特別支援教育について

1月28日(日) 丸亀市生涯学習センターで、香川県教育カウンセラー協会と日本学校心理士香川・高知支部の研修会が開催され、会員外で参加させていただきました。
本年4月から始まる、香川県の特別支援教育実施にあたって、学校の先生方を主な対象とした、特別支援のための実態把握の現状と対応についての研修会でした。
「特別支援教育の実際」と題し、四国学院大学文学部教育学科教授 会沢勲先生の「教室場面における具体的対応」についての講演でした。
講演は、今実際に発生している事例とその対処を中心に進められました。
”事件は会議室で起きているのではない!!” の、映画のフレーズではありませんが、 ”事例は教室に存在している!!” に表されるように、問題の本質は事例を検証することから見極められると言うことでした。
以下、「特別支援のための実態把握チェックシート」の内容の説明と、その結果の読み方についてお伝えします。
1. LD領域(学習障害)は、チェック項目を (1)聞く (2)話す (3)読む (4)書く (5)計算する (6)推論する の六つとし、いづれも五点の内容を訊いています。
どの項目も合計が概ね12ポイント以上を対象と見ます。
2. AD/HD領域は、チェック項目を (7)不注意 (8)多動性・衝動性 の二つとし、いづれも9点の内容を訊いています。二つの項目とも合計が概ね6ポイント以上を対象と見ます。
3. 高機能自閉症(9)は、27点のチェックで概ね22ポイント以上を対象と見ます。
高機能自閉症とは、自閉症の三つ組とも言われ、社会性の障害・コミュニケーションの障害・イマジネーションの障害を同時に三つある場合を言います。
主に担任の先生がチェックシートに沿い、生徒の行動や学習態度をチェックした結果をもって、専門家(機関)と共に「特別支援教育」の方法を見つけ出してゆくのです。ここで言う専門家(機関)とは、医療機関・児童相談所・心理学の専門家(教育カウンセラー・学校心理士・臨床心理士)・家庭裁判所・警察などのことです。
障害をもった児童には様々なケースがあります。発達障害があったとしても担任の先生が上手に対応していて問題にならないケースもあるようです。
「特別支援教育」は、始まったばかりです。
私もこれからです。