6月議会 一般質問報告・2

6月定例会で行った一般質問の2件目である 「医師確保のための奨学金制度について」 の報告をします。
【質問】
全国的に医師不足が言われていますが、三豊・観音寺地域においても例外ではなく、むしろその実態は深刻だと指摘されてきた。
すでに、市立病院の診療科目においても、医師不足によって、小児科、産婦人科が設置されておらず、また、今ある診療科目でも医師数の減少傾向にあり、診療時間や曜日を調整しながら日々の診療にあたっているのが現状だと聞く。
そこで、医師確保の施策の一つとして、当市出身の医師を志す若者で、優秀であるにもかかわらず、経済的要因で医学部進学を断念せざるを得ないものを対象とした、奨学金制度の創設は考えられないか。
現下の厳しい経済環境に対する教育支援施策ともなるとともに、中長期的な医療政策としても、医師不足解消の具体策ともなると考える。
医師確保のための “医学生奨学金制度” の創設の考えを問う。
【答弁】
医師確保対策は、県・市・町共同事業として、修学資金貸し付けや自治医科大学への補助、僻地医療機関での研修等の事業を実施している。
国においても、緊急勤務医支援事業、産科医等育成・確保支援事業等の対策を行っているが、十分と言うにはほど遠い内容だ。
香川県において医学生修学金資金の貸付制度があり、月額12万円、年額144万円となっており、貸与期間の1.5倍を香川県内の24か所の指定医療機関で勤務した場合、貸与額の全額を免除されるという制度になっている。
広域や基礎自治体での独自の医学生奨学金制度についての研究は、今後、県に対して香川県医学生修学資金の拡充を求めながら、先進県の事例を参考にしたいと考える。
今回質問した 「医師確保のための奨学金制度について」 は、地方の医療環境を変えるための入り口だと考えています。
今回の質問を元に、より深い質問内容に組み立ててゆき、具体的な施策に繋げてゆきたいと考えています。