私の平成29年9月定例会での一般質問は3件で、【空家対策の現状とこれからについて】と【「市子ども読書活動推進計画」の中の学校司書の位置づけについて】【これまでの想像を超えた危機に対する管理について】でした。
1件目の【空家対策の現状とこれからについて】の報告をします。
『質問』
私は、平成20年から空家対策が今後の重要な政治課題になると感じ、これまでに空家対策について質問を重ねてきた。それは、市民の住環境に直結している問題であるのは当然ながら、空家廃屋等の問題が、日本社会のこれまでの社会システムが抱える本質的問題としてとらえることができると思ったからだ。
本年、三豊市空家等の適正な管理に関する条例が制定され、三豊市空家等対策推進協議会を設置し、三豊市空家等対策計画を定めることとなっており、現在、協議が進められていると思う。そこで、これまでの市内の空家等の実態調査結果と対策の現況、及び協議会の現状と今後について問う。また、先進自治体事例で、自治会と連携した事業で実績を上げているところがある。自治会との連携による施策を取り入れる考えを問う。
『答弁』
空家等実態調査の結果は、市内全域にある6万5,010件の建築物について調査をした。市全体の空家は1,998件あり、危険性のないものは1,038件、損傷が激しいものが688件、倒壊の危険性のあるものが272件であった。
三豊市空家等対策推進協議会の現状は、5月に協議会を設置しており、現在、三豊市空家対策計画などについて協議を重ねている。10月にパブリックコメントを募集した後、年内に決定する予定だ。今後の空家等対策の予定は、状態の良い空家の所有者には修繕やリフォームによる再利用や空家バンクへの登録を勧める。また、倒壊の危険性があるものは、倒壊に備えた防災対策や、本年度から実施している”老朽危険空家除去支援事業”等の補助事業を活用した解体撤去を推進したいと考えている。
自治会との連携は、老朽空家の発生を抑える上で非常に実効性があると思われる。今後の取り組みとして、空家等対策計画の基本施策の一つに周辺自治会との連携を掲げている。自治会からの空家等に関する情報提供や見守り体制の検討など、自主防災対策を絡めた新たな施策を講じたいと考えている。
1件目の報告を終わります。