三豊市議会広報委員会の行政視察研修は、平成28年10月27日(木)と28日(金)の2日間の日程で行われました。訪問先は、岐阜県可児市と三重県亀山市で、いづれも研修テーマは「議会広報紙について」と「議会ホームページについて」でした。
最初の報告は可児市です。
可児市は、平成17年に兼山町と合併し、人口10万人余、世帯数4万世帯余、面積87.57㎢の、加茂地域の拠点都市として発展してきた。
[議会広報紙] 情報発信の形態には <紙による議会だより> <電子データによる議会だより> <声の議会だより> <点字の議会だより> の4つある。
<紙による議会だより> かに市議会だよりを、年4回定例会の翌々月1日に発行している。平成13年9月1日創刊で、17年度より広報誌名を『議会のトビラ』としている。A4判フルカラー印刷(平均14ページ)で、発行部数は約32,800部。市広報紙に折り込み全戸配布している。
<電子データによる議会だより> 議会ホームページ内に、PDF 形式で掲載。
<声の議会だより> ボランティア団体の厚意により音訳していただき、視覚障がい者向けに情報を提供しており、図書館で貸し出している。
<点字の議会だより> ボランティア団体により、平成17年5月号まで点訳していただいていた。
[議会ホームページ] 平成16年3月より可児市議会ホームページを開設しており、本年4月より全面リニューアルした。会議録検索システムを平成18年から導入し、市及び議会ホームページから利用が可能だ。
[ケーブルテレビ・FMラジオ放送] 平成10年3月定例会から、一般質問を ケーブルテレビ可児 でライブ中継している。当初は、テレビの自主放送として再放送や本会議・常任委員会の様子を放送していたが、平成26年度より委託業務として契約している。FMラジオ放送は、平成18年12月定例会から20年9月定例会まで、一般質問の録音放送を行った。現在は、各種告知(報告会・パブコメ)を行っている。
[議会フェースブック] 平成25年8月より、可児市議会フェースブックを開設している。
可児市議会では、『議会のトビラ』の表4にQRコード表示や、ユーチューブによる動画配信、グーグルカレンダーによる日程の公表など、議会広報媒体として、市民に議会を知ってもらうための、様々な可能性を求めた取り組みを聞くことができました。また、市民に議会に対する関心を寄せてもらうために、市内にある世界最大級のバラ園『花フェスタ記念公園』にちなんだ、6月定例会を「バラ議会」とするなど、独自色を出した議会広報につながる取り組みが特筆できます。多様な広報媒体を駆使し、市民に伝えたい、自らが常に変わりたい、という議会広報活動の実践を知ることができました。自らのまちの独自性を取り入れることによる、市民とつながる議会広報の可能性を感じた研修でした。