次期ごみ処理業務委託候補者の審査結果

三豊市に相応しい次期ごみ処理方式について検討が進められてきました。
昨年の12月17日から、民設民営とトンネルコンポスト方式を条件で募集を開始した、 『次期ごみ処理業務委託候補者募集』 に対し、本年1月11日の締め切りまでに、1社から提案の応募がありました。
この提案について、17日(火)に 三豊市次期ごみ処理業務委託候補者審査委員会 で審査が行われ、横山市長に対して 『三豊市次期ごみ処理業務委託候補者について(報告・推薦)』 が提出されました。
18日(木)には、 三豊市議会ごみ処理問題調査特別委員会 に対しても、その報告と説明がありました。
内容は次の通りです。
【三豊市次期ごみ処理業務委託候補者審査委員 5名】
 審査委員長 掛川寿夫 香川大学工学部教授
    委員  浮田正夫 山口大学名誉教授
    委員  嘉門雅史 香川高等専門学校校長 京都大学名誉教授
    委員  村尾俊二 中小企業診断士
    委員  持田悦夫 (社)地域環境資源センター上席研究員
【推薦事業者】
 (株)エコマスター 香川県観音寺市
 *パブリックとエビス紙料の共同出資会社
【選定理由】
三豊市新総合計画、一般廃棄物(ごみ)処理基本計画、及びバイオマスタウン構想と整合している。
処理方式は、ヨーロッパで確立されている技術を基本としたトンネルコンポスト方式であり、国内初の新しい廃棄物処理のビジネスモデルとして非常に期待される。
技術力、環境対策、安定的な管理体制、コスト、肥料・固形燃料の流通は、概ね妥当である。
【若干の留意点】
環境面(臭気、騒音、作業環境等)について
①処理後に、肥料・固形燃料として搬出される原料の質保証管理及びシステム内の水質管理を適宜実施のこと。
②三豊市への提案の内容が、今後確実に実行されているかを継続的にチェックしていく体制を構築すること。
以上のような報告となっています。
完成までには30ヶ月ほど期間を要するとのことで、今後、この提案の着手に関する様々な問題(施設の場所など)が発生するだろうと思います。
国内どこにもない 「日本初」 を、地域経済活性化のためにも、三豊市内事業者の持つ技術力を結集して 『チーム三豊』 で実現しなければならないと思っています。
  

三観こどもまつり

三豊市と観音寺市の社会福祉協議会と、地域で子育て支援に取り組む団体などが協力して立ち上げた 「三観こどもまつり実行委員会」 主催による “三観こどもまつり” が、1月15日(日)にゆめタウン三豊で開催されました。
香川子育て県民会議育児の日が、毎月19日であることを知ってもらうと伴に、両市にある子育て支援団体やグループが知り合い交流するきっかけとすることで、地域全体で子育て支援する社会にして行こうとするものです。
ゆめタウン三豊の屋内イベント広場のステージでは、子どもたちのダンスや合奏、ファッションショーなどのほか、マジックショーやゲームなどで、大いに賑わっていました。
屋外の駐車場では、警察と三観広域消防の協力で、パトカーや白バイ、はしご車、電気ミニ消防車の試乗で、子どもたちの歓声が上がっていました。
私が運営に関わっているNPO法人青空クラブも、事業紹介のパネル展示で参加していました。
子育て支援と一口に言いますが、その活動には様々な切り口のあることに改めて驚かされます。
視点を変える事で気付く問題意識や、置かれた生活環境と得意分野の異なりによる活動の多様さが見えてくるのです。
三豊・観音寺地域に、既に子育て支援のエネルギーが蓄えられていることを知るとともに、連携によって更なる飛躍の可能性を感じます。
実行委員会の皆さんには、今回が初の試みであることで、この日を迎えるまで大変な苦労があったようです。
しかし、それも報われること間違いないほどの大盛況で、子育て真っ最中の親子や家族総出の参加で、狙い通りの成果が得られたものと思います。
ますます、子育てしやすい地域になるよう、連携と交流が広がっていくことを願っています。

