平成29年9月定例会における、私の一般質問2件目の【「市子ども読書活動推進計画」の中の学校司書の位置づけについて】の報告をします。
『質問』
空家対策と同様に、学校図書館の充実と学校司書の配置拡充も、私の考えるまちづくりの政策の根幹をなす重要な政治課題と位置付けている。平成24年度に学校図書館関係の地方財政措置が文部科学省と総務省の間で決まり、学校図書館整備5カ年計画として予算措置された。三豊市では、学校司書が平成25年度から配置され、これまで年を追い徐々に拡充配置してきた。
一方、子どもの読書活動を推進するために「市子ども読書活動推進計画」がある。現在の計画は、平成26年度から30年度の5か年を期間としており、平成30年度は次なる5年間の計画策定の年度となると思われる。次期計画策定においては、子ども読書活動のより一層の充実に向け、学校司書のこれまでの成果や課題を活かし、いつも人がいて、いつも開いている、子どもの居場所となる学校図書館の充実による、三豊市ならではの教育と学力向上のために、その役割を明確にしていくべきではないかと考える。
平成25年度より配置を始めた学校司書の活動の成果と配置状況及び、今後の計画並びに次期「市子ども読書活動推進計画」への反映について問う。
『答弁』(教育長)
三豊市はこれまで学校司書の配置促進に努め、平成29年度現在では11名の学校司書を雇用している。成果については、①学校司書が配置されたことで年間の貸出冊数が倍増した小学校がある ②学校司書が主体的に開催をする研修会が生まれ、互いの活動内容や方法、成果、課題等を定期的に相互交流しながら研修を進めている ③長期休業中の図書館の開放や読書イベントの開催があり、この夏休み中においても子どもが学校の図書館で学ぶ姿があった。
今後の展望は、学校司書が児童生徒の読書指導に終わることなく、学習指導の役割も果たせるような資質・能力を高める取り組みを推し進めていくことが大切であると考えている。
人のいる図書館の教育的な効果と価値は、非常に高いものがある。また、教室に入ることのできない辛い思いをしている子どもにとっても、図書館という新たな心の居場所を確保することができる。心身の安定化と学力補償という面においても、人のいる図書館の価値は十分に認識している。
学校司書の配置と役割については、次期「市子ども読書活動推進計画」の策定委員会を立ち上げ、委員の方々に十分に協議をしていただいた上で検討していきたいと考えている。
最後になるが、私自身(教育長)学校司書の全校配置を願う者の一人だ。しかし、財政と人材確保の問題もあるので、例えば1人の司書が複数校を兼務するということも視野に置き、配置校の拡大を考えていきたいと思っている。
答弁の最後に岡根教育長自身の想いを語ってくださいました。ありがたいことです。人材育成は市民の力で実現していかなくてはならないと、新たな目標をいただいた気がします。ありがとうございました。2件目の報告を終わります。