再々審議の常任委員会

19日と21日に審議された教育民生常任委員会ですが、前回お伝えしたように25日に再々審議が行われました。
先ず市民部関係の議案227号「人権尊重都市宣言について」の審議が行われました。
21日の審議において、常任委員会としての修正案で上程との確認が取られているために、文面についての最終審議に入りました。修正案は次の通りです。
原文中の
「相互理解を深め、部落差別をはじめとするあらゆる差別のない」を
「現存するさまざまな差別につながる社会的慣習・偏見などをなくし、」に
修正する。
<修正後>
人権尊重都市宣言
すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ尊厳と権利について平等である。
私たち三豊市民は、日本国憲法の理念にのっとり、市民一人ひとりが人権意識の高揚に努めるとともに、現存するさまざまな差別につながる社会的慣習・偏見などをなくし、明るく住みよい社会の実現を誓い、ここに三豊市を「人権尊重都市」とすることを宣言する。
修正可決で27日の本議会最終日の審査結果報告となります。
次に健康福祉部関係の議案223号「三豊市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例」の審議が行われました。
執行部より、三豊市の介護政策についての考え方とその中での西香川病院の役割と位置づけが追加説明され審議に入りました。
19日と21日同様、「市病院事業設置条例の改正と指定管理者制度の関係」に対する解釈と運用方法の考え方の根本的な違いと、
市としての高齢者介護政策の将来計画と理念・ビジョンが見えてこないとの意見が出されました。
特に「市病院事業設置条例の改正と指定管理者制度の関係」は、行財政改革の観点で、”民間にできることは民間に”の流れの中で、民業圧迫ともなりかねないのに、何故今市立病院の事業展開に市が係わるのか、といった意見が出されました。
これに対し、西香川病院は、すでに指定管理者制度で運営されており、官では経営できない施設を”官から民へ”と、移行している。また、官ではやって行けない施設の管理運営を任せているのだから、指定管理者が”民間的経営の発想”に基づき赤字の出ないように事業展開をするのは当然ではないか。しかもその中には、三豊市の介護施策の先進的モデル事業のトップランナーとして取り組むことで、三豊市の民間介護事業者の目標とサービスの向上につながるのではないか。よって結果として、三豊市民への三豊市としての介護事業サービスの質の向上ともなりうる。
などの意見が出されました。
3回の審議を行いましたが、まだ充分な議論が尽くせていないとの判断で、委員長の私より「閉会中の継続審査としたい」と、委員の皆さんに諮り決定され、最終日の報告は閉会中の継続審査となります。
今回の審議の中で、私の脳裏をたびたびよぎるものがありました。同じ市立病院なのに永康病院はいまだに純然たる官設官営です。すでに民間委託された西香川病院を言う前に、永康病院の扱いをどう位置づけるのかの方が明らかに重要なことのはずだと。
27日議会最終日となります。

“再々審議の常任委員会” への1件の返信

  1. 三豊市の助役さんの仕事は、市労働組合と協議しながらただちに永康病院を民営化することでありますね。これも出来ないのであれば、行政改革もパフオーマンスにおわってしまいそう。何事も結果をださなくては、オーナーである市民は耳からは聞こえてこないが、静かに目はひらいてますよよ。(漠)
    市の病院事業関係は、教育民生常任委員会が所管となっています。
    この議会で西香川病院に関する議題にかなりの時間を費やしました。
    おっしゃる通り、行財政改革の大きな部分は、人件費とそれに係わる組織のスリム化です。
    その中で市立病院の扱いは非常に大きな重みを持っています。
    すでに公設民営化になっている西香川病院は、民間の経営手法を取り入れて改善されています。
    ところが永康病院はいまだに純然たる公設公営で、すべてが市職員です。
    時代とともに病院の役割やあり方、必要性は変化してゆきます。
    民間企業はお客さんに必要とされなければ消えて行きます。
    西香川病院は、公務員給与と比べると3割カットし、しかも時代(市場)の要求にこたえて高齢者医療と介護に特化した病院として生まれ変わっています。
    永康病院の取り扱いは、助役だけの仕事ではありません。当然議会も大いに議論しなければならないと思っています。
                         たくま まさし

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