「三豊菜の花プロジェクト」は、平成19年3月に設立され、その秋に種まきをして、栽培を始めてから今年で2回目の春を迎えました。
昨年の秋に種まきした市内の栽培地の菜の花は、順調に成長しあたかも黄色い海のようで、私たちを楽しませてくれました。
これから6月の収穫に向け、例年にも増して暖かい日差しを受け、菜種のサヤは大きく膨らむでしょう。
4月16日(木)の三豊菜の花プロジェクト定例会で、徳島県三好市に搾油機導入の計画があることの議題が上がりました。
これまで、四国内には菜種の搾油施設が無く、最も近いところで洲本市がありました。
もしも、三好市の計画が事実ならば、各地域で独自におこなわれている単独活動から、四国全体の面としての活動に大きく飛躍できるものと考えられます。
早速、20日(月)に、都合が付くプロジェクトメンバーの4人で視察に行ってきました。
搾油機を導入するのは、障害者支援総合センターを運営する “社団法人 池田博愛会” で、障害者の入所・通所施設である「箸蔵山荘」にある作業所に、今年8月に設置する計画となっています。
導入するのは2台で、1台当たり搾油能力は、時間10キログラムの菜種を処理するとのことでした。
この設備が稼動すれば、安心して本格的な菜種栽培ができる体制を、前向きに考えられるようになります。
「三豊菜の花プロジェクト」も3年目ともなれば、栽培地を探すにもこれまでのような個々の動きではなく、農業者組織などとの連携によって、組織的な栽培システムを確立してゆかなくてはならないと考えます。
“農地・水・環境保全”事業に取り組む、活動組織の抱える耕作放棄地に、市民有志が菜種を蒔き、活動組織は例年のように管理をし、景観作物として花を楽しんでいただき、その後は市民参加の「菜の花プロジェクト」が菜種を採種するのです。
このように、それぞれの組織や市民がそれぞれに与えられた目的に向け、それぞれがしっかりと活動することによって、農地を媒介とした 『環境と農業をテーマとした大きな事業展開』 となると、私は考えています。
市民参加による「菜の花プロジェクト」と、農地・水・環境保全活動組織の連携の話を今進めています。