寿工芸跡地に「ゆめタウン三豊」

暦の上では春ですが、気候はまだまだ冬のはずなのにこの暖かさは異常です。暖冬の影響で全国的に水不足が懸念されているようです。
四国の水がめといわれる早明浦ダムも例外なく、貯水率の低下が心配されています。
今日2月9日(金)は、朝から久しぶりの雨模様で少しは水不足の解消になるのかと、期待しているのですが、まだまだのようです。
ただ、久方ぶりのこの雨は、少々は大地の潤いとなることとあわせ、私の心にとっては、年明けからの乾いたいろんな出来事に思いを巡らせるきっかけとなる、お湿りとなりました。
年末年始からの三豊市の大きな課題について、ようやくお知らせする時間が持てました。
寿工芸跡地の利活用の「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査」における、契約相手先候補者選考について、お知らせします。
1月15日のプロポーザル募集締切日までに5社の応募があり、いずれの提案内容も大型商業複合施設でした。
1月31日を契約先の推薦者決定の期日として、執行部代表5名と議会代表5名の計10名の審査委員会が開かれました。名称は「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査委員会」といい、私も議会代表委員の一人として参加しました。
この審査委員会の運営は、全10条からなる「まちづくり整備事業用地有効活用方策提案審査委員会設置要綱」に基づき実施されるものです。
委員会の業務は、「審査基準に関すること」「応募者及び提案書等提出された書類の審査に関すること」「必要に応じ聞き取り調査を実施すること」等とします。
委員の責務として、応募提案者との直接間接を問わず係わりを禁止し、もしそれのある場合は当提案者を審査対象外とします。また、守秘義務として委員は、市が公表した情報以外は一切の情報を公開してはならないと厳しく定めています。
審査基準は、公平・公正・透明性から、審査の途中で変更しないためにも充分な協議を行い、全委員が共通の物差しで判断できるよう、項目ごとの配点基準を定めることとしました。
最初の案は、土地代50パーセント・雇用者数20パーセント・地元対策への配慮10パーセント・事業の実現性10パーセント・総合的な印象10パーセントでしたが、土地代金の50パーセントは重すぎるのではないのかとの意見が出されました。提案内容の良し悪しの検討をしたとしても、土地代金が結果に影響を与えすぎると、まちづくりのための有効活用の理念に相応しくないのではないのか、などの協議の末、土地代金を40パーセントとし、総合的な印象を20パーセントとし調整されました。
尚、土地代金の開示については、最初に知ると審査事態が金額に引きづられる懸念があるとの判断で、最高と最低の提示額の発表にとどめ、審査の最後に開示することとしました。
ちなみに、最高額は19億6千万円で、最低額は14億5千万円余でした。
よって配点基準は、土地代金40パーセント・雇用者数20パーセント・地元対策への配慮10パーセント・事業の実現性10パーセント・総合的な印象20パーセントと決定しました。
*「雇用者数」の提案は、最少が400人で最多が850人でした。
*「まちづくり対策」については、 売上額・土地の有効活用・店舗の魅力度・営業時間・青少年対策・交通安全対策・地元特産物の研究度・高齢者などへの対策・実業への徹し方 などを中心に審査しました。売り上げは50億円から100億円。駐車場は1,000台から1,760台。各社とも地産地消や地元特産品の全店舗展開や、周辺環境整備についての提案がされていました。地域を考え、地域に愛され、地域と共に歩み成長してゆく企業理念に重点が置かれました。
*「事業の実現性」は、いずれも大手一流企業及び地元での実績のある商業者であるために、大きな差はないとの全体の空気となりました。ただ、事業計画に対する変更の可能性についてはヒヤリングで再確認をしました。3社の商業系と2社のデベロッパー系に大別され、商業系の実業性の高いことがまちづくりへの安心感と継続性において、上位におかれました。
*「総合的な印象」は、各審査委員ごとに印象は微妙に異なり、また主観が含まれるために、各々が順番をつけて集計することとしました。結果は、10名すべてが同一業者を一位としていました。
*「土地代金」は、各社とも提案書にすでに金額が提示されており、申し込み順に発表されました。
以上の審査経緯によって、すでに報道されております通り、 (株)イズミ が最高の審査点を獲得し、「契約相手先候補者として推薦する者」とし、横山市長へ答申されました。
    株式会社 イズミ
       土地代金   :17億4,577万9千円
       名称(仮)   :「ゆめタウン三豊」
       店舗面積   :21,230平方メートル
       駐車台数   :1,760台
       雇用人数   :延べ人数1,050人(内 地元850人程度)
       営業時間   :AM9:00~PM10:00
       売り上げ目標 :約100億円
       年間来場者数:600万人(参考 高松店1,100万人)
当審査委員会は、契約先候補者1社及び補欠候補者1社の選定をし、推薦したときまでを任期としているため、このときをもって解散しました。
この後は、土地の売買契約業務となるために、三豊市土地開発公社の手続きとなります。
地域としては、寿工芸跡地が三豊市のまちづくりと経済活性化の核となり、市にも市民にも豊かな未来が開けるように、協力し係わってゆかなくてはと考えています。