第24回桑山芸能発表会

3月29日(日)に、桑山小学校体育館で 「第24回桑山芸能発表会」が盛大に開催されました。
激動の自治体合併を乗り越え、これほど長い間継続されていることは、それそのことにすごさを感じ、敬服に値します。
今年もご案内をいただき、挨拶をさせていただきました。
今年の春は、一月ほど前から5月の連休を思わせるような暖かい日が続いていて、「早春」という言葉を忘れかけていたのですが、この一週間はこの時期の相応しい凛とした気候となりました。
桜の季節を目前にしたこのすばらしい春の日に、例年の通り「桑山芸能発表会」が盛大に開催されますこと、心よりお慶び申し上げます。
今回は、“大野原腹踊り”の特別出演があるとのことで、より一層の笑いと歓声の大きな発表会となると思います。
私も楽しませていただきます。
今年になり早々に私の父が亡くなり、地域の多くの皆さんから心温まるお心遣いをいただきありがとうございました。
一人の人間の生き方を通して、気づいたことがあります。
伝えるものには、形のあるものと無いものがあるということです。
父名義の貯金通帳は何冊かあったのですが、どれもまとまった金額が残されていませんでした。
そのおかげで、私たち兄弟は今までどおり仲良くやっています。
だって、兄弟げんかをやろうにも分けるものが無いのですから。
形のあるものはもめる種を残すことにおいて、無いことのありがたさに気づいたのです。
もう一方の形のないものは、その人が亡くなってから見えてくるものがあるということです。
私の知らないところにあった、その人の生き方や考え方、そして、ものの見方など心や精神、魂のようなものが見えてきて、私の心に生き続けているのように思えるのです。
その意味において、芸能も同じだといえると思うのです。
形としての芸は授ける人のものであり、その人だけのものですが、その心と精神や魂を受け継ぐことによって授ける人は生き続け、受け継ぐ人の形ができてくるのだろうと思います。
芸の技とともに、形には見えない芸の心と精神、魂をしっかり伝えていっていただきたいと願っています。
岩本桑山公民館長並びに牧文化部長と関係者の皆さんの尽力に敬意を表します。
ご苦労様でした。
来年も期待しています。