議会広報委員会の視察研修2日目は、庄原市の西隣の三次市の、さらに西隣の安芸高田市です。
当市は、平成16年に広島県旧高田郡6町が合併し、人口約31,000人、面積573平方㎞ほどのまちとして誕生しました。
この日の研修は、安芸高田市議会から広報委員会メンバー全員の6名が出席し、広報広聴活動の充実を主要テーマに行われました。
議会を市民の皆さんにもっと知ってもらうために、広報活動の柱になるのが議会広報誌です。
それをより多くの市民の皆さんに読んでもらうために、安芸高田市議会広報は市民目線からの編集が実践されています。
市の広報誌とは別冊の単独発行としているため、先ずは市民に手にとってもらうための誌面づくりに工夫を凝らしています。
最も目に付く表紙には、市内の小中学校生の描いた絵を採用したり、市の広報誌と情報の扱いが重複しないように監視機関に相応しい切り口にして、より市民に近い発想での内容にするような試みをとっています。
議会と市民との意見交換会を、平成22年度から年に2回実施しています。
議会の方向性や状況、常任委員会などの報告を行っています。
市の広報誌や議会広報誌で開催の告知をしていますが、参加者が非常に少ないとのことです。
広島県内の3市で制定されている議会基本条例は、制定ありきの議論ではなく、議会改革に向けての実践を積んでいこうとしています。
本義会の採決と会議録作成は、庄原市と同様に押しボタン式採決と音声認識会議録作成支援システムを導入しており、明確で迅速なホームページでの情報公開の対応を行っています。
また、本義会の議事録の録音テープの貸し出しも行っていますが、その実績は全く無いとのことです。
議会中継は、市内のインターネット通信網の未整備も影響して実施していません。
現在、議会改革特別委員会を立ち上げ、継続的な議会改革の議論を行っています。
三豊市議会が、隣接する観音寺市議会の議会改革の動向を意識し影響を受けることと同様に、今回訪問した同様地域の二つのまちが、非常によく似た機運の中にあることを感じました。
その上で、議会改革と広報広聴活動の充実は表裏一体で、その動きには、近隣自治体との情報共有による、地域全体のうねりが大きく影響することの重要性を感じた研修でした。