三豊市議会広報委員会の行政視察研修の2件目、広島県廿日市(はつかいち)市議会における「議会広報紙について」の報告をします。
廿日市市は、平成15年に旧廿日市市と佐伯町、吉和村が合併した。その後、平成17年に大野町と宮島町が加わり、1市4町で新廿日市市となり現在に至っている。瀬戸内から中国山地の島根県境までの489.48㎢の面積を有し、人口115,000人程で約50,000世帯のまちだ。
廿日市市議会広報紙の【さくら】の名は、市木が「さくら」であることから名づけられた。平成25年から市広報紙「広報はつかいち」と同時配布を始めた。平成26年「広報はつかいち」が全国広報コンクールで特選を受賞したことをきっかけとして、市議会広報紙【さくら】も刷新しなければならないという機運が盛り上がった。そこで、表紙をイラストにするなど、市広報紙との違いを出す試みを行ったが、表面的なことだけではなく、本質的な刷新をしなければならないとのことで、先進地研修でマニフェスト大賞優秀賞(2013年)を受賞した、東京都あきる野市議会を視察し、「手に取ってもらえる議会だより」を目指すこととした。
42号である平成26年8月1日発行号からリニューアルを決定することとなった。読みやすさや表現方法など編集のポイントとして、編集パターンを決めることとした。そして、あきる野市の「ギカイの時間」を参考(パクリ)にするほか、掲載議案を主なものに絞り3件とするとともに、一般質問は1ページに4人とするなどを決定した。
廿日市市議会広報紙【さくら】は、年4回(2月・5月・8月・11月)発行されており、49,000部余を、現在も市広報紙と同時配布している。配布方法は、旧地域ごとにことなっており、廿日市地域9.72円(業者委託)、大野地域10円(シルバー人材センター委託)、佐伯地域17.28円(新聞折込)、吉和・宮島地域0円(地元ボランティア)となっている。
旧廿日市市議会には議会広報紙が無かったが、旧吉和村が合併により加わったことで発行が始められたという経緯がある。当初は(今でも?)「議員個人の活動報告紙を配布しているのだから、議会広報紙は不要だ」との意見もあったようだ。しかし、議会広報紙で伝えきれない部分を個人の活動報告紙で補い、詳しく伝えればよいとの考えが定着してきたようだ。
三豊市議会においても、今回の2件の視察研修の成果を活かし(パクリ)、いいところは積極的に取り入れて、「手に取ってもらえる議会だより」に刷新していきたいと考えています。
以上で、平成29年度三豊市議会広報委員会の、行政視察研修報告を終わります。