鹿島建設出席のもとに行われました。
9月初旬に地域住民に対して、出店計画の最終概要の説明会が行われる予定です。
店舗施設は、イズミショッピングセンターと家電を合わせた本館棟と、ホームセンター棟の2棟になります。
敷地面積 :店舗 56,900平方メートル
北側駐車場 4,600平方メートル
建築面積 :SCと家電棟の21,263平方メートル
ホームセンター棟の6,402平方メートル
出入り口 :8か所
開店予定年月日 :平成20年9月
営業時間 :9:00~22:00
工事着工予定 :平成19年10月
工事完了 :平成20年8月
工事車両出入り口 :国道及び県道を使用。東側市道は、通学路のため使用しない。(ただし、通学に影響のない市道の一部使用)
工事中の生活環境に対する留意点:①敷地周辺の道路の保全と清掃 ②工事車両の路上駐車はさせない ③低騒音や低振動型重機を使用 ④埃などが飛散しないように散水する
住民説明会の開催告知は、有線放送などを活用し豊中地域の多くの皆さんに参加いただけるよう手を尽くすとの企画課からの説明でした。
原山工業団地への企業誘致
三豊市土地開発公社の保有する、鳥坂インターチェンジ隣接の「原山工業団地」への企業誘致交渉が進められています。
トヨタ自動車の100%子会社で、中古車オークションを業務とする(株)トヨタユーゼックとの間で、「企業立地に関する覚書」が8月9に交わされています。
主な内容として、
・造成する土地の区域面積
85,361平方メートル(うち、平坦区域面積47,702平方メートル・約14,500坪)
・工事完了の時期
許認可手続等に要する期間として6ヶ月。
土地造成工事に要する期間として10ヶ月。
(造成完了時期:平成20年12月予定)
・譲渡価格
平坦区域面積に対し坪当たり7万円。(約10億1千万円余り)
・高速通信機能
三豊市は高速通信基盤の整備協力に努める。
・優先雇用
地元雇用を優先するよう配慮する。
本来、土地開発公社所有の土地の造成は、公社自身が行うことが一般的ですが、いくつかの理由により三豊市の事業とする必要が生じています。
確かな譲渡先の無い状況での土地開発公社による造成工事着手のリスク回避や、確かな譲渡先への譲渡期間の問題。また、香川県農業委員会への農地の工業用地転用手続きには、市の予算化の裏付けが必要であると言うようなことです。
このような事情で“鳥坂企業用地造成事業予算措置”として、次の9月議会上程議案の検討がされています。
1.「三豊市特別会計条例の一部を改正する条例」
当条例には土地造成事業が無いため、すでにある9つの事業に新たに“土地造成事業”を追加するため。
2.土地造成事業特別会計の予算化
・造成事業の工事請負費は、総額6億3千万円余りを見込み、平成19年度として4割、20年度として6割の継続費の設定をし、2ヶ年で実施。
・19年度の予算規模は4億9千万円余りとし、工事請負費及び公有財産購入費、保証・賠償金、その他諸経費等の内訳。
3.一般会計補正予算(19年度)
19年度には土地造成事業特別会計の歳入が無いため、一般会計からの財源繰出の事業となる。
歳入は、財政調整基金からの繰り入れとし、特別会計へ繰出す。
4.土地の取得について
三豊市土地開発公社から三豊市が、造成事業用地として購入。
不確定要素が多いため現時点では、これ以上の詳細はお知らせできませんが、三豊市の経済活性化のためにしっかりとした議論が進められなくてはならないのは勿論です。
車いすバスケットボール
