2日目の11月18日は、庄原市高野町にある「道の駅たかの」と、古民家ホテル「こざこ森」の現地視察を行いました。
「道の駅たかの」は、高速道路無料区間である尾道松江線の高野インターチェンジの、2013年使用開始に合わせて開業した。運営は、庄原市が50%出資する(株)緑の村が指定管理受託事業者となっており、これまでの7年間着実に事業拡大してきた。年間来場者120万人、年間売り上げ6億円越えの実績を上げている。
中国山地のど真ん中にあり、とことん庄原産、地元産へのこだわりが最大の売りだ。主な特産品は、大根、リンゴ、トマト、米で、特にリンゴは青森県と同様の気象であるため産地となっている。
施設概要は、『農産物等直売 わいわい高原市場』『カフェレストラン そらら』『軽食コーナー たかのキッチン』『加工室 菓子加工・惣菜工房』『貯蔵施設 雪室』からなっている。
採れた作物の廃棄ゼロを目指して、地元食材(直売所)を使い加工施設内で加工し商品化しており、使い切ることで収益アップにつなげている。
商品開発は、①出荷者商品として‟0から100へ「高野の逸品」を100個つくる”ことを目指している。 ②自社商品として‟高野リンゴアップルパイ”のような商品を自社開発することで生産者の利益アップを目指している。 ③既存商品を2か月ごとにブラッシュアップし、消費者の生活様式に合わせ商品化していく。
「道の駅たかの」の考える道の駅の役割は、『消費者に対して』来店者に商品+会話でストーリー性を提供することと、道に駅を利用してその町の魅力を発見してほしい。『生産者に対して』やりがいと生きがいの創造と、マーケティングによる情報のフィードバックをすることだ。
これからもさらに積極的経営で、道の駅の役割を追求していく。
地域に根差し、地域と共に生きる道の駅の理想の姿を目の当たりにした、「道の駅たかの」の現地視察でした。
続いての現地視察は、同じく高野町にある古民家ホテル「こざこ森」です。
古民家を改修した一棟貸し宿泊施設です。稼働状況は、コロナ禍の直中であり遠方からの宿泊は少ないとのことですが、近場の地方都市(広島市内等)からの利用が多いとのことでした。
三豊市にも多く開業している古民家改修宿泊所という業態の可能性を改めて確認することのできた現地視察でした。