12月定例会 一般質問報告

年は変わり少々遅くなりましたが、平成23年12月定例会の私の一般質報告をします。
「子どもを産み育てるまちづくり」について
【質問】
9月定例会の一般質問に続いて、東日本大震災で感じた、本当に安心安全な場所とはどのようなところなのかを課題に質問する。
三豊市は、全国的に見ても自然環境に恵まれた場所であることを再認識した。
三豊市は、女性が安心して妊娠・出産・子育てできる環境にあるといえ、さらに、子育て支援制度も充実したものとなっている。
今議会に、子育て支援に充てられる限られた予算を、より効率的に展開する主旨で、出産祝い金の廃止条例が提案されている。
この機会に、このまちの豊かな自然と災害の少ない、安心安全なところという最大の特長を活かした、他のまちと明らかに違う、「子どもを産み育てるまちづくり」 ができないか。
女性が自らの命をかけた命を生むという行為に対して、出産の方法を自ら選択できないような今の出産環境が、命に対する意識の鈍感さ、軽薄さにつながっているのではないかと思う。
まちづくりの社会基盤となる、市立病院の産科・小児科の設置と、民間助産所開設に対する行政としての支援の考えを訊く。
【答弁】
産婦人科または産科を設置するならば、赤字を覚悟しなければならない。
それを許されなければできない。
限りある財源をどう振り分けるのかが、大きな局面に来ていると思っており、命が産まれる瞬間というのは、我々が大事にしなければところだと感じている。
現在、 『三豊市地域医療あり方検討委員会』 が、市長の諮問を受けて、地域医療における市内医療機関の役割と他市医療機関との連携のあり方、市の公立医療機関の担うべき役割の審議をしているところだ。
この議論や答申を受けて、今後市立病院の果たすべき役割を検討したいと考える。
助産所の開設は、開設後10日以内に県に提出しなければならないとされている。
また、平成19年からは、嘱託は産婦人科医師に限る連携医療機関を定めることが義務づけられている。
開設の相談があった場合は、それに向けて協力・対応する。
以上のような内容です。
昨年の12月7日と10日のこの場でも書きましたが、 「命」 を直視するまちづくりを目指したいと強く思っています。

議員提案の決議案

三豊市議会12月定例会に 「三豊市役所で働く臨時職員の賃金改善を求める決議」 が、7名の議員から提案されました。
無記名投票で採決され、反対多数で否決されました。
私は、7名の提案者と同様に、臨時職員さんはもとより職員さんのすべてと市民の皆さんの幸せを、確固たる意志で守ろうとする者であることを、先ず、申し上げておきます。
その上で、私はこの決議案に反対しました。
「できることならすればよい」 ことや 「ないよりあるほうがよい」 ことは、行政や政治に関わらず私たちの日常生活での当たり前の要望であり、それを実現するには限りある財源をどのように配分するのかに尽きます。
その判断は、社会の良識に委ねられているのだといえます。
私の考える反対理由は次の通りです。
1.すでに議会では行財政改革に着手し、臨時職員のあり方や処遇を抜本的に改革すべく検討しており、議決案は、臨時職員の立場を固定化しようとするものでしかなく、臨時職員の本質的願いが叶えられるものではないこと。
2.歳入の拡大から縮小の時代になって久しいなかで、これまで他市に遜色ない賃金体系に改善してきており、更なる賃金増加改定に当たっては、臨時職員の賃金が実質人件費であることから、限られた予算の中で何らかの行政サービスの縮減がなされなければならず、市民に説明せず決定するわけにはいかないこと。
3.賃金の増額改定は人件費全体の中で調整すべきことが妥当であることから、議会として議決案を認めることは、議会自らの報酬及び定数削減による議会人件費を減額し、臨時職員賃金に当てることの、議会としての合意と覚悟が必要であり、それなくして認めるのは無責任であること。
4.人件費は、3.に加え正規職員の給与を含む総人件費の中で調整されるべきであることから、正規職員は正規職員としての能力を最大に発揮でき、臨時職員が臨時職員としての本来の業務に傾注できるよう、職場の意識改革も含め、行政機構の根本的改革が優先されるべきであること。
5.最後に、この決議案は現代社会における雇用・仕事のあり方に関わる重大な問題であることから、臨時職員だけの問題ではなく、市役所職員すべての公平な雇用・労働環境とするためにこそ、議会は機能すべきであり、この件についてのみ突出した決議をすべきでないこと。
行財政改革の真っ只中にあり、この時点での決議案に対する判断は、市政全体を見極めての慎重審議をすべき議会の姿勢と良識が問われていると考えています。