車いすを“ホイルチェア(Wheelchair)”といい、車いすバスケットボールを“ホイルチェア バスケットボール”といいます。
19日の日曜日に、三豊市豊中町体育館で行われた「第4回 四国車いすバスケットボールリーグ(SWBL)」の観戦をしました。
四国リーグは、車いすバスケットボールをこよなく愛する人々によって発足され、健常者と障害者の隔てなく、ともに楽しむことを目指し自主運営で開催されています。
このリーグには、四国四県から本年度は8チームが登録されています。
本年のリーグ戦は、徳島会場での6月の開幕戦を皮切りに9月までの前期リーグと、11~3月の後期リーグで構成され、高知大会のファイナルでシーズンを終了します。
四国リーグで車いすバスケットボールは、通称「イスバス」と呼ばれています。
「イスバス」の、車いす同士のぶつかり合う衝撃音と光景はコートの格闘技だと言える迫力です。
障害者だけのスポーツではなく、障害者と健常者の隔てなくだれもが対等に参加できる、未来型ニュータイプスポーツの可能性を感じたのでした。
モビルスーツ(ホイルチェア)に身を包んだ選手たちが、一個のボールを追いコートを走り回るのです。
同時開催された「車いすバスケットボール体験教室」には、地元豊中中学校や和光中学校のバスケットボール部員を中心としたたくさんの地域の方々の参加があり、盛況に終了したようです。
これからも、「四国車いすバスケットボールリーグ」実行委員会委員長の山内さんや田村さんを中心に、ますます発展することを期待しています。
また、「私に出来ることはお手伝いできたら」とも思っています。
新エネルギービジョン
今年の夏の異常な暑さや、ニュースの「北極海の氷 最小」の報道に接するたびに、地球を取り巻く自然環境が急激に温暖化していることを痛感するとともに、未来に対する絶望感が脳裏をかすめる瞬間があります。
三豊市では、地球温暖化の原因である化石燃料に依存しない、自前で確保できるクリーンな代替エネルギー導入に向けて、“三豊市地域新エネルギービジョン”が本年(18年度)2月に策定され、報告書が完成されています。
内容として、市民アンケートでは「太陽エネルギー」「生ゴミ」「農業残さ」などのエネルギー化に関心が高いことが示されています。
本市の新エネルギーの可能性として、日射量の多いことによる「太陽エネルギ」ーの導入と、生ゴミを主とした生活ゴミや食品製造廃棄物のエネルギー化など、資源循環型地域形成の芽となる動きが示されています。
基本理念は、
“豊かな太陽エネルギーと緑あふれる田園都市の特性を活かし、資源循環型モデル都市「三豊」の形成を目指します。”
とあります。
基本方針は、
1.豊かな太陽エネルギーを積極的に活用します。
2.地域資源を活用した地産地消の資源循環型地域づくりを進めます。
3.新エネルギー導入促進のためのソフト施策を重視していきます。
4.次世代に豊かな環境を引き継いでいくため、普及啓発・環境教育を重視します。
5.市民・事業者・行政の共助・協働・協創を重視します。
そして導入施策として、1.~5.の基本方針に基づき取り組みが記されています。
ところで、立派なビジョンの報告書(成果物)は出来たのですが、それで安心してアクションが伴わないと言う話がよくあると聞きます。
市民や議会、市職員及び関係機関への告知や説明はどのようになっているのでしょうか?
報告書の最後に、計画の推進体制として、「三豊市新エネルギー導入推進委員会」を設置し、個々のテーマごとに新エネルギー部会を設けることで施策の展開を図るとあります。
だれが、いつ、どのように取り組んで行くのでしょうか?
