民生常任委員会視察研修報告・1―②

民生常任委員会視察研修の2件目の報告は、18日(水)に訪問した「湖北火葬場 『湖北苑』」 についてです。
『湖風苑』 は、岡谷市52,000人、下諏訪町21,000人の1市1町で構成する 「湖北行政事務組合」 が建設運営しています。
旧施設の老朽化によって、平成16年に新火葬場建設の基本構想に取り掛かり、基本計画、基本設計、実施設計を経て、平成20年~21年にかけ、新火葬場として建設されました。
【施設概要】
燃料を都市ガスとする火葬炉4基(予備炉無し)を備え、1月1日~3日間のみを休館として通年営業している。
火葬タイムスケジュールは、一日最大7件に対応。
【主な特徴】
■周辺環境との調和
外観は火葬場と感じさせないシンプルな和風モダンのデザインで、周辺の自然にも調和している。
■機能性に配慮した施設構成
間接照明を取り入れ、厳粛且つ開放感のある落ち着いた空間構成としており、全館をバリアフリー化している。
■会葬者のプライベートに配慮
将来の祭事葬儀習慣の変化や、価値観の多様化にも対応でき、会葬者の動線が交錯しないよう出入り口を分けている。

【事業費】
総事業費 10億30,357千円 (財源:起債―一般単独 7億63,700千円、構成市町分担金:2億66,657千円
・基本設計 3034千円
・実施設計 30,345千円
・用地取得 14,094千円
・備品購入 16,569千円
・建設事業費 9億66,315千円 (建築費:6億25,275千円、電気設備工事:1億3,950千円、機械設備工事:9万8700千円、火葬炉工事:1億27,50千円、工事管理事業:11,340千円)
建設事業推進に当たっては、住民説明会を事業工程ごとに5回実施しています。
地域に理解を得られ周辺環境に溶け込む施設となるように、計画的に段階を踏んで丁寧に取り組まれた様子が、見て取れる出来映えととなっています。
博物館を思わせる雰囲気を醸しています。
三豊市では、現在、既にある4施設を2施設に統合するべく、計画が進められています。
湖北広域人口74,000人に対する 『湖風苑』 の火葬炉4基は、三豊市人口68,000人と比較するとかなり小規模なものに移りますが、そこには、葬儀に対する習慣の違いがあるようです。
葬儀習慣や形の違いが事業計画に大きく影響することを目の当たりにした研修となりました。