地域とエネルギー問題

東日本大震災による原発事故をきっかけに、エネルギー問題が今一番気になる最重要問題だといわれています。
通信情報会社のソフトバンクが、19の地方自治体と伴に、自然エネルギー推進のための協議会を設立するとの報道がされています。
「ついに来た!」
私が待ちに待った時代です。
10数年前から太陽光発電システムの普及に関わってきた私にとっては、少なくとも7、8年遅く「やっと来た、ようやく来た」との感が強いのですが、
やっぱり
「ついに来た!」
の感でしょうか。
日本が本当に変われるのは、外圧と自然大災害より他ないのだろうと思っていましたが、もしそうならば本当に期待してしまいます。
しかし、これは単なるきっかけでしかなく、本当に変えるのは人でしかありません。
明治維新も関東大震災も、太平洋戦争敗戦のどれも、活力ある人がそこにいたからに他ありません。
ソフトバンクは、自然エネルギー推進協議会の設立とあわせて、大規模な太陽光発電所(メガソーラー)を、全国の54万ヘクタールの休耕田や耕作放棄地の2割に建設する計画を進めるとのことです。
原発事故によるエネルギー問題の発生以前なら、想像の域を出ない夢のような絵空事であったのかも知れませんが、やろうとする人が急速に活動を始めたのです。
私は、太陽光発電は必ず普及すると信じてからずっと、ある構想を描いていました。
目の前にある里山 「七宝山」 の裾野に、太陽電池を敷き詰めたいということです。
かつては、桃・桑・葡萄・蜜柑など生きる糧として大切に耕作され、地域の生活を支えてきました。
ところがもはやその面影はなく、荒れるに任せた状態となっているのです。
ここに再び、地域になくてはならない役割を与えるとするならば、太陽電池の波が輝く光景を実現することも一つの方策なのではないかと考えています。
地域とエネルギー問題を考えるに、絶好の機会なのかも知れません。