12月定例会報告・2―②

前回に続いて、12月定例会で審議された一般会計補正予算・歳出と、特別会計補正予算についてお伝えします。
【一般会計 各課別歳出の主なもの】
・総務課 25,399千円
 消防一般費、他
・財政行革課 ▲14,790千円
 三豊中学校交付全配分金 ▲1,738千円
 公債費利子 ▲13,343千円、他
・地域振興課 ▲878千円
 地域振興一般事業 500千円
 コミュニティバス運行事業 ▲1,378千円、他
・バイオマスタウン推進室 724千円
 ごみ処理施設整備事業 475千円、他
・市民課 ▲4,639千円
 戸籍住民基本台帳事業
・税務課 ▲9,980千円
 税徴収一般事業
・環境衛生課 ▲2,166千円
 火葬場管理事業 ▲2,218千円、他
・健康課 63,091千円
 予防接種事業 20,534千円
 子ども医療費助成事業 29,342千円
 国民健康保険事業 8,910千円
 母子家庭医療費支給事業 3,835千円、他
・介護保険課 ▲9,546千円
 介護保険事業特別会計繰出金 ▲9552千円、他
・福祉課 11,109千円
 自立支援医療費給付事業 8,670千円
 障害福祉事業 2,124千円
 地域生活支援事業 429千円、他
・子育て支援課 33,072千円
 三野保育所建設事業 19,978千円
 子ども手当支給事業 5,304千円
 保育所総務管理事業 4,254千円
 児童福祉事業 918千円
 放課後児童クラブ運営事業 836千円、他
・農業振興課 10,237千円
 林業施設災害復旧事業 4,400千円
 オリーブ生産拡大推進事業 2,500千円
 有害鳥獣対策事業 2,500千円
 農業振興対策基金事業 1,000千円、他
・土地改良課 65,420千円
 農地・農業用施設災害復旧事業 43,920千円
 市単独補助土地改良事業 17,000千円
 農道維持管理事業 2,000千円、他
・商工観光課 1,490千円
 商工振興事業 2,658千円
 観光資源管理費 ▲1,439千円、他
・建設課 21,442千円
 市道維持管理事業 46,273千円
 公共土木単独災害復旧費 10,842千円
 公共土木単独災害復旧費 10,600千円
 市管理河川維持事業 5,940千円
 緊急雇用創出基金事業 2,000千円
 市単独道路橋梁新設改良事業 ▲54,213千円、他
・教育総務課 32,585千円
 学校施設耐震化事業 52,283千円
 中学校空調設備整備事業 19,857千円
 幼稚園空調設備整備事業 ▲43,562千円
 教育総務管理事業 5,764千円、他
・学校教育課 15,235千円
 小学校施設管理事業 8,137千円
 中学校施設管理事業 1,728千円
 幼稚園総務管理事業 3,058千円
 小学校総務管理事業 3,318千円
 中学校総務管理事業 1,205千円
 幼稚園運営事業 ▲1,028千円
 小学校運営事業 ▲4,989千円、他
・生涯学習課 6,192千円
 武道館管理事業 1,155千円
 財田町総合運動公園管理事業 938千円
 社会教育団体連絡協議会支援事業 2,132千円、他
【特別会計】
「国民健康保険事業特別会計」
 補正額3億34,610千円の増で、補正後予算額86億47,363千円となります。
「国民健康保険診療所事業特別会計」
 粟島診療所開設に伴う補正額13,616千円の増で、補正後予算総額2億28,737千円となります。
「介護保険事業特別会計」
 補正額▲56,929千円の減で、補正後予算額65億54,033千円となります。
「介護サービス事業特別会計」
 補正額1,193千円の増で、補正後予算額94,796千円となります。
「浄化槽整備推進事業特別会計」
 補正額1,238千円の増で、補正後予算額2億22,238千円となります。
以上、3回にわたっての12月定例会報告を終わります。
 

