三豊市の平成22年度予算の新規事業の一つに、「バイオマスタウン構想推進事業」があります。
22年度内にバイオマスタウンの公表を目指して、すでに構想書を地方農政局に提出しており、バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議で、その基準に合致しているのかを検討されることとなっています。
地方自治体がバイオマスタウンとなるメリットは、五つあります。
1) 新たな産業・新たな雇用が生まれる。
2) 地域内独自のエネルギー源や原料が確保でき、地域が活性化する。
3) 植物を資源とするため、CO2を吸収し地球温暖化防止につながる。
4) 資源やエネルギーの循環で、循環型社会を促す。
5) 施設整備に着手するための、地域バイオマス利活用交付金などの国の支援を受けることができる。
などが考えられます。
3年ほど前から地域の皆さんが活動している、『三豊菜の花プロジェクト』 が、バイオマスタウン構想の目指す循環型社会実現に向けて、大きな意味を持っていることを再確認をする催しがありました。
3月20日(土)、三豊市豊中町公民館大ホールで行われた、中国四国バイオマス発見活用協議会と三豊菜の花プロジェクト主宰による、
【香川県バイオマス利活用地域説明会in三豊市】
“地域の資源を活かした
循環共生社会の実現に向けて”
の報告会でした。
「『生ごみを宝に』~循環型社会を目指して」 と題して、NPO法人伊万里はちがめプラン理事長/菜の花プロジェクトネットワーク理事の福田俊明氏の基調講演で始まり、先進事例として廃食油のBDF利用の講演など、活動報告やディスカッションが繰り広げられました。
ディスカッションテーマの “菜の花プロジェクトをはじめとする環境保全活動を通して、地域自立と資源・エネルギーの循環に向けた可能性を探る” でのパネリストの皆さんのお話と、『三豊菜の花プロジェクト』の活動の理念は、三豊市がバイオマスタウンを目指す基本的な考え方を表していると改めて感じたのでした。