代表質問4件目の「新公立病院改革プランについて」の報告をします。
【質問】
平成28年度三豊市では、県が策定する地域医療構想を見極めながら、新公立病院改革プランの策定をするとしている。国の示す新公立病院ガイドラインには重大なポイントが何点か示されている。その中で最も重要だと考えられるのは、プランに地域医療ビジョンを踏まえた公立病院の役割の明確化だ。
現医療圏の現状と、今なぜ地域医療構想と新公立病院改革プランが必要なのかの理由と、プランンの全体像を問う。
【答弁】
総務省のまとめた新公立病院改革ガイドラインでは、公立病院改革と地域医療構想の目的は共通しており、その検討も重なり合っている。また、公立病院の果たすべき役割は、地域医療構想を踏まえたものでなければならないとも示されている。そして、新公立病院改革プランは、旧プランを引き続き取り組むためのもので、①経営の効率化 ②再編ネットワーク化 ③経営形態の見直し の3本柱に加え、④地域医療構想を踏まえた役割の明確化の4点を改革の視点として、必要な取り組みや数値目標を設定することとなっている。
新公立病院改革プランと地域医療構想との関係では、1.民間病院を対象に含めた地域医療構想の実現に向けた取り組み 2.構想区域における地域医療構想における整合性のとれた公立病院の病床機能のあり方を示す など、具体的な将来像を示さねければならないとなっている。
地域医療構想では、県内の現5つの2次医療圏を東部、小豆、西部の3つの構想区域に設定しており、県では、その3つの構想区域で地域医療構想の策定を進めており、平成28年秋頃には策定案が示される予定だ。
地域医療構想は、団塊の世代が75歳以上になる2025年に向け、地域医療の供給体制を整備し、患者が地域で継続して生活できるようにすることを目的にしている。そのため、新公立病院改革プランは、各公立病院がその構想区域の中で果たすべき役割を明確にし、病床数の必要量と整合性のとれたかたちでの具体的な将来像を明確にすべく、策定するものだ。
市としては、医療構想の内容を見極めながら、2つの市立病院でそれぞれに改革プランを策定し、それを併せた形での「三豊市新公立病院改革プラン」の策定を考えている。
平成28年3月議会における、明政クラブの4件の代表質問報告を終わります。