東日本大震災と原発事故に対して、日本政府が政府足り得ない対応に終始していることに、様々な批判が言われています。
管理監督すべきところが事実を隠蔽し、欺瞞を増幅し、国民に不信感を募らせる現実は、残念ながら実に日本的であると感じます。
最も大きな問題は、日本の指導者であるはずの政治家と、その代表である総理大臣の軽薄な発想と発言です。
菅さんが総理大臣の職を辞するようです。
一言一言にどれほど大きな責任が課せられていることの認識すら薄く、思いつきともでまかせともとれる、軽々しい言葉の数々にウンザリしていました。
現場の最前線に立つこともないままの彼の撤退に、なぜか安堵を感じています。
かき回すだけかき回して、ほとんど前進を見ることのできなかった5ヶ月が過ぎ、ようやく本格的な日本再生の歯車が一つ動き始めることを期待せずにはおれません。
人を導く者に欠かせない資質は、 『謙虚』 と 『教養』 から発する 『重厚な言葉』 を持てることなのだと、掛け替えのない貴重な5ヶ月という時で、知ることができたのです。