三豊市内の各地で勇壮にして絢爛、厳粛に執り行われてきた秋祭りは、ほぼ終えようとしています。10月17日(土)の夜に開催された豊中町笠田笠岡「宇賀神社 どぶろく祭り」は、数ある祭りの中でも異彩を放っています。お米からどぶろくを醸造し、神に供え、五穀豊穣と繁栄を祈願するとともに感謝し、参詣者にどぶろくを振る舞うのです。毎夜、酒池に溺れかけそうな者にとっては、最高に魅力的な祭りです。
今年のノーベル医学生理学賞を受賞した大村先生の言葉の「賞の半分は微生物にあげたい」に、先生の微生物に対する感謝の想いの強さが印象的でした。「微生物は無駄なものは作っていない」の言葉も、研究者としての精神性の高さを感じました。2億人以上の命を救う成分を微生物が作ることを発見し、不治の病を治す特効薬の開発につながったのです。微生物さんありがとうです。
全ての人類に恩恵をもたらす微生物が身近なところで活躍しています。お酒を造る微生物たちです。お酒は、お米のデンプンを麹菌が糖に変え、それを酵母菌がアルコールに変えることで造られます。古代から人類はどれほどお酒に救われてきたことでしょう。事実、お酒は「百薬の長」といわれ、あらゆる『薬』の№1に称えられているではありませんか!お酒は微生物の賜物です。どぶろくは神(微生物)の賜物なのです。
さぬき豊中の どぶろく祭り で、美味いどぶろくをたらふくいただいて、ヘロヘロの頭でこんなことを考えていたのでした。祭りの終わりに書き留めておきます。