香川県市議会議長会県外合同視察研修の2か所目は、「東京湾臨海部基幹的広域防災拠点(有明の丘地区)東京臨海広域防災公園」での研修です。
首都圏で大規模災害の発生時に、国と地方公共団体が協力して対応するための防災拠点として、平成18年に施設建設着手され、平成20年に竣工しました。海抜10m以上にあり建物全体を免振装置の上に配置し、震度7を4に軽減する構造になっています。
大規模地震・津波災害応急対処として、国の関係府省庁と9都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、相模原市)の緊急災害現地対策本部が設置され、最大150名が活動することを想定しています。
この防災公園は、面積13.2ha(国営公園6.7ha、都市公園6.5ha)あり、ヘリポートを完備するとともに各種訓練が実施できるエリアとなっています。隣接地には、癌研有明病院があり、発災時には1階に折りたたみベッド200床が設置でき、連携した対応が可能となります。また、併設された防災体験学習施設では、東京直下型地震発災時72時間を体験するゾーンが設置されており、防災体験・学習ができるように整備されています。
首都圏機能がマヒするような大災害はないにこしたことはありませんが、まさに備えあれば憂いなしでしょうか。それにしてもすごい施設です。
今、首都機能の一部移転の議論が溯上に上がっていますが、現実味を持って考えるべき時が来ているように感じたのでした。
以上で、県外合同視察研修報告を終わります。