引き続き、日本自治創造学会2日目である5月23日に行われた、7件目の講演の報告をします。
「地方議員の必須条件・変わる地方議会」 穂坂邦夫日本自治創造学会理事長・地方自治政策研究所理事長
社会環境の激変とともに 「高齢化社会の加速・人口減少・消費力の低下・シャッター通りと買い物難民の増加や、専門家に対する疑問と不満」 が増幅され、住民意識が大きく変化した。このような変化に対して、地方議会は地方政治のエリートの自覚を持ち、住民が求める議会・議員の役割をしっかりと認識し、前例を変え自治体を変えていかなければならない。そのような中にあって、議会が政策提案する時代になっているはずなのに、議会がなぜ政策立案できないのか。
地方議員の必須条件を7点挙げる。
(1)長期戦略力と短期戦略力 「両立させる2つの力」
(2)プレゼンス力と提案力 「個性を活かす」
(3)職員コミュニケーション力 「職員の立場を理解する」(自分の意思を通し達成するためには、力を借りればいい)
(4)会派マネージメント力 「議員の特長と十分な意見交換」
(5)議会交渉力 「損して得取る」
(6)政治環境洞察力 「必ず変わる中央政治」
(7)選挙常勝力 「ビジョンと心と行動力」(基礎力を培い、住民要望は即日実行する)
これからの地域社会は、地方議会の活躍にかかっているのだから、これらを駆使して社会環境の激変と住民意識の変化に応えることのできる、地方議会に変わることを期待する。
7件目の報告を終わります。