12月定例会報告・1

平成23年度第4回三豊市議会定例会(12月定例会)が、12月21日(水)に閉会しました。
12月1日(木)の開会初日に可決した、議案第115号 「三豊市国民健康保険診療所条例の一部改正について」(12月3日及び、11月5日付の書き込みの粟島診療所部分をご覧下さい) 以外の、補正予算案を含む29議案と 「人権擁護委員候補者の推薦について」 および請願1件を可決・同意しました。
なお、議員提案された決議案 「三豊市役所で働く臨時職員の賃金の改善を求める決議」 は、反対多数で否決となりました。
市長より提案された議案の内容は、次の通りです。
・議案第113号 「三豊市スポーツ推進審議会条例の制定について」
昭和36年に制定された 『スポーツ振興法』 が 『スポーツ基本法』 に全部改正されたため、 『スポーツ振興審議会条例』 を、全部改正する
・議案第114号 「三豊市税条例の一部改正について」
固定資産評価の不服申し立てが年に1件程度のため、審査委員の数を7人から3人に減員する
・議案第116号 「三豊市高瀬町防災広報無線施設条例の廃止について」
平成24年1月1日より、高瀬町でデジタル防災行政無線の運用が開始されるため、これまでの施設を廃止する
・議案第117号 「三豊市出産祝金条例の廃止について」
子育て支援にかかる産み育てる施策を、より幅広い有効な政策展開とするため廃止する
・議案第118号~126号の9議案
県市町総合事務組合の加盟者数の減少と、規約の一部改正
・議案第127号~135号の9議案
県市町総合事務組合の加入者数の減少に伴う財産処分
・議案第142号 「三豊市税条例の一部改正について」
東日本大震災による災害に対する損失金額を税控除する
補正予算関係は、次回お知らせします。

工場用水道の現状

前回、水道料金統一問題における課題に、工場用水道事業があることをお伝えしました。
これまでに、三豊市議会建設経済常任委員会で示された資料を基に、企業との契約単価と条例単価の差による減収と、利用企業がもたらす経済効果についてお知らせします。
工場用水事業に関係する企業は9社あります。
三豊市の工場用水道の条例単価は90円/tで、内6社は条例単価どおりですがあ、他の3社が企業誘致契約によって、条例単価より安価に設定されています。
このことによる年間の差額は次のようになります。
M社 年間利用金額 約1200万円 に対して ▲約2007万円
K社 年管利用金額 約5800万円 に対して  ▲約730万円 
T社 年間利用金額 約1400万円 に対して  ▲約353万円
となっていて、3社差額合計は ▲約3090万円 となります。
一方、3社の経済効果の貢献度は、
雇用数を約1000人/年として、従業員一人当たりの年収約300万円で、地域経済効果が約30億円/年、税収が約4億円/年
であるとの実績があります。
このような分析から、90円/tとの差額分 約3100万円 を、一般会計から水道事業会計へ繰出して、市民の皆さんにもご理解をいただける水道会計としたいとのことです。

12月定例会 一般質問通告

早くも平成23年の最後となる三豊市議会12月定例会が、12月1日(木)に開会されました。
初日には、すでに決算特別委員会で審議承認済みの、平成22年度の一般会計や特別会計及び公営企業会計の認定議案が、特別委員会の審議結果通り認定されました。
また、11月5日のこの場の 「三豊市民クラブ視察研修・1―②」 の終わりにお伝えしている、公設による粟島診療所開設のための条例の一部改正議案も、開設に係る手続きの時間を短縮したいため、委員会付託を省き、この日の審議可決となりました。
一般質問は、12月6日(火)から8日(木)までの3日間の予定で行われることとなっています。
私の今回の質問は、【“子どもを産み育てるまちづくり”について】の、1件です。
質問要旨
9月の一般質問同様、東日本大震災による津波被害や台風の豪雨被害で感じた、安心安全なまちとは、どのようなところなのかを課題に質問する。
三豊市は、豊かな自然と災害の少ない安心安全なところであるという点では、日本一ではないかと思う。
これこそが、三豊市の 「売り」 だ。
最大の優位性を活かした、 “子どもを産み育てるまちづくり” ができないか?
そこで、3点について質問する。
今議会において、出産祝い金の廃止条例が提案されているが、これによって子育て支援施策全体の後退になりはしないか。
そうならないのであれば、子育て支援に係る施策全体の事業ごとの予算を示し、そのわけを説明して欲しい。
3点目は、当市の子育て支援は、母親が安心して妊娠・出産できるようにと、その段階から関わるあkたちとなっているが、当市の置かれた産科医療機関と助産院・助産師の現状と、直近の複数年度の子どもの生まれた施設を示して欲しい。
以上のような内容です。
私は、2日目の7日(水)の最終の出番です。

