6月1日、教育民生常任委員会に係る公共施設の視察を行いました。
前の委員会で視察要望のあった施設を訪問しました。
市民部人権課関係で、「ふれあいプラザにお」、「高瀬人権センター」、「上高野文化センター」の3施設。
いずれも、地域住民の生活改善・向上を目指し、同和問題のすみやかな解決を目的とし建設・運営されています。どの施設も、職員が常駐しており常に利用者の相談指導に当たっています。訪問したときに、地域のお年寄りが集い手芸などの趣味や、健康器具による健康増進・維持運動に取り組んでいました。日ごろは文化講座や放課後の子どもたちの預かりの場となっているところもあり、もはや、同和問題を越えた地域の文化・福祉・教育の中心的役割を担っています。
健康福祉部保健課では、「三野町保健センター」、「高瀬町保健センター」「山本町保健センター」の3施設です。以前にも書きましたが、「三野町保健センター」は、何度見てももったいない。さらに「山本町保健センター」も立派で遊休スペースも見受けられました。一つ一つの施設の有効利用の見方だけではなく三豊市全体の職員の適正配置も含め保健福祉政策の視点の必要性を感じます。「高瀬保健センター」は、比地地区の公民館としての役割を果たしています。安藤館長さんのお人柄が印象的でした。
教育委員会教育総務課では、「下高瀬小学校建設予定地」、「高瀬中学校建設現場」の2箇所。それぞれ旧三野町、高瀬町からの継続事業です。公共施設の耐震化や、小中学校の教育制度の問題など、三豊市の防災や教育の考え方と理念、行政のあり方にも及ぶ大きなテーマです。予算の上でも大きな事業となっており、現地を見て改めて底の深い議論で進めてゆかねばと感じました。
最後に、「三観広域行政組合クリーンセンター」の視察です。
この施設は、観音寺市と三豊市の家庭ごみを一手に引き受けています。焼却施設・灰固化施設・粗大ゴミ施設・埋め立て処分地施設の4施設からなり昭和61年から62年にかけて順次稼動を始めました。当初15年の使用期限で出発したのですが、他に移転先が確定せず5年の延長期間が過ぎ、なお2年が経過しようとしています。施設の老朽化に伴う改修及び維持管理費の増大と、埋め立て処分地施設の許容の限界など、三豊市の環境衛生行政の根幹をなす最重要課題です。特に、埋め立て処分地施設の残存許容スペースは1年半ほどしかないとの説明に、ゴミ0作戦の役割の大きさを再認識したのです。私たち市民のごみ減量運動の推進定着も急がなければならないのも当然ですが、ゴミを生活空間から排除する従来の発想ではなく、ゴミ(資源)とともに社会はあるとの気ずきが常識化され、その発想のもとに最終処分地(ゴミ再生の地)が求められなくてはならないのではとも思いました。ゴミの墓場から、資源誕生の地へと転換が必要であるとの思いを強烈に感じました。
駆け足の視察でしたが、忙しい中同行いただいた各部課長さん、そして受け入れていただいた施設の職員の皆さんありがとうございました。今回の視察をより価値のあるものとするために活動をしてまいります。