地域再生とまちづくりには、自らが立つ地の足元を見つめ、その良さに気付くことから始めるべきだと言われてきました。
まちづくりを指南する様々な書物やプランナーたちは、異口同音にこのように語っています。
まさにその通りなのでしょうが、このまちならではの良さや魅力に気付き活かすのは、この “地” とともに生きる覚悟のある “人” でなければ、何をすべきかを見つけ出すことはできないでしょう。
経済成長を再びという幻想を描く社会構図の中では、「このまちには何もない」 と、諦めのような言葉がよく聴かれましたが、今は状況がかなり変化してきています。
異常でもあったバブル経済の後の経済低迷は、30年が経過しました。
この間、経済成長時代を知らない若い世代も、30~40歳代となり、社会の主役を演じ始めているところに、風向きの変化が感じられるようです。
三豊市では、彼等を中心とした 「このまちを面白くしたい」 「楽しくしよう」 とする催しが、動き始めています。
9月23日(日)に財田で開催される 『Mのまつり』 や、10月7日(日)にサンリゾート仁尾で開かれる 『仁尾マルシェ』 、11月18日(日)に市民交流センターで行われる 『暮らし広場~ゆるり日和~』 など、行政に頼ることのない、自らの感性を信じた地域再発見の賑わいづくりです。
10年近く前に、縁あって太陽光発電システムの設置工事で訪問して以来、本当に久しぶりにサンリゾート仁尾に訪問する機会を得ました。
同じ場所かと見まごうような変わりようで、その場に立ち入るだけで心が潤う、みずみずしい開放感を覚えたのです。
サンリゾート仁尾と仁尾の、良さと魅力に気付いた者たちだからこそなせることなのだと、 “人” と “地” の巡り会いの必然に、三豊のまちの方向は鮮明となったと、確かな手ごたえを感じています。