議会広報委員会 視察研修・2

三豊市議会広報委員会の視察研修2日目は、大阪府泉南郡熊取町を訪問しました。
熊取町は大阪府の南部に位置し、関西国際空港に近い、大阪湾に向かって緩やかに傾斜する丘陵地にあります。
面積17.23k㎡で、旧豊中町(19k㎡)よりも狭いところに人口45,000人近く(旧豊中町12,000人)が住み、現在、第1次産業・第2次産業から第3次産業へ移行すると伴に、住宅地として開発されてきました。
熊取町議会では、平成20年の 「議会基本条例」 施行にあわせて、議会広報 『くまとり議会だより』 の発刊を開始しました。
町広報紙とは別冊の単独発行で、年4回の各17,000部発行しています。
配布方法は、町広報紙と同様に町内38自治会に手数料を払い、自治会単位で配布を依頼しています。
広報委員会として現在問題としているのは、町広報紙と同時配布ではあるものの、別冊のため興味のある町広報紙には目を通すが、議会広報紙まで読んでくれていないのではないかの点です。
議会基本条例施行まで熊取町には議会広報紙がなかったため、町民にまだ充分認知してもらえていないようです。
「『くまとり 議会だより』 が、町民にとって身近なものとなるまでは、町広報紙との同冊発行を行い、時機を見計らっての単独発行にすればよかったかも知れない」
とのお話は、三豊市議会広報紙の現状と、今後単独発行検討に向けての後押しになりました。
熊取町議会では議会基本条例に基づき、議会改革に取り組んでいます。
熊取町議会基本条例には、議会広報誌発行のほか、全会議(議運・全協も含む)の議案書提示による傍聴や、議会報告会の実施、政務調査費の公表、議案に対する各議員の賛否表示、議会だよりのモニター制度、議員定数改正の公聴会などの規定がされており、議会の更なる機能強化に努めています。
なお、インターネットを活用した広報として、委員会も含めた会議録のHP公開を行っています。
議会中継配信を現在検討中で、町民アンケートを行いテスト配信を考えています。
2日間の視察研修で、地域性や住民意識によって議会広報のあり方に色んな考え方のあることに気付かされました。
充実した議会広報活動ができるように、議会広報紙の単独発行への移行時機や、すでに議長に提案済みのインターネット録画配信実現にも、積極的に取り組んでいきたいと思っています。