春も盛りの時期に、巣立ちや出発の儀式が用意されているのは、日本の風土そのものなのだと改めて感じています。
4月5日(金)に行われた三豊市立豊中保育所の入所式に出席して、子どもや若者たちの持つ『若さ』とは実にいいものだと、当然のことに改めて感じさせていただきました。
入所式の会場に入った瞬間の空気の爽やかなこと。
よどんだ時代の空気を『若さ』が浄化しているようです。
80歳になるばあさん(私の母親)と、50を過ぎた私たち夫婦の3人家族となった、我が家のものとはまった違うものでした。
0歳~2歳児と保護者の皆さんに、こんなお話をさせていただきました。
「りす組・ひよこ組・うさぎ組・ぞう組・パンダ組・きりん組の45名の皆さん、ご入所おめでとうございます。
子どもたちを見ていると、子ども同士で目と目を合わせて見つめあっている様子があります。
これは、子どもたちの挨拶なのでしょうね。
これまでは、家庭の中で限られた人との生活でしたが、これからは同年齢のお友達などとのかかわりを通して、成長していくのだと思います。
お父さん、お母さん、保護者の皆さんに、私から2つお話したいことがあります。
一つは、“駄目なもの(こと)はダメ”を教えてほしいと思います。
所長先生の話にもあったように、乳幼児期は人格形成にとって最も影響を受けやすい時期です。
成長するにつれ、人としての基本的な規範を身に着けさせることは、非常に難しくなります。
また、これを疎かにすることで、命に係わる事件や事故に遭遇する可能性が大きくなるかもしれません。
乳幼児期の今だからこそ、教えなければならない“駄目なもの(こと)はダメ”をぜひ徹底してほしいと思います。
二つ目は、現代は特に家庭や家族だけで、ましてやお父さんやお母さんだけで子育てができるような時代ではありません。
子育てについての困り事や悩み事を、一人で抱え込まないで欲しいのです。
苦しいときは、保育所の先生や子育て支援センター、ママ友に素直に助けを求めてほしいと思います。
そうすることで、暗かった視界は明るく広がります。
お父さんやお母さん、保護者の皆さんの成長とともに子どもたちの成長があり、子どもたちの成長とともに皆さんの成長があるのだと思います。
一緒に子どもたちを育てていきましょう。」
桜は満開です。