テレビゲームやケイタイ、インターネットなどによって、子どもたちを取巻く社会環境が、大きく変化したといわれて久しくなります。
そのことによって、子どもたちの成長が、私たち大人が望む姿とは違う方向に向かっていると心配されてきました。
現代社会における文明の道具一つ一つは実にすばらしく、私たちの生活を便利にしていることは間違いの無いことです。
なのに、それらがなぜ、子どもたちの成長に悪影響を及ぼす根源といわれているのでしょうか。
すでに、色々と指摘はされているようですが、私は、便利な道具を使う目的やルールが、この社会の中で整理調整するべきことを真剣に考えることのできない、大人社会の軽薄な精神にあると思っています。
意思や情報を伝達するために便利な道具ができれば、それによって、これまでのやり取りの方法が消えてゆきます。
しかし、使う道具が変わり方法が変化したとしても、本来の目的である気持ちや考え、思いなどの心や意思を伝えるという目的は決して変わるものではないのです。
この根源的なところを熟慮できずに、便利な道具に振り回されているのが現代の大人社会だと私は考えています。
今も、青少年の健全育成に取り組み続ける団体は沢山ありますが、その中の一つに 『子ども会』 活動があります。
5月13日(水)に、社団法人 香川県子ども会育成連絡協議会が、観音寺市立中央図書館でおこなわれました。
続く、14日(木)には、三豊市子ども会育成連絡協議会の役員理事会が、三豊市生涯学習課でおこなわれました。
昨年からお話があり、今年度から子ども会活動に関わることとなる予定で、見習いで同席参加させていただきました。
平成21年度の活動スローガンは、県市ともに “育成会は「促す・見守る・任せる」で 育成力を発揮しよう” で、計画的で行動的な野外集団活動を推進して、自主性や自立性を養い、生きる力のあるたくましい子どもたちを育てようとしています。
この本来的目的は、この活動を通して、子どもたちを取巻く大人たちも成長して欲しいという、大人社会に向けての発信であるとも考えられます。
青少年育成国民会議(3月末日を持って自主解散)で大きなスローガンとなっていた、【大人が変われば、子どもも変わる。】 を、どのような子ども会活動で表すかが大切な課題です。
子どもたちには、便利でお手軽な現代社会に流されない、生き方の流儀ともいえる重厚な精神を養って欲しいと願っています。