「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 が実現

12月の第一日曜日である4日に、三豊市市民交流センターで、三豊市PTA連絡協議会並びに同子ども会育成連絡協議会、同青少年健全育成市民会議の主催で、NPO法人青空クラブ共催、三豊市教育委員会後援による、平成23年度青少年健全育成事業が開催されます。
市民会議が毎年行っている、絵画・標語優秀作品および善行者の表彰式があり、その後にここ数年は講師の先生をお招きしての、後援会の計画となっていました。
今年度は、諸事情のために後援会に替え、映画上映会となっています。
映画の題名は、河瀬直美監督のドキュメンタリー 『玄牝ーげんぴん』 です。
今年の5月6日付けのこの場に、 「『玄牝ーげんぴん』上映会の企て」 として、自主上映会の計画を秘かに考えていることを書きました。
その時は、NPO青空クラブの広報活動の一環として、保護者の皆さんや子育て中で大変なお母さんたちに、心が安らぐ一時をお届けしたいと思っていました。
思いがけず、本年度の青少年健全育成事業の講演会が中止になり、その代替案としてこれを提案したところ、やってみようということになったのです。
市子ども会育成連絡協議会長であり、NPO法人青空クラブ理事長でもある私にとっては、渡りに船のありがたいことであって、常日頃からの問題意識の大切さを改めて実感しています。
『玄牝』 は、河瀬監督が愛知県岡崎市にある産婦人科の吉村医院に、一年間をかけて通いつめ撮影した、ドキュメンタリー映画です。
吉村医院は、臨月の妊婦さんにも薪割りを勧め、自然分娩に相応しい体に導くなど、現代の出産のイメージからはかなり離れています。
ただ、私が感じたのは、白い壁と天井の病院の分娩台で出産することが当然であって、疑問すら感じない現状のほうが、ひょっとしたら異常なのではないかということです。
その上で、出産方法の選択の余地すらない現状は、 “いのち” というものに対する意識の軽薄さの結果なのではないのかという、懺悔にも似た思いです。
河瀬さんのこの映画についてのメッセージとして、 
「お産をテーマにした映画というよりは、いのちのかたちを描いた映画でありたい」 
とあります。
産まれるとは、産むとは、この世に生を授かるとは、生きるとは、そして “いのち” とはを、一人ひとりが感じていただければと願っています。
『玄牝』 という映画が、人を人として育てるとはどういうことなのかを、見つめ直すきっかけになって欲しいとも思っています。 
 

議会広報委員会 視察研修・2

三豊市議会広報委員会の視察研修2日目は、大阪府泉南郡熊取町を訪問しました。
熊取町は大阪府の南部に位置し、関西国際空港に近い、大阪湾に向かって緩やかに傾斜する丘陵地にあります。
面積17.23k㎡で、旧豊中町(19k㎡)よりも狭いところに人口45,000人近く(旧豊中町12,000人)が住み、現在、第1次産業・第2次産業から第3次産業へ移行すると伴に、住宅地として開発されてきました。
熊取町議会では、平成20年の 「議会基本条例」 施行にあわせて、議会広報 『くまとり議会だより』 の発刊を開始しました。
町広報紙とは別冊の単独発行で、年4回の各17,000部発行しています。
配布方法は、町広報紙と同様に町内38自治会に手数料を払い、自治会単位で配布を依頼しています。
広報委員会として現在問題としているのは、町広報紙と同時配布ではあるものの、別冊のため興味のある町広報紙には目を通すが、議会広報紙まで読んでくれていないのではないかの点です。
議会基本条例施行まで熊取町には議会広報紙がなかったため、町民にまだ充分認知してもらえていないようです。
「『くまとり 議会だより』 が、町民にとって身近なものとなるまでは、町広報紙との同冊発行を行い、時機を見計らっての単独発行にすればよかったかも知れない」
とのお話は、三豊市議会広報紙の現状と、今後単独発行検討に向けての後押しになりました。
熊取町議会では議会基本条例に基づき、議会改革に取り組んでいます。
熊取町議会基本条例には、議会広報誌発行のほか、全会議(議運・全協も含む)の議案書提示による傍聴や、議会報告会の実施、政務調査費の公表、議案に対する各議員の賛否表示、議会だよりのモニター制度、議員定数改正の公聴会などの規定がされており、議会の更なる機能強化に努めています。
なお、インターネットを活用した広報として、委員会も含めた会議録のHP公開を行っています。
議会中継配信を現在検討中で、町民アンケートを行いテスト配信を考えています。
2日間の視察研修で、地域性や住民意識によって議会広報のあり方に色んな考え方のあることに気付かされました。
充実した議会広報活動ができるように、議会広報紙の単独発行への移行時機や、すでに議長に提案済みのインターネット録画配信実現にも、積極的に取り組んでいきたいと思っています。