第8回三豊市ごみ処理技術検討委員会が、10月5日(月)に三豊市役所豊中庁舎で開催されました。
「三豊市に最適な処理システムの評価選定」が、議事項目に上がっており傍聴に行ってきました。
私たち傍聴者にも、A4サイズにして100ページに近い資料が配布され、1~6のモデルマテリアルフローに対し、5名の委員の先生方の検討が進められていました。
・モデル1(現状) :可燃ごみ焼却 RPF等は原料(現在は容器包装のみ収集)
・モデル2 :可燃ごみ焼却 RPF等は原料(すべての良質紙・プラ製品を収集)
・モデル3(堆肥化) :モデル2の可燃ごみから厨芥を堆肥化し、選別残渣を焼却処理
・モデル4(バイオガス化):モデル2の可燃ごみから厨芥をバイオガス化し、選別残渣は堆肥化
・モデル5(バイオガス化):モデル2の可燃ごみから厨芥と紙おむつをバイオガス化し、選別残渣は焼却処理し、発酵残渣は堆肥化
・モデル6(バイオガス化):モデル5において、選別残渣及び発酵残渣を焼却処理
など、専門的な領域ですが、とても興味深い展開となっています。
自治体が家庭ごみを責任を持って処理することは勿論のことですが、市の設置した施設があるからと言って、市民が大量にごみを出すような時代ではありません。
また、ごみの分別方法を市が定め、これを市民に指導・徹底させるようなこれまでの手法だけでは、本当の地球温暖化防止(二酸化炭素削減)には向かわないのではないでしょうか。
そこには、市民のごみ処理方法に対する選択によって、市民自らがごみを減量化することを促進し、自らの利益となる期待につながる政策発想が必要なのだろうと私は思っています。
どんなに分別収集しても、最終処分埋め立てと共に焼却という処理方法は必要だということは、誰もが認識していることです。
今回新たなごみ処理の手法として、“バイオガス化”や“堆肥化”といったごみ処理施設が検討されていますが、ごみ処理問題の解決の原則は、先ずごみを出さないことであり、極限まで減量化することなのです。
生ごみ処理のための“バイオガス化”や“堆肥化”施設はあってよいでしょう。
しかし、ごみを出す側の市民の主体性として、ごみの出し方を選択でき、ごみを減量化しできるだけ出さない、そして、そのことによって利益がもたらされるような、こんな仕組みの検討も併せて行われなくてはならないと感じています。
このようなごみ処理循環システムフローは、今回検討されているマテリアルフローと同様に、どんなに考えても必要不可欠なのだと思うのです。