香川県の水の安定供給と緊急時対応のために進められていた、香川用水施設緊急改築事業の竣工式が、3月14日(土)に三豊市山本町農村環境改善センターでおこなわれました。
香川用水は昭和50年に利用が始まり、これまで農業用水を主なものとして、水道用水と工業用水を供給してきました。
平成6年の大渇水をきっかけとして、水道用水の非常時の備えが求められるようになりました。
そして、緊急的な改築が必要な水路改修とともに、水道用水調整池の建設が平成11年より着手されることとなったのです。
香川用水調整池である通称「宝山湖」は、300億円に近い事業費を投入し約10年の歳月を費やし、この日の竣工を迎えました。
貯水量300万㎥を有しており、それは、断水回避に必要な容量と、自然災害に被災した水路等の復旧に要する日数から算出されています。
香川県民に対し、大渇水時においても断水という悲劇を二度と繰り返さないという、究極の目的のためにこの日を迎えたのです。
農業用水が、農業用ため池にこれまで当たり前のように貯水されてきたと同様に、これからは、香川県民そして三豊市民の生活に利用するための、水道用水のため池として利用されることとなります。
このようなすばらしい役割を託された「宝山湖」が、三豊市山本町と財田町にまたがる地に完成したのです。
ため池の県香川を象徴する施設として香川用水調整池「宝山湖」が、香川県民並びに三豊市民に末永く、名実ともに “宝でもある水を山のように湛えたみずうみ” として、愛されることを願っています。