三豊市が、平成26年9月に1億円で取得した「讃岐造船鉄工所跡地(2.4ha)」への水族館建設計画が、本年度に入って次なる段階に入っています。
そもそも、この計画は高松市にある屋島水族館が閉鎖されることをきっかけに、三豊市と日プラ株式会社(水族館用アクリルパネル世界1のメーカー)との間で事業検討協議が始まったという経緯があります。検討協議の間、屋島水族館再開の可能性が発生し、状況が大幅に変わっています。
このような現状を加味したうえで、三豊市建設規模を 「延べ床面積5,000㎡以上」 「年間入館者数20~25万人」 「約20億円の投資」 で、事業採算が見込めるという『事業可能性検証業務』の検証結果を公表しています。
市民の皆さんには、一般的に「水族館建設計画」とお伝えしていますが、正式には「詫間港周辺地区にぎわい創造事業(仮称)」といい、市想定する事業スキームを整理すると次の4点になります。
⑴事業範囲(官民役割分担)について 民間事業者が水族館を核としたにぎわい創造事業(設計、建設、維持管理、運営)を一体的に実施する
⑵事業方式について 市は事業用地を提供し、民間資金を活用した民活手法とする
⑶事業形態について 独立採算型(土地コストは除く)とする
⑷事業期間について 20年(維持管理・運営期間)が望ましい
本年度当初予算において「造船跡地検証業務委託料」として2,370万円を計上しています。『水族館を核にしたにぎわい創造事業』として、この場所にふさわしい事業コンセプト案と、200億円程の経済波及効果が想定されることを踏まえ、市の今後の取り組み方針を見極めていくこととしています。
なお、水族館施設建設の着手時期は、防潮堤を含む護岸建設工事が、県事業として平成30~31年ごろの完了予定であるため、今後「水族館建設計画」が決定しても、さらにその先となるようです。