三豊市議会広報委員会の行政視察研修に、8月8日(火)と9日(水)の2日間行ってきました。研修先は、福岡県大刀洗(たちあらい)町議会と広島県廿日市(はつかいち)市議会で、研修テーマはいずれも『議会広報紙について』です。
始めに訪問した大刀洗町は、福岡県の筑後平野にあり面積22.83㎢で、全域が平坦な農業地域だ。平成16年(2004年)に、小郡市との合併を問う住民投票の結果「自立の道」を選択した。これまで、農業を基幹産業としながら農工融合のまちづくりを行ってきた。また、福岡市の通勤圏でもあることで、人口は15,500人程を維持し続けている。
大刀洗町議会広報紙は【たちあらい議会だより】として、平成28年と29年の町村議会全国広報コンクールで入選している。資料としていただいた広報紙の現物は、紙質や印刷の美しさは勿論のこと、余白を有効に生かした、見てみたい読んでみたいと感じさせる意匠をしている。「さすがだ」の言葉に尽きる。
紙面の充実は、議会基本条例の趣旨を踏まえ、広報研修や先進地視察で得た情報やアイデアを活用し(パクリ)進めてきた。
編集における主な留意点は ①文字を詰め込過ぎず、見出し、写真、表、余白のバランスを考慮し、見出しで概要をつかんでもらう。②専門用語を使わず、できる限り分かりやすい表現にする。また、質問と答弁は簡潔に行う。③147号よりフルカラー化し、150号やりパンチ穴を廃止するなど、視覚的な充実を図る。④議会からの一方的なお知らせではなく、住民との双方向型の紙面づくりを目指す。町民の声、傍聴席の声、議会報告会での住民意見と議会からの回答、議会モニター懇談、表紙に子どもを使うなどのコーナーを継続。
今後の検討課題は ●インターネットとの連携強化として、議会だよりで概要を知らせ、詳細はWebで閲覧してもらうよう伝えていく。●議会だよりに対する意見の集約は、傍聴者や報告会参加者へのアンケートや議会モニターとの懇談会で意見交換を行っているが、全住民対象の調査は行っていない。●18歳新有権者との懇談会など、若者を取り上げる企画の取り組み。
大刀洗町議会広報紙【たちあらい議会だより】は、”新有権者の「声」”という18歳になった若者のまちに対する思いを紹介する企画で、大刀洗町議会の住民の皆さんとの”かかわり”を大切にする姿勢が、鮮やかに表れています。また、一般質問の紙面では、ともすれば堅苦しい紙面となるところを、漫画の吹き出しのようなデザインで「議員のつぶやき」コーナーとしており、議員の人柄や政治姿勢がそこはかとなく滲み出てくるようで、親しみやすい表現となっています。
これらは、三豊市議会広報紙にすぐにも取り入れたいものだと感じました。大刀洗町議会広報委員会も、これまで行ってきた広報研修や先進地視察で得た情報やアイデアを取り入れ(パクリ)、ここまで来たのです。「おもしろい」と感じたものをどんどん取り入れてきたのです。良くも悪くも新しい動きによって市民からの反響があるのだということなのです。