物事には、今直ちにやらなくてはならない必要なことと、たちまちには迫られないがいずれ必ずやらなくてはならない、非常に重要なことがあります。
食糧問題と合わせ、エネルギー問題は誰もが知りながらだれもが我がことのようには取り組めない(誰かがやればやる)が、何にも換えられない実はとっても大切なことなのです。
待ったなしなのです。
一般質問その1の巻でした。
四国カルストは雨と霧
四国カルストは雨と霧だった。
下界は40度にもなろうかという異常な暑さだったそうだ。
四国にもこんなところがあったのです。
8月14日(火)、以前から子どもたちの予定が合えば、一度は訪れてみたいところでした。
私は25年ほど前に、一度行ったことがあったのですが、その当時よりも道路は格段に整備がされており、休憩をとりながらでも4時間ほどで到着しました。
目的地の天狗高原と姫鶴平ですが、雨と霧のお出迎えで10㍍先の対向車も見えないそんなすごい状況でした。
晴れていれば、一面の緑の草原と白い石灰岩のコントラストで、感動の一日を過ごす予定が何も見えないのです。
「こんな四国カルストも滅多にお目にかかれないぞ」、と居直ってしまえるほどのあまりにも完璧な、シャットアウト状態だったのでした。
しかし、あいにくの天候でしたが、この時期には僥倖とも思える冷気で、下界の灼熱地獄を忘れる快適なひとときを持つことができたのでした。
休憩もそこそこに、松山へと向かいました。
途中、風に払われた霧の中から突如現れた、檮原町が設置した風力発電の風車には、SF映画を彷彿とさせる幻想的な迫力がありました。
これこそが“雨と霧の四国カルスト”でのみ出会うことのできた光景なのだと得心したのでした。
久万高原町に入り、相変わらず曲がりくねる道に沿いハンドルを切り進んでいました。
突然、私の視野に「ごうかく」の文字が飛び込んできました。
久万高原町西谷地区にある当町のコミュニティバスの停留所で「ごうかく駅」の看板です。
高校受験を控えた中三の息子と、高二の娘を持つ親としては、思わずブレーキに足がかかったのでした。
「うざい!」といやがる二人を順番に駅の前に立たせ、シャッターを押したのでした。
親心って切ないものですね?
子育てって、自己満足なのでしょうか?
子どもは自分の成長にとって役に立つ経験や体験を、上手に取り込んで行くものなのだろうと私は思っています。
まだ一緒に付いてくるのだから、まァ~いいか。
猛暑にもかかわらず、雨と霧で心潤う一日でした。
優勝
本当に暑い日が続きますね。
暑いのに決まっているのだから「今更分かり切ったことを言うな」と、しかられそうなくらい本当に猛暑日続きです。
皆さんお元気ですか?
私は、何とか早朝ランニングを続けることができていますが、毎日天気が良すぎて、心地よかったはずの朝日がとにかく暑く、時々くじけそうになったりしています。
この夏を乗り切れば力も付いていることを楽しみにして、毎日(1日7㎞・週4日)凌いでいます。
皆さんには、お体には充分に気遣っていただき、健康に御配慮していただき充実した夏(暦ではもう秋だそうですが)をお過ごしいただくことを願っています。
さて、私事ですが朗報です。
去る7月25日、高松市西部体育館で行われた「47回香川県中学校総合体育大会 卓球競技 男子個人ダブルス」で、三豊市立豊中中学校の息子のペアが優勝したのです。
確かに、よく練習には頑張っていたようですが、今日まで「県で1位?、ほんまかいな??」が、本当の気持ちでした。
9日の今日は夏休み中の登校日で、全校生徒の前で秋山校長先生から表彰状を授与されたのだそうです。
持ち帰ったそれを見たときに、私の中で初めて「ほんまやったんやな?!」に変わったのでした。
優勝や賞状をもらった経験のない私にはにわかに信じがたいことで、息子とペアを組んだ藤田光君には申し訳ないことだと、素直になれなかった私の心の有り様を反省しています。
ダブルスは、個人の技量以上に二人のコンビネーションの善し悪しが勝敗を決するのだと言われています。
勝つペアには、お互いを理解し弱点を補い合い辛抱強く取り組むことが欠かせない大切なことなのでしょう。
