子どもたちに学ぶ喜びを

人は自ら学び気付くことの繰り返しで成長します。そのような教育環境を整えることが、私たち大人の役目だと思っています。私は、学校図書館の充実が、学校教育を根幹から変える具体的方策の一つだと考えています。

12月7日(土) 丸亀市生涯学習センターで開催された学校図書館の充実を推進する勉強会には、県内外の関係者が多数参加していました。主催者の一人である溝渕由美子さんには、数年前から学校図書館のイロハと価値の大きいことを気付かせていただいてきました。

『子どもたちに学ぶ喜びを~学校図書館を活用した授業実践から~』 と題して、岡山市立庄内小学校 学校司書 横山由美恵さんからの報告がありました。

 

岡山市は、1校1名全校配置で89名の嘱託学校司書を配置しており、国内で先進的な取り組みを行っています。学校図書館にはいろんな情報が集まり、それらを利用しやすくすることで、積極的で主体的な子どもを育てる場所と位置づけられています。

授業で学校図書館を活かすためには、利用者である子どもたちや先生と学校司書との信頼関係が前提であり、図書館へ行けば応えてくれるという期待感がなくてはなりません。授業を楽しく豊かにするために、調べたい、知りたい気持ちをいかに育てるのかが課題です。情報があふれる現状にあって、自らが進んで学ぼうとする好奇心を育むことは、とても難しい現実があります。だからこそ、‟調べさせられ学習” から ‟調べたい学習” に変え、「教える」から「学ぶ」授業へと変えていくことを、お手伝いすることが学校図書館の重大使命なのです。

私は学校司書として、「読む」「知る」「学ぶ」ことを子どもたちの生きる力にしていくために、学校図書館が何ができるのかを常に考えて、これからも日々子どもたちと先生に係わっていきたいと思っています。

 

学校図書館がある意味と学校司書の役割の大きさに、改めて気づかされました。何もしなくても膨大な情報に包まれる現代社会にあって、本来必要とされた社会問題を伝える情報が埋没している現実があります。このことは、社会的関心が失われているということです。その観点からすると、学校図書館と司書には、子どもたちに対して社会的関心を呼び起こすための重要な役割が求めれれているのではないでしょうか。

学校図書館は子どのたちの心の居場所であり、学校司書は子どもたちと先生の相談者であり、カウンセラーであるのかもしれないと思うのです。

今更ながら、ことの重要性を認識しています。

 

 

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