衆議院選挙から一夜明けて

衆議院選挙投開票日から一夜明けた12月17日(月)の新聞各紙は、選挙結果の記事で全面が埋め尽くされており、第一面には 「自公320超 政権奪取」 の文字が、黒べた白抜き文字で大きく印刷されていました。
第46回衆議院選挙は、自民党と公明党をあわせ総定数の3分の2を超えたことによって、2回目の政権交代となりました。
前回の政権交代は、希望と期待の溢れた高揚感で満ちていました。
これに対して、今回のものは現実と安定を求めた結果と思われ、重大な争点の数々がありながら、それらがあたかも些細なこととして、儀式のように執り行われた冷淡さを感じます。
その中にあって、同じ政権交代でも、これほど異なる現象が現れることに、人間社会の根底に渦巻く情念を感じずにはおれません。
政治は、人であるならば誰もが決定権を持っています。
その人とは、少なくとも選挙で選ばれた人によるという、最低限の決まりごとがあるだけです。
民意が反映されるとは何を指すのか。
政治とは何か。
選挙とは何か。
という、原点に帰ることを強いられる国政選挙結果でした。