千成瓢箪で一儲け(その後)

ブドウ栽培をやめ放置されている棚を利用して、地元の人が千成瓢箪を栽培していることは、6月19日のこの場でお伝えしていました。あれから2か月が過ぎ、収穫の時期となり、団塊の世代の栽培者は、銀杏木の木陰で作業をしていました。

収穫した千成瓢箪は、水に浸した後、腐りかけた表皮を金(かね)たわしでこすり落とし、網の上で天日干します。表皮の腐敗臭は強烈で、悪臭防止法の適用を受けるかと思うほどです。この作業が最も苦痛のようで、「お金にするのは楽じゃない!」と、当たり前のことを自らに言い聞かせるように、そして、口癖のように口走っていました。

今年で3回目となる栽培ですが、猛暑と渇水の影響と連作も災したのか、計画通りとはいかなかったようです。捕らぬ狸の皮算用張りに、謙虚にも2,000個(6月19日の時点では、確か3,000個と豪語していたと思いますが・・・?)を目標にウン十万円の儲けを目論んでいたようですが、500個程度になりそうです。それでも懲りずに「お金になったら一杯やろうぜ!」と、6月19日と同じ口癖のような温かいお誘いをいただきました。利用できるものは何でも活用し、したたかに【楽しく生きる】精神は、地域活性化の源なのです。

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