青少年育成支援ネットワーク研修講座 第3講座

青少年育成支援ネットワーク研修講座 第3講座 が、10月19日(土) サンメッセ香川で開催されました。第2講座に続いて「子ども・若者・学校・地域のつながり」の2回目で、今回は、「━児童虐待・非行・人権━」を課題としています。(第1・第2講座の報告は8月30日と9月24日をご覧ください)

1.『児童虐待の現状とその対応』 香川県子ども・女性相談センター子ども相談課 児童福祉司(ケースワーカー) 水永淳さん

2.『虐待支援における「児童養護施設」の現状と課題』 社会福祉法人弘善会 児童養護施設讃岐学園 基幹的職員・学童寮主任 坂田宏文さん

3.『民生委員・児童委員として地域での取り組み』 香川県民生委員児童委員協議会連合会会長 藤目真皓 さん

4.『非行少年と家庭裁判所調査官』 高松家庭裁判所 主任家庭裁判所調査官 山西弘記さん

4名の方からの講和がありました。

前回同様、それぞれの分野の専門家のお話は、私たちが青少年の現実を知らないことの罪深いことを知らせてくださいました。

「しつけ」と「虐待」が似て非なるものであり明確に違うことや、「ネグレクト」の特徴が「しつけ」と「虐待」の対極にあること、そして、「乳幼児揺さぶられ症候群」は知っていれば起らなかったかもしれない等、聞けば当たり前のことに気付かされました。

「児童養護施設」が設けられた終戦後と現在社会では、親子関係が激変していることによる、施設運営と指導の困難さが伝わってきました。

「子どもであれ、大人であれ、どの所属の人であれ、地域の一人の人として、見守り・支援するのが民生委員である」の言葉は、民生委員・児童委員の、本旨を語っていると感じました。

非行少年に、親が犯罪者の子が多いことや、社会に対する興味が少なく(東日本の震災があったことすら知らない少年)、若者の社会が狭くなっている現実があります。いかに社会につないでいくか、いかに人とのつながりを増やすかなど、「皆が寄ってたかって取り組んでいくしかない」の言葉が、研修講座のすべてを語っているように感じています。

私は、若者の社会もそうなんでしょうが、大人の社会そのものが狭くなっている気がしてなりません。青少年育成支援ネットワーク講座は、私にとって新たな発見の多い貴重な機会となっています。残りの3回の講座に出席できるようにし、全6回出席の達成を目指しています。

 

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