お盆休みで、お墓参りなどして少しは身の回りのことを見つめる時間を持とうとしていたところ、何やら今朝から部屋に入ってくる風が、昨日までと違うことに気がついたのです。
間違いなく、この国の特有なヌメットした湿気の多い空気とは違い、涼を感じる風です。
この夏は、とにかく暑いのは例年通りなのですが、異常なけじめの無い梅雨に始まり、つい先日は突如出現したような台風で、水不足なのか水余りなのかどうも判断のつきかねる妙な気象となっていました。
この国の季節は人の願いとは関係なく、移り変わり四季を重ねてきました。
夏から秋へ、そして冬となっても再び春が訪れ、また夏へと移ろう四季に、私たちは人生や社会の変化を重ね合わせ解釈してきました。
昨年秋のアメリカ発金融破たんによる世界的経済危機で、日本経済はもとより地方経済は、大打撃を今も受けています。
このような惨憺たる実情に対して、国も地方もあらん限りの経済危機・活性化対策を打っており、経済再生の道筋の中から、新たな産業やビジネスモデルが生まれる可能性を感じるようになっています。
異常気象で秋を忘れたかのような、突然の冬の来襲であったとしても、必ず春が訪れるごとく経済も大きなうねりのように循環しているのだと理解できます。
“「生」あるものは必ず「死」あり”
しかし、季節の移ろいのごとく “再び蘇る” のです。
この感覚は、四季の風土の中で生きてきた日本人特有のものなのかもしれませんが、私はそのように感じています。
このような思想は、必ず日本の最強の武器になるのだと思っています。
初盆で、父の墓前で経済再生の光を見つめています。