兵庫県美方郡新温泉町議会の皆さんが、8月21日(火)に行政視察研修のため来庁されました。
冒頭の 『環境福祉常任委員会』 委員長の挨拶で、 「新温泉町は、日本海に面し鳥取県と接するところにあり、兵庫県の北西の端に位置しており、山陰海岸ジオパークや松葉ガニ、但馬牛の他、湯村温泉のある観光資源豊かな町です。」 との紹介がありました。
今回の行政視察研修の目的は、三豊市バイオマスタウン構想における [トンネルコンポスト方式] と [竹資源の利活用] についてでした。
主に時間を占めたのが、 [トンネルコンポスト方式] によるごみ処理についてでした。
新温泉町では、1市2町の広域による焼却処理施設建設計画が、平成10年から国の指導によって進められてきており、すでに用地確保され平成28年の稼動が決定されています。
このような現状においてなお、 [トンネルコンポスト方式] に興味を示し、地域産業である但馬牛の牛堆肥処理に活用できないかと、研究に努めているようです。
視察研修先の選定に当たっては、 「2012年1月22日付けの読売新聞の情報で、全国初のごみ処理施設実現に挑戦する、『三豊市』 という 《面白い》 自治体のあることを始めて知った」 ことによるそうです。
地域経済活性化と財政負担軽減にあわせ、地球環境保全にもなり、すべてがウインウインウインを目指し、怯まず勇気をもって実現に向け取り組んできたことが、地名度向上にもつながっていることを実感することができました。
ごみ処理は行政という公共の責任であることを大前提に、1市2町の広域行政での施設建設を選択した新温泉町に対して、民間による公共サービスを取り入れて、その責任を全うしようとする三豊市の方向性は、 “財政負担と公共” のあり方について考えさせられました。
また、ごみの排出方法や施設建設地選定の課題について話をする中で、 「市民一人ひとりが公共なのだ」 という思いが浮かんできたのです。
視察研修は、 「訪問するもヨシ!」 「受け入れるもヨシ!」 です。
新たな気付きをいただいた新温泉町議会の皆さんに感謝します。
丸亀市にあるトンネルコンポスト実証実験プラントの見学に向かう、インパクトの強い 《面白い》 新温泉町のバスを庁舎玄関から見送ったのでした。