平成22年度から、三豊市議会の常任委員会所管構成が変更されていることは、以前にもこの場で報告しています。
本年度からの民生常任委員会(前・教育民生常任委員会)は、市民部と健康福祉部の関係を審議対象としています。
5月28日(金)に開会された当常任委員会は、2月に 「ごみ処理技術検討委員会」 より市長へ提出された答申書に関する協議が行われました。
「ごみ処理技術検討委員会」 の答申した技術・方式は、生ごみを処理するための 【バイオガス化】 施設となっており、すでにその内容は2月19日のこの場でお知らせしています。
昨年末から今年にかけて行われた、市長及び市議会議員選挙があり多少の時間経過はあったとはいえ、 「ごみ処理技術検討委員会」 が設置された平成20年7月30日から、すでに2年近くが経過しており、この間、議会での本格的な議論はされていないに等しい状態でした。
答申書が市長へ提出されてからも3ヶ月近く経ちますが、今回の民生常任委員会への市からの提案が、議会に対する初めての正式提案となります。
この2年近くの間、議会としても三観クリーンセンターの使用期限の問題もあり、ただ安閑としていたわけではなく、しばしば、複数の議員より市長に対して、 “ごみ処理施設” の考えについて代表・一般質問等で答弁を求めてきました。
その都度、 「ごみ処理技術検討委員会で検討をお願いしているところだ。答申が出てから議会に報告し相談したい。」 とのことでした。
議会におけるごみ処理に関する調査は、市からの断片的な報告があった他は、議員個々の調査活動として行われてきましたが、議会としての正式な会議は休止状態であったのが実状でした。
市民の動きとしては、観音寺市との共同処理ろ求める請願が出され、当時の教育民生常任委員会で審査され採択されています。
また、環境市民会議では、ごみ分別回収方法や環境活動に関する、市民の生の声や意見が集約されており、市民力によるごみ減量化の取り組みの意欲が鮮明に示されてきました。
以上のような経緯の中、この日の民生常任委員会の協議内容は、答申で提案された 【バイオガス化】 施設の建設場所選定調査費の執行の了解を求めるものでした。
場所選定調査費 7,875千円 は、当委員会での平成22年度当初予算審議で、議会では “ごみ処理施設” 建設についてはほとんど審議していない状況での予算提案であったために、この執行にあっては当委員会にその都度報告し、了解を得てから行うこととの条件で承認していたからです。
協議の結果、市民からの請願や環境市民会議などの市民の意見や要望を尊重した、三豊市にとって最適なごみ処理施設とするために、議会としての独自の検討・調査を行うための資料として、 『各方式の比較データ』 作成業務に限って、コンサルタント業者への発注を認めることとしました。
『各方式の比較データ』 ができ次第、民生常任委員会において協議することとしています。