昨年秋に蒔いた 「そば」 は、10月24日のこの場で嬉々としてお知らせしたように、美しい白い花を咲かせ私たちの目を楽しませてくれ、 「そばの実」 収穫に期待を持たせてくれました。
ところが、それから実の付き具合をしばしば確かめていたのですが、結果はさんざんな状況になってしまいました。
「花は咲けども実はならず」 だったのです。
後で思えば、当たり前のことに思いもつきませんでした。
当然のことほど、やって見なければ気づかないことがあるものです。
「実」 は、受粉し交配しないと結ばないと言うことです。
異常な残暑でまだまだ大丈夫だと、かなり遅い種まきでした。
しばらくその残暑が続き、順調に花は開いたのです。
それからしばらくして、受粉しなければ成らないときに急速に気温が下がり、花を飛び交う虫たちは急激に近づく秋の気配を感じて、いなくなっていたのでした。
しごく簡単な理由でした。
私たちの日常生活でも同じ事なのでしょうが、打ち上げ花火のように華々しく 「花を咲かす」 ことも一つの段階としてあるのでしょうが、それから次の段階へ進み、多くの人の力を借ながらも、静かだがじっくりと腰を据えた 「実の成る」 成果を上げることはもっと重要なことで、この方が大変な苦労と労力を伴うものなのだと思うのです。
今年は新年早々に、すばらしい人にお会いすることができました。
1月9日(日)の三豊市成人式で、財田町にある 『農家のそば屋 そば処 財匠(ざいしょう)』 の山崎さんと巡り会いました。
山崎さんに蕎麦の栽培を教わり、昨年の失敗を活かして 「花は咲けども実は成らず」 とならぬように、再チャレンジです。