藤田光君という最高の相棒に恵まれ、家(うち)の光は幸せな奴だと思うとともに、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとう。
“ダブル光ペア”優勝おめでとう。
前後しますが、先の7月23日に行われた団体戦も豊中中学校は、県3位の栄誉に輝いています。
チュートリアルじゃないけれど 「すごいことやぞ~!」。
よく頑張りました。
卓球部のみーんな、これからも良き友人・良き仲間であって欲しいと願っています。
香川県教育県民会議
8月1日(水)、サンポート高松で「香川県教育県民会議 創立30周年大会」と「全国教育問題協議会 第27回教育研究大会香川大会」が、“明日の郷土を開く教育を求めて”を主題として、併せて開催されました。
香川県教育県民会議は、戦後香川の教育界の混乱を心配する人々によって、教育の正常化を目的に設立され今日に至っています。
30年が経ち、設立当時と異なる現代の多様化した新たな教育問題に取り組んでいます。
主催者の坂口良昭会長(元香川大学教育学部長)などの挨拶に始まり、混声合唱団ミュージックウエイの記念演奏、アンケート調査の報告があり、最後に香川短期大学学長の石川浩先生の記念講演で閉会となりました。
配布された資料の中に、香川県教育県民会議の機関誌である「教育のひろば・第360号」が同封されていました。
その中の記事の一つである、当会副会長の多田野弘さん(株・タダノ最高顧問)の文章の見出しに目がとまりました。
『人を育てる』とあり、企業経営の中で気づいた人育ての自らへの提言でした。
「人を育てるとは自分を育てることであると知った。
先ず、人の何を育てるのかである。主体的人間になることに絞った。人は自主・自律的でなければ伸びられない。自ら考え行動する人になるために、「経営の目的が社会に貢献することにあり、私たちの働く目的も同じである。」といつも語り続けた。
人が育つには、困難や危険に挑戦し、逆境に打ち勝ったときにのみ人は成長する。体験学習は能力を伸ばす最も効果的な方法である。
人間のやる気をどうして起こさせるのか。
第一に、誰でも無限の可能性を持っていることを自覚させる。
第二に、期待し、信頼し、失敗も許す。これが力一杯やってみようと言う気持ちにさせる。
第三は、目標を自分で決めさせる。それが一歩踏み出す出発点となる。
第四は、懸命にやったことは成果に関係なく褒める。こうすれば自ら歩み出す。
そのためには指導者はどうあらねばならないか。
第一は、心身共に健康で気力充実していること。自らの健康を統率できずに、どうして部下を統率できようか。
第二に、哲学を持つこと。一貫した思想哲学を持たないリーダーに誰が付いてゆくだろうか。
第三に、リーダーは人間的な魅力がなければならない。優れているが完璧でなく、意図しない隙があるり、その欠点が逆に魅力になっている人。
第四は、孤独に強いこと。責任転嫁せず、言い訳せず、群れからいつでも離れる自由を持つ人。
最後に、人を育てるのは自分を育てることにあると知った私自身への提言である。」
と、結ばれていました。
自らの人生体験から獲得した提言であればこそ説得力のあるものです。
しかも、自戒を込めた自らへの提言であればなおのことです。
確かな信念とは、自然に湧き出す真水にも似て、すーっと染みこむものなのですね。
今の三豊市に最も求められるのは、こんなことなのかも知れないと感じたのでした。
菜の花プロジェクト
三豊市コミュニティバス事業は、本年9月1日の12路線全線運行開始に向け進んでいます。
既に、旧町からの既存(一部変更及び延長・短縮)5路線については、7月1日から運行が始められており、皆さんもその姿を見かけていると思います。
全国の環境先進自治体では、コミュニティバスをBDF(バイオディーゼル燃料)で走らせる試みが行われています。
三豊市では「三豊市地域新エネルギービジョン」において、協働のネットワークとNPO等の育成による“菜の花プロジェクト”の実施への期待が明記されています。
私は、三豊市のコミュニティバスも、食用廃油や菜の花(ひまわり等)からなるBDFでの運行ができればと考えていました。
以前から環境とまちづくりをテーマとした、行政と市民との協働による活動を模索する会合が、何度か開かれていました。
7月30日(月)、「特定非営利活動法人 香川ボランティア・NPOネットワーク」の呼びかけによる「第3回 三豊市菜の花プロジェクト研究会」が開かれました。
そこでは、“菜の花プロジェクト三豊モデル確立事業”のための調査計画についての話し合いが行われました。
経済産業省四国経済産業局の指導による、補助金を利用して活動します。
<本事業の調査内容>
資料文献調査、踏査、ヒヤリング、アンケート、旧7町における説明会とワークショップを行う。
具体的な調査としては、学校給食や家庭、地域内の事業所等から排出される食用廃油の排出量及び処理・利用の実態調査を行う。
さらに、コミュニティバスの運行実態を明らかにし、コストを含むバイオディーゼルによる運行実現性を調査検証する。
また、市民燃料としての流通の可能性を明確にする。
併せて、休耕地の実態を調査し、資源作物生産の実現性を検証する。
これから早々に、”菜の花プロジェクト「三豊モデル」確立事業推進委員会(仮称)”を発足し取り組んでゆくこととなりました。
三豊市でも確実に、行政頼みだけではなく市民発の協働のネットワークの芽生えのあることを感じています。
参考:2006.12.9書き込み
2007.3.31書き込み
「フルーツ王国みとよ」の取り組み
参議院選挙でばたばたとして、落ち着いて物事を考える時を持てない一週間でした。
遅くなりましたが、7月20日に行われた、建設経済常任委員会での“『フルーツ王国みとよ推進室』の取り組み報告”をお伝えします。
先ず、方針として三豊市のフルーツ(農産物)を、市の活性化と一体感醸成のための、地域づくりの一つの素材として政策展開するというものです。
農産物やそれを使った加工品を「三豊市ブランド」として、全国に情報発信することで三豊市のイメージ向上をねらいます。
次に、これまでの取り組みとこれからの作業予定について説明がありました。
①ゆめタウン関係
・イズミ本社商品部青果課長と協議を行っている。
・地場産品の販売に向けての組織づくりについては、九州地域のモデル店舗である久留米店の視察報告があった(7/18・19)。地場産品売り場面積20平米。月間売り上げ500万円。青果物売り上げの35%のシェア。JAが取引窓口となり、生産履歴の徹底を図っている。手数料としてイズミへ20・JAへ8%の経費。
②PR戦略
・デザイナーやプランナーへの委託業務として、情報誌やホームページ・同梱のメッセージカードなどの企画検討を行っている。
・料理コンテストや食育教室の検討。
・三豊まるごとフェア(仮称)の検討を行う中で、岡山県真庭市の「海の市・山の市2007真庭」視察を予定している。(9/30)
③特産品の発掘・認定
・三豊市ブランドに相応しい特産品の発掘と認定。
④特産品開発
・支援事業の研究。
⑤遊休農地対策
・生産体制と新たな作物の検討。
⑥調査
・生産から流通販売そして消費への、市場一環調査。
ブランド確立には、品質の保証された作物が一定量安定供給される必要があります。
基本となる「農業政策の現状と今後の戦略」の研究レポート報告があり、“チャレンジみとよ計画”の提案が有りました。
*農家の意識改革≪チャレンジ・あぐりプロジェクト≫
*遊休農地(竹林)対策≪農地再生プロジェクト≫
*地域内食料自給率の向上≪フード・リンク・プロジェクト≫
*バイオマスタウンみとよ≪和(なごみ)プロジェクト≫
これら4つを受けての
*宣伝戦略≪クロスメディア・プロジェクト≫…「み」らいが「と」きめく「よ」かん 「み」んなが「と」にかく「よ」いことしよう 「み」んなで「と」もに「よ」ろこびあおう など。
「フルーツ王国みとよ」プロジェクトは、上っ面のブランド展開ではなく、三豊市の未来を担うであろう農業(一次産業)を、いかに構築するのかという“まちづくりの根幹をなす”という視点を欠かすことはできません。
パワーポイントによる荒脇さんの説明は、人の世の本質を見据えるところに創造の起点をおき、三豊市農業の過去・現在から未来を読み解く良くできたすばらしいものとなっていました。
羅針盤はできました。
さあこれからどうするのか?
ともに智恵を出し合い取り組んで行きましょう。