三豊市の第5回市長並びに市議会議員選挙が行われた後の、初の定例会における「三豊市議会 会派清風会」の代表質問6件(「市長の政策実現に向けての運営について」「予算編成方針から見る財政見通しについて」「教育の本質へのロードマップについて」「持続できる教育政策について」「農業振興について」「情報伝達について」) の報告を、1件ごと6回に分けて行います。
本格的な議会活動の新たな出発となります。新しい仲間も加わり、山下市長ともども全力で市民の皆様の福祉の向上と、市の発展に取り組んでいかなくてはなりません。新型コロナ禍の中であるとともに、いまだにリアル世界のものとも思えない他国への侵略戦争が勃発している、尋常ならざる世界情勢の真っただ中ではありますが、市民の皆様とともにこの難局を乗り越えてまいりましょう。新たな決意で代表質問を行いました。
1件目は、「市長の政策実現に向けての運営方針について」です。
「市長の政策実現に向けての運営方針について」
【質問】1期目の4年間は、市長は新たな視点でのまちづくりに向け、多様な政策提言をしてきた。施政方針の冒頭の所信には、『みとよSDGs未来都市』として取り組むにふさわしいテーマとしての、市長の市政に対する願いが述べられていると感じる。ただ、その素晴らしい考えも、市民の実生活につながる施策や事業に具現化されてこそのものだと思う。
市長の目指そうとする三豊市に向かって、職員と思いを共有、共感、共鳴することによって、シビックプライドを醸成し、市民サービスに直結するようつくり上げていくことが必要だ。そのための人材、組織、財源、進捗計画の考えを問う。
【答弁】平成29年12月より市長に就任し、新たなまちづくりロードマップとして策定した「三豊市第2次総合計画」において、『One MITOYO~心つながる豊かさ実感都市~』を目指すべきまちの姿として、人口減少という最大の課題に対し、攻めの姿勢で挑戦し続けてきた。2期目においても、新たな3本柱(教育・健康・脱炭素社会)とともに継続して取り組んでいく。誰もが暮らしの中で豊かさを実感できる市政を実現できるか否かは、まさにその運営体制が重要な鍵となる。
一つ目の人材については、各職員が部局を横断し、様々な可能性を検討し、施策の方向性を打ち出していく必要がある。この手法で事業を進める部署の人材は、企画力、調整力のある職員でなければならない。常に疑問を持ち、探求し、変革を恐れない意識を持った職員を登用したいと考えている。その能力、実績を有すると思われる職員を適材適所で登用するとともに、そのような人材を外部から任用することも視野に入れ対応していく。
二つ目の組織については、職場環境を整えるとともに、限られた人材や資源、財源を適切に管理し、有効に機能させていかなければならない。重要施策については、部署の境界を越えたチームとして、アイデアを持ち寄り、即座に施策を実行できる体制をとる必要がある。そこで、年度にこだわらず、関係部局が連携して対応するタスクフォースを積極的に取り入れていく。今回のようなコロナ禍や災害時、また市民ニーズに倒して行政の機動性を発揮するためのものであり、より大きな成果を生み出すための組織マネージメントに努める。
三つ目の財源については、必要な事業に必要な予算を確保するために、有利な財源を積極的に獲得していく。ふるさと納税による寄付の拡充と企業版ふるさと納税やクラウドファンでイングなどの新たな手法を取り入れるとともに、公有財産の適正管理を進めることにより、財源確保に取り組んでいく。また、今後本市への投資を呼び込む直接金融の可能性についても検討していく。
四つ目の進捗計画については、第2次総合計画基本計画に定める施策を計画的に実施するにあたり、3年間を計画期間とする実施計画を策定し、具体的な取り組み内容や事業費、財源などを明らかにしている。また、事業実施後には効果や課題を検証し、後年度の事業計画を見直すことで、ニーズや社会情勢に沿う事業へとブラッシュアップを行っている。
職員のみならず、本市にかかわる全ての人や企業がまちづくりに参画することで、三豊への愛着や誇りにつながり、真に求められるサービスが行き届くものと考えている。
次回は2件目の報告をします。