瀬戸内国際芸術祭2013 秋会期は、台風の度重なる襲来と土日祝祭日に秋祭りが集中することもあり、客足が鈍っているのではないかと心配していました。
会場の一つである三豊市詫間沖に浮かぶ粟島に、10月26日(土)ようやく上陸することができました。これまで何度か訪れたことはありましたが、明らかに趣の違う賑わいがそこにありました。
私にとって、日比野克彦さんが仕掛けた『瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト』の一昨日丸(おとといまる)は、仁尾町の蔦島渡船を借り出すために、準備段階から関係者の皆さんの理解と協力を得るために紆余曲折があったことを知るだけに、庄内半島の山なみを背景にした、粟島港桟橋に係留された一昨日丸の姿を見ると、「よくここまで来てくれた」という感謝の念でいっぱいになるのです。
素晴らしい数あるアートを超えて推奨する最高のアートは、スタッフとして運営に参加する三豊市職員の皆さんの真っ黒に日焼けした顔・・だと、私は思います。粟島にまだの皆さんは、元気で真っ黒い彼らの顔を是非見に行っていただき、「ご苦労さん」と一声かけていただければと思います。そうすれば、瀬戸内国際芸術祭 秋会期は、大成功なのです。
私は今、残り僅かとなった期間の中で、本島と高見島への上陸計画を練っているところです。