日常生活で医療行為を必要とする身体障害児が幼稚園へ入園する場合、保護者が付きっ切りになることによって、ようやく受入られるようになるようです。
付きっ切りを強いられることにより拘束されることの保護者の負担は、大変なものがあると想像できます。
この負担を解消するための施策が、全国的に見てどの程度前例があるのかは、充分な調査ができておらず不明ですが、今後、子育て支援と療育や教育の問題として語られるのではないかと思います。
「少なく生んで、丁寧に育てる」
このような時代になったことを感じるとともに、この流れに適応する制度と取り組みが、新たな行政課題になりつつあることを感じています。
なぜなら、授かった生命への両親の深い愛情と医療技術の進歩によって、これまでならば救えなかった掛け替えのない生命が、救われてつながる可能性と確立が格段に向上した結果だろうと考えられます。
未婚・晩婚・晩産化が進行し、出生率低下とともに少子社会が深刻な問題となっていますが、望まれてこの世に生を受けた子どもたちの中には、様々な形の障害を持って生きる子どもたちが存在するのも受け入れなくてはならない現実です。
よって、障害者自立や男女の就労機会均等がいわれる今、日常生活で医療行為を必要とする障害児とその保護者に対する、かかわり方の問題が表面化することとなります。
この子たちが、友達と同じ幼稚園で遊び学ぶことのできる療育・教育環境と仕組みの模索が、求められると感じています。