三豊市のコミュニティバス

まちづくり調査特別委員会のテーマは、1)コミュニティバス 2)少子化問題 3)まちづくり基本条例 の三つとなっています。
このうち、コミュニティバスについては、昨年12月に路線網の素案が出され、本年1月17日に開かれた当委員会で協議が進められています。
ちょうど先般、まちづくり調査特別委員会で甲賀市のコミュニティバス事業の視察研修を行ったところで、この場でも報告したところでした。
路線の素案については、既存路線の変更7・新規路線4の計11路線となっています。
運行開始までのスケジュールは、2月~3月にかけて地元協議を行い、4月のまちづくり調査特別委員会の最終確認を得て、5月~6月で公共交通会議・陸運支局申請・観音寺市議会(観音寺市への乗り入れ路線の承認)等の手続きの後、7月~9月にかけ順次運行開始の予定との提案となっています。
<既存変更路線>
「1」 高瀬線(約21.1キロメートル)
   原下~高瀬温泉(高瀬支所・西香川病院・高瀬高校 経由)
   *運行効率を高めるために、路線とバス停の変更をした
「2」 豊中高瀬線(約20.4キロメートル)
   山本町砂川~高瀬温泉(市役所・比地大駅・西香川病院・高瀬駅・高瀬支所 経由)
   *豊中町上高野・笠田地区の利用と、笠田高校の通学の足を見込む
「3」 詫間線(約12.5キロメートル)
   名部戸~詫間駅(大浜・詫間電波・詫間支所・永康病院 経由)
   *通勤通学の集中利用のため、バス2台対応
「4」 荘内線(約14.11キロメートル)
   大浜~生里(箱 経由)
   *旧路線どおり
「5」 仁尾線(16.5キロメートル)
   詫間駅~観音寺駅(仁尾支所・観音寺中央高校 経由)
   *年間維持費100万円掛かっている仁尾バス駅を廃止
「6」 仁尾三野線(約22.1キロメートル)
   名部戸~ふれあいパークみの(仁尾支所・詫間支所・詫間駅 経由)
   *善通寺市乗り入れを廃止し、家の浦のスクールバスと福祉バスに対応
「7」 財田観音寺線(約27.8キロメートル)
   黒川~観音寺駅(財田駅・環の湯・財田支所・山本支所・市役所・本山駅 経由)
   *買い物や病院利用にため山本町や観音寺市への移動が多い
   *距離が長いためバス2台対応
<新規路線>
「8」 山本線(約14.4キロメートル)
   山本町立石~山本支所(橋本病院 経由)
   *支所周辺と観音寺市への移動が多く、支所で財田観音寺線に乗り継ぎ
「9」 高瀬三野線(約20.5キロメートル)
   高瀬温泉~ふれあいパークみの(高瀬支所・三野町保健センター・詫間駅・三野支所 経由)
   *三野町と高瀬町・詫間町をつないだ
「10」豊中三野線(約20.7キロメートル)
   市役所~ふれあいパークみの(比地大駅・高瀬支所・高瀬温泉 経由)
   *道路事情やダイヤで路線化できない地域を補うために新設
「11」詫間三野線(約17.5キロメートル)
   大浜~ふれあいパークみの(詫間電波・詫間支所・永康病院・詫間駅 経由)
   *詫間線と詫間電波の通学時の満車状態の解消と、乗り換え無しで温泉へ
以上、全路線100円一律料金による11路線運行のために、新たに5台のバス購入と6台の行政バス投入で対応の予定とのことです。
事業費の試算は、初年度(19年度)約2億円を見込み、その内訳は次の通りです。
  運行収入           26.000千円
  委託料県補助         8.000千円
  一般財源           90.000千円
  バス購入(国合併補助金) 75.000千円
次年度からの経常経費として、年間約1億2千万円と予測されます。
各路線の継続と変更や廃止などの目安となる維持基準は、数値目標を0.15(乗車率15%)とし、変更廃止ラインを0.12(乗車率12%)としています。
三豊市のコミュニティバス事業開始にあたり、福祉・医療費用の推移を勘案しながらの、予算額に対する費用対効果の敏速な見極めが求められると考えます。