三観広域行政組合視察研修・1

三観広域行政組合議会の視察研修で8月19日(水)と20日(木)の2日間、岐阜県多治見市のゴミ処理施設である『三の倉センター』並びに、関市・美濃市で設置する『中濃消防組合 消防本部』と『中濃地域広域行政事務組合 クリーンプラザ中濃』を訪問しました。
一月半ほど前に三豊市議会教育民生常任委員会の視察研修で訪問した、岐阜県の各市に近接する自治体施設のでの研修となりましたが、中部地域経済圏にある自治体の施設であり、確かな財政力に支えられた立派な施設ばかりでした。
初日の“多治見市『三の倉センター』”は、平成15年に稼動を始めた新日鉄製によるガス化溶融炉の「ゴミ焼却施設」を中核とした、総合的なゴミ処理施設です。
併設された破砕・粗大ゴミの処理や缶・PET・びんなどの資源化施設の「リサイクルプラザ」によって、環境保全と再資源化を追求した、循環型社会を築くためのセンター施設となっています。
当センターの処理能力は、
「焼却施設」の『ガス化炉と高温溶融炉を一体化したコークスベッド式の縦型シャフト炉』で、1日当たり170t(85t×24h×2炉)。
ここで発生する熱を利用しての蒸気タービン発電機による2,020kWの発電能力。(年間800万円売り上げ)
「リサイクルプラザ」は、破砕ゴミ・粗大ゴミが25t/日(5h)。
資源ごみとして、アルミ缶とスチール缶が2t/日(5h)、ペットボトルが1t/日(5h)、びん類が6t/日(5h)。
また、建設工事費は、
「焼却施設」として、106億6千万円余。
「リサイクルプラザ」として、21億1千万円余。
となっています。
多治見市のごみ減量・リサイクル推進への取り組みは、平成12年より市民総力による23分別収集を開始しており、この『三の倉センター』が多治見市117,000人市民の毎日の快適な暮らしを支えています。
稼動から約5年を経過し、経常経費も含めた年間維持管理費がおよそ10億円であるとの報告には驚いたのですが、そこには確かな建設理念に基づき、財政力の裏づけによったごみ処理施設の一つの形態であると感じた、参考になる研修となりました。
次回は、2日目の報告をします。