前回に引き続いて、平成29年3月議会の一般質問報告をします。2件目の「公民館を核とした地域学習と幼児教育の連携・融合について」です。
【質問】
平成29年度施政方針には、就学前教育環境整備の抜本的な充実を図るとともに、幼児教育の充実に取り組むとあり、国に先んじて幼児教育保育料の無償化を行い、就学前教育環境の抜本的な充実を図るとある。形としての制度は示されたが、どのような教育、すなわち幼児教育によって人を育てるのかが施策として打ち出されておらず、人材が育つための手段が見えてこない。
三豊市では、すでに子育て支援活動や地域体験学習など、親子連れで活動に参加し、楽しいひと時を過ごすという姿も普通に見られるようになっている。一方、保護者と幼児が一緒になって遊べる公園がないとか、安心して親子で過ごせる公共施設がないという声も聞こえてくる。もしかしたら、多様な地域学習の情報が、必要な人に確実に届いていないことが原因ではないかと感じている。
そこで、市の公的な公民館が、市内の地域学習情報を集め、公的な審査を経て、情報を取捨選択することが、市が認めた活動であるというお墨付きを与えることとなり、市の推進する三豊市独自の地域学習による幼児教育となると考える。
そこで生まれた公的となった既にある地域学習情報を、学校や保育所等を通して保護者、家族へ周知できることで、市民が感じている情報不足や理解不足に悩む地域活動の活性化を実現できると考える。誰もが得をするこの取り組みについて考えを問う。
【答弁】
<教育長> 子どもを地域で育てることを我々はもっと見直す必要があると考えている。議員指摘の地域学習と幼児教育の連携・融合は、幼児の育ちを支える家庭と地域社会を指していると思う。そこでの教育が豊かになれば、幼稚園等の教育が充実するという好循環が生まれると考えられる。その方法について、公民館が中心となり、これまで実施してきた地域学習等という視点から見直し、整理し、それらの情報を子どもを介して家庭に届けることの、労力と効果について公民館と話し合いをして検討していきたい。
<市長> 幼稚園教育の無償化をきっかけに、就学前教育について市民の皆さんとともに考えようというのが、私からの大きなメッセージだ。幼児教育の内容も、新しいことにチャレンジしていこうと思っている。
市民の日常生活の中の公民館情報に、教育の要素があることを教育会議においても提案し、話し合っていきたい。
以上で2件の報